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ピンクゴールド、シャンパンゴールド、ブーゲンビリア、屋久島サウスに冬の虹 #屋久島でつくる結婚指輪

窓の向こうに大きな虹がかかったのは、ちょうど朝の作業を始めるために2本のリングを手に取った時だった。

目の前にある山の裾野からスッと生え出てきたようなアーチ。爽やかな空のブルー。

実は虹にも季節があって、この季節、この場所で、という具合にほぼ定期的な周期を持って巡り、現れる。

この虹はまさに冬の虹で、いつも年の瀬になると目の前に広がるその情景を前にして、「ああ、もう少しで新しい一年が始まるのだな」としみじみ思った。

 

 

25回目の季節。

感動を大切な人と分かち合うことができれば日々は喜びに包まれる。

大切な記念のジュエリーはシダの葉をモチーフに、ご結婚25周年の結婚指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

 

ご結婚25周年を迎えたお二人からは、その記念にと新しく結婚指輪を作るご相談をいただいたのだけれど、

ゴールドのリングにお揃いのモチーフを彫刻するデザインをリクエストしてくれた。

 

お二人それぞれの好きなところをピックアップするように進めたデザイン作りでは、同じゴールドの中でもシャンパンゴールドとピンクゴールドに、リングのフォルム、表面仕上げや彫刻のレイアウトも少しずつ違っていて、

それでも、二つで一つになるような雰囲気がとても自然で、お二人の息が合っていて素敵だなと思った。

 

夏の終わりから一緒に育んできたイメージを形づくるのがとても楽しみだった。

 

さて、

指輪作りはシャンパンゴールドとピンクゴールドを炎に包んでくるりとリングに造形するところまでを終えている。

今日はいよいよ鉄鋼ヤスリを片手に本格的な造形作業の始まりだ。

彼女のリングには横と表とに平面を与えながら、すっきりとしたスクエアシェイプに削り出していく。

タッチを繰り返すたびに細やかな金属片がキラキラと散りばめられて、思わずうっとり。

 

こちらは彼のシャンパンゴールド。

シックで落ち着きのある輝きである。

側面は彼女のリングと同じくフラットなのだけれど、表面を緩やかにラウンドさせて造形した。

サイズの大きな彼のリングには、このソフトさがちょうどマッチしてくれるように思う。

 

作業がひと段落したところで海に出かけることに。

その途中、県道沿いのブーゲンビリアが綺麗で思わず車をUターンしてしまった。

低く始まって横に大きく丸く広がるタイプの木の下に佇んで花を見上げて、降り注ぐ太陽の光が眩しかったワンシーン。

 

みなさま素敵な週末を!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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