
桜の下に広がる菜の花の黄色。
風に舞うピンク色の花びら。
おふたりの未来に描かれる情景をモチーフに、婚約指輪をお作りしました。
プロポーズの日に向けて、彼と一緒に進めてきた指輪作り。
大切な想いが一つの形になっていく時間。
屋久島の夏にありがとう。
淡くて透明なひかり。若草の香り。
春を思うと、あたたかな気持ちに包まれます。
それは、わたしたちの暮らしに馴染み深い、大切な景色なのかもしれません。
雨上がり、緑の中で眺めると、初めて出会ったデザインなのにどこか懐かしく、心がふわりとほどけていくようでした。

光沢仕上げを施したイエローゴールドの花とプラチナの花びらが、屋久島の緑をやさしく映しています。
花の大きさは5mmほど。その中に三粒のダイヤモンドを添えました。
プラチナで仕立てた桜の花びらとイエローゴールドの花が、とても馴染んで見えたのは、季節が織りなすハーモニーなのでしょうか。
彼と相談を重ね、桜の薄桃色をイメージして添えたピンクサファイアも、素敵なアクセントになりました。
くるりと蔓のように巡るゴールドのリングも、散りばめられた粒々の装飾も。
そのフォルムはどこまでも繊細で、本当にここに花が咲いているように思えるほどでした。

リングをそっと手に取ってみる。
庭先にはやわらかな光が差し込み始め、まるで宝石箱みたいに、世界をきらきらと輝かせていました。

まるでその煌めきのひとひらのようだった、おふたりの婚約指輪。
出会うこと、そして、今という時間が紡がれることの、なんて美しいことだろうと思います。
大切な指輪作りをおまかせいただき、本当にありがとうございました。
この小さな指輪を手にしていると、世界のひとつひとつがとても大切で、愛おしいものに感じられました。

リングはケースに収め、リボンを巻いておきました。
春までまだ少し時間がありますが、開花を待つのもまた、ワクワクするひとときですね。
これからいくつかの季節をこえて、桜と菜の花が咲くころ、おふたりからのお便りが届くことを楽しみにしています。
ふわりとカラフルな光に包まれた、おふたりの新しい日々に想いを巡らせながら。
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