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おふたりの歩み。サンゴ、太陽、シダの葉模様の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

サンゴ、太陽、シダの葉模様。

おふたりの大切な歩みを彫刻すると、夢の景色のような結婚指輪が出来上がりました。

 

ふたつのプラチナリングが、春の淡い色彩の中で、ひとつのひかりを纏っていました。

 

 

沖縄と神奈川、そして屋久島。

広い海を越え、手を繋ぐようにして、少しずつ作り進めてきました。

ひとつの音色。雨上がりの光の中で、プラチナリングを眺める #屋久島でつくる結婚指輪

 

「沖縄にいるときは、ほぼ毎日海に潜っています。」

サンゴの研究をされているおふたりの、その言葉をきっかけに始まった指輪作りでした。

 

海も、熱帯の植物も、眩しい光も。

おふたりの歩みが、ひとつの色彩を持った映像となって浮かび上がりました。

その物語をキャンバスに描くように、胸を躍らせながらデザインを重ねていったことは、今も鮮やかに記憶に残っています。

 

わたしたちの日々は、あるいは、ささやかな歩みなのかもしれません。

けれど、南の島に咲いた一輪の花のように、美しく感じられるのです。

おふたりの物語から生まれたリングが、私も大好きです。

 

リング幅は、お揃いの2.3mm。

彫刻模様が映るよう、ラウンドとスクエアの中間のフォルムでお仕立ていたしました。

 

シダ模様を重ね合わせ、緑の中で眺めていると、

屋久島とのつながりも感じられて、出会えたことの喜びで、胸がいっぱいになりました。

 

海を越えて、遠く離れているけれど、だからこそ、そのつながりを確かに感じられるのかもしれません。

 

大切な指輪づくりをお任せいただき、本当にありがとう。

 

 

太陽のモチーフも、重ね合わせるとひとつになる意匠ですが、

それぞれで見たときにも、素敵なお揃いのリズムが感じられて、ひとつとして美しく成り立つよう、

細やかなレイアウトをじっくりと相談しながら、こだわってデザインしてきたので、完成した喜びもひとしおです。

 

 

毎朝、目を覚ますたびに、光が少しずつ強くなっていることを実感するこの頃。

 

おふたりの日々を、これからもずっと照らしてくれますように。

そのような願いを込めて、

リングの内側には、太陽の向かいに、おふたりの名前と日付を記しました。

 

 

いまは、いくつかのモチーフに囲まれているけれど、

これから日々重ねていく中で、どのような変化や多様性が紡がれていくのだろう。

おふたりの未来に思いを巡らせながら、わたし自身も静かな希望に包まれています。

 

ご結婚おめでとうございます。

いつの日か、屋久島にもいらしてくださいね。

そしてまた、素敵な夢の続きのお話ができれば、何よりも嬉しく思います。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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tel: 0997-47-3547

南国の情景のなかに育まれゆくもの #屋久島でつくる結婚指輪

イエローゴールドとシャンパンゴールドのリングに磨き仕上げを施していたのは、久しぶりの激しい雨が、島全体に降り続いていた時だった。

 

目の粗さが異なる紙やすりを使い分けながら、表面に滑らかな光を巡らせるようなイメージで、タッチを重ねていた。

 

ときには工程を少し戻して鉄工ヤスリで形を整え、再び前へと進む。

直に身に纏う指輪なので、最後は手の感覚を頼りに、その質感を整えていく。

 

大きな雨音に包まれているのに、なぜかとても静かに感じられ、心地よいひとときだった。

 

リングのフォルムは、おふたりともに、丸みを帯びたラウンドシェイプ。

そのやわらかな印象は、島の自然と響き合っているように思う。

 

水も、植物も、光も、風も、音も、

豊かな時間を宿しながら、いつもここにある。

 

ラウンドシェイプのリングは、メンテナンス性に優れている点も、長く使う結婚指輪において安心できるところだ。

 

その普遍的なフォルムに、これから彫刻模様を施していくのだけど、

おふたりとの指輪作りで生まれた新しいデザインを、わたしも楽しみにしている。

 

つるりと磨きあげた彼女のリングを、窓辺の光にかざして眺めてみる。

シャンパンゴールドの、植物のように親密な色彩が、とても好きだ。

光沢仕上げを施すことで現れる新しい表情も、どうぞご期待いただきたい。

 

この雨が上がると、日差しは強くなり、いっそう濃い熱帯の気配が満ちてくるだろう。

島の季節に寄り添いながら、ゆっくりと育まれてきた、おふたりとの指輪作りだったように思う。

 

作業もいよいよ終盤に差し掛かり、ほのかな名残惜しさも感じつつも、

来るべきリングの完成が、わたしたちに新しい時の始まりを予告している。

 

雨のやみ間に庭に出てみると、玄関先にツユクサが咲いていることに気がついた。

なぜだか、いいことがありそうな気がした昼下がり。

 

遠くから、ざあざあと波音が聞こえてくる。

雨のおかげで、芝生の緑もいっそう濃くなってきた。

毎年のことながら、4月末の雨がとても新鮮に感じられる。

 

