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屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。出会い繋がり生まれるデザイン。

屋久島サウスのアトリエです。お二人の結婚指輪が出来上がるのと、この梅雨が明けるのはどちらが先になるのだろう。雲の合間からときおり姿を現す山々を窓の向こうに眺めながら作業のタッチを進める日々だ。

シンプルに、つけ心地柔らかに。ラウンドシェイプのプラチナリングをお二人は選んでくれた。

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。癒される、大好きな植物とジュエリー。

お二人の結婚指輪のモチーフが島の植物だったのも良かった。この雨の季節にはグリーンがいっそう色濃く、美しくなるからだ。出会いがあって大好きな何かを分かち合い共感し合えることは何事にも変え難い幸せだと思う。遠く離れてはいるけれど、わたしもお二人の幸せな時間にご一緒させていただきつつ。

いよいよ折り返し地点を過ぎた結婚指輪作りの工程を、この季節を大切にしながら進んでゆこう。

紙やすりで造形する時間が好きだ。プラチナリングの響きがダイレクトに伝わってくる。

金属の呼吸。永遠のリズム。大地の果てしない時間軸を感じながら。

また降り始めてきた。いや、ずっと降っていたのだろうか。感覚もふわりとしてくるほどに長い雨だ。傘を片手に庭先を歩きながらティーツリーに宿るしずくを眺める。ティーツリーの葉はなんとなく杉の若葉にも似ているように思う。ああ、この雨が途切れたら森歩きにでも行こうか。あのしんと張り詰めた空気感が一瞬イメージの中に蘇ってきた。優しいけれど、とても力強い癒しのフィーリングだなあ。そして、もう少しで出来上がるお二人の結婚指輪に大好きな森の印象を重ね合わせている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。癒される、大好きな植物とジュエリー。

深い緑に囲まれる2022年の梅雨。雨の合間には散歩に出かけるのだけれど、とても綺麗だったのがエメラルド色をしたシダの葉だった。

昨日のクワズイモも良かった。実に多様な屋久島の緑を眺めながら、お二人の結婚指輪を作っている。

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。大好き!緑の植物をモチーフに。

屋久島に暮らし初めて、身近な植物をモチーフに取り始めたのはとても自然なことだったように思う。いつどこにいても、ふとしたタイミングにこの癒しを感じることができれば素敵だなと。あるいは、これは簡単に体験できるフィーリングではないのかもしれない。だからこそジュエリーに変えて身につけておくことだできればと思いついた。

自然の息吹を刻み込む、そのベースとなるプラチナリングはとてもシンプルなスタイルでつくる。つけ心地むっちゃ優しいラウンドシェイプのデザインだ。作業の工程もここまでやってくると、出来上がりをリアルに想像できてワクワクする。お二人の結婚指輪が出来上がる頃は、島もキラキラと夏めいているだろうか。

島では雨とともに花がたくさん咲き始めるし、葉っぱはお茶になったりもする。癒しの植物。

夏をすぐ近くに感じつつ、でももう少しだけこの潤いの季節を味わっていようと思う。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。大好き!緑の植物をモチーフに。

屋久島ノースの海岸には夜明け前にやってきて、1日をここからスタートすることにした。お気に入りのサンゴ礁の海だ。この季節は陸に暮らしていても水の中のように湿度を感じるし、でもやっぱり水の中に入ってしまうとホッとしたような心地よさに包まれる。海を囲む緑も深く、しずくを装って喜んでいるようにも見えた。

なんだか島の一部になれたような気がした1日の始まり。屋久島 日々の暮らしとお二人の結婚指輪づくりと。

雨の合間には窓際でアウトラインをチェックしておく。

プラチナリングは丸く柔らかに。おそらく世界中で最も愛されているフォルムだろう、普遍的なラウンドシェイプのリングだからこそ、作り手のフィーリングだったりタッチがわかりやすく映し出される。白いシャツとかチーズケーキみたいな感じだろうか。その作り手の“顔”みたいな作品なのである。私の場合はお二人と一緒にオーダーメイドする結婚指輪なので、私たちの“顔”ということにもなるのかも。お二人とはここまで数ヶ月かけてメールやサンプルリングを交わしながらデザイン作りを重ねてきた。o.1mm単位のなかなかなれない作業にお付き合いいただきましてありがとう!!