巡りゆく南国の情景のなかで、ひとつの新しい息吹が芽生えつつある。

そのひとときを、どこか満ち足りた思いで眺めていた。

 

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制作編

リングの造形作業を終え、海へ #屋久島でつくる結婚指輪

リングの造形作業を終え、海へ #屋久島でつくる結婚指輪

夕暮れ時に雨が上がりました。

 

リングの造形作業もちょうどひと段落したところだったので、少し遠出をして海に出かけることに。

ビーチサンダルとタオルを積んで、島の西側へ車を走らせました。

 

浜辺を歩くと、差し込みはじめた日差しがまぶしく、海からの風も暖かかった。

 

細やかな作業の多いジュエリーづくりなので、こうして広い場所で遠くを眺めているだけで、目も心も癒されます。

長く続いた集中がふわりと解けていく中で、一日の作業をゆっくりと振り返っていました。

 

リングを削り出すときは、表面にいくつかのガイドラインを罫書き、それを頼りにヤスリを入れていきます。

線を超えないよう、角度を保ちながら、リング一周に均一なタッチを重ねていきます。

 

手にダイレクトに伝わってくる、イエローゴールドの生の質感が心地よい。

 

ラウンドシェイプのリング作りでは、全体の均整を保つことが、ひとつの要になります。

 

片面を少し削ると、反対側を同じ分量だけ削り出す。

その単純な往復のリズムを、何度も繰り返していきました。

 

削り出しの作業では、滑らかなラインを生み出すため、できるだけ途中で手を止めないようにしているのですが、

それだけに、作業が無事にひと区切りついたときの安堵感がすごいです。

 

気がつけば、昨夜から降り続いていた雨も上がっていたので、

リングを手に庭先に出て、緑の中でそのシルエットを眺めました。

 

3.0mm幅、ラウンドシェイプ。

そのフォルムから、イエローゴールドの質量と光を確かに感じ取ることができます。

 

やわらかなカーブなので手触りはやさしく、小さな傷がついても、メンテナンスを重ねながら長くお使いいただけるだろう。

 

まだ作業の途中ではあるけれど、近い未来のことを想い、春のひかりが降り注ぐような、キラキラとした喜びに満たされていました。

 

 

 

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制作編

手仕事のリズム、大地の響き #屋久島でつくる結婚指輪

手仕事のリズム、大地の響き #屋久島でつくる結婚指輪

指輪作りでは、金槌や木槌を手にする時間が多い。

大小さまざまな種類を使い分けながら、ゴールドを叩き、かたちを整えていく。

 

こんこんと、はるか昔から変わらない手仕事のリズムが、アトリエに響く。

 

少しずつではあるが、おふたりとともに思い描いたリングの姿が、手の中で確かなかたちを帯びていく。

 

鉄の芯金にあてて丸く仕立てたリングを、再びバーナーの炎に包み、両端をぴたりと繋ぎ合わせた。

ゴールドは、輪になることで、驚くほどに強度を高くする。

 

繋ぎ目を残さないよう、細心の注意を払いながら進める工程だが、うまく仕上げることができたように思う。

作業を終えると、手の力ではほとんど変化を与えられない硬さが、小さなリングに宿っていた。

 

 

屋久島と仙台。

シャンパンゴールドとイエローゴールドで紡ぐ結婚指輪。

おふたりとの素敵な出会いに、ありがとう。

出会うこと。ふたつのゴールドで結婚指輪をつくる #屋久島でつくる結婚指輪

 

まだ冬の寒い時期にお便りをいただき、始まったオーダーメイドだったけど、

島は新緑の季節を迎え、庭先や散歩道には、色とりどりの花がひらき始めている。

 

ゆっくりとした歩みではあるけれど、

こうして島の時間の中で育まれてゆくおふたりの指輪もまた、美しい一輪の花のように思いながら。

 

萌える新緑というのも、なるほど。

今にも動き出しそうな山々が、複雑で繊細な風を運んできてくれる。

 

花はどれだけ小さくても、目に優しいのはなぜだろう。

作業の合間に、その精緻な造形を眺め、癒されておく。

 

2本のリングを重ねてみると、その色彩の違いがとても心地よく感じられた。

細やかな配合がなされ、精製された金属ではあるが、それらが大地から生まれたもの、あるいは大地そのものなのだと思うと、勇気づけられる。

わたしたちもまた、その美しい自然の一部なのかもしれない、と。

 

この大地の響きのようなものを、いつも近くに感じられるように、これからリングの造形を進めていきたいと思う。

 

 

 

出会うこと。ふたつのゴールドで結婚指輪をつくる #屋久島でつくる結婚指輪

夜明けの空が、鮮やかに色づきはじめている。

陸から海へと流れる風はゆるやかで、まだ少し冷たい。

一日の始まりに波に乗ろうと、5時過ぎに浜辺に立つと、水平線はすでに淡く光を帯びていた。

 

 

海からアトリエに戻り、カフェオレを作り、作業机に向かう