天気雨の空を見上げて抜けるクワズイモのトンネル、最高に気持ちいい。多様な緑に囲まれた島の暮らし。お二人の結婚指輪もまた島の植物がテーマになっている。

窓際で彼女のリングと並べて比べてみると、こんなにも雰囲気が変わっていた!同じ素材のプラチナなのに、手作業を重ねてゆくと、息吹が吹き込まれて、手触り感ももちろん有機的だった。

リングは光沢を帯びて仕上げる予定なので、その佇まいも想像することが出来てうっとりとしてしまった。

この先何十年もずっとお二人の暮らしに寄り添ってゆくのだろうな、と少し先の未来を思った。

なかなか素敵なフィーリングだった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。大切な何かで繋がりジュエリーを作ること

 

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。大切な何かで繋がりジュエリーを作ること

朝というか、これはまだ夜なのでは。島暮らしの始まりはとても早い。でもその分、ハッとさせられるシーンに出会えることもある。

小さな森を抜ける頃にはもう日が姿を表していた。ここから海に入ってアトリエに帰って作業机に向かって、まだ9時ごろだというのがとても爽やかだ。今日はそんな長かった1日のいろいろを。

そうなのか、もう少しで夏至なのだ。日暮れもずいぶんと遅いはずだ。そして深い緑に包まれる梅雨の屋久島サウス。朝も夕暮れ時も夜の間にも、雨音に耳を傾けながらお二人の結婚指輪を作っている。

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。プラチナリングの向こう側にある想い。

そんな季節や日々の色々も含めて形を超えた何かを、ジュエリーという形あるものを介して誰かと分かち合う喜びがある。ビジュアルだったりコンセプトを必要とする装飾品であるので、これはなかなかわかりにくいことかもしれないけれど。大切な何かで繋がるジュエリーづくりはいつも幸せに満ちている。

さて、今日も作っている。

2本のリングと鉄鋼ヤスリだけを机の上に用意して、周囲にむけていた意識のスイッチを全てオフにした。スマートフォンも近くにない。今日はどんな物語が待っているのだろうかとワクワクする。小さな机の上で行う静かな作業ではあるけれど、なかなかな壮大な出来事が起こるものだ。金属にリズムがあるからだろうか、私のリズムに金属が呼応しているのだろうか。

プラチナリングに柔らかな息吹を吹き込んでゆく。さあ、楽しい時間の始まりだ。

ときおり朝の情景が蘇ってきたり。

植物に、朝露にも光にも、そしてプラチナリングにも、それぞれの息吹が宿っているとする八百万の神的な日本古来のフィーリングがやっぱり好きだなと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。プラチナリングの向こう側にある想い。

久しぶりの友人を誘ってランチを食べに行った。杉に囲まれ静かに佇むカフェは森にとても近い。この雨が明けると、そそろそろ森歩きに行きたいなと、木々を見上げながら思う。ちょうど今作っている結婚指輪も杉の木にまつわるデザインなのだ。束の間の晴れ間に差し込んだ光はもうずいぶんと眩しくなっている。

スパイスの効いたカレーを食べると不思議とテンションが上がって、イマジネーション豊かになるということに最近気がついた。家族だったり、家族のような友人と語り合うにはうってつけの食事なのだ。

それにしても最近の屋久島は、食の事情だけとっても楽しい多様性に満ちているなと思う。まさかここでネパールスタイルのダルバートをいただけるとは思ってもいなかった。

知らず知らずに会話に花が咲いて、気がついたら2時間ほどカフェで熱く語ってからの、アトリエへ。

今日は集中も深いような気がするぞ。

お二人の指にぴたりと合うように、サイズ感は何よりも大切にする。序盤でいきなり、プラチナの長さを決める重要なパートなのである。

永遠を願いながら。

こうしてきちんとサイズを合わせて作っていると、お二人のためにお作りしているのだなと、リングの向こう側にある事柄に思いが及ぶ。指輪作りの数ヶ月の間ではあるけれど、確かな繋がりを感じながら作業机に向かっていると穏やかな心地に満たされる。この多様性の中で近しい想いを分かち合うことができるのは、あるいは奇跡のようだなとも思う。ささやかなサインをキャッチしてくれて本当にありがとう。

そして雨は続く。皆さまもどうぞ梅雨の日々を穏やかに、大切な人と一緒にお過ごしください。お二人の結婚指輪作りもまだまだ続きます!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

屋久島の暮らしと雨、お二人の結婚指輪作り。深い緑とプラチナの輝き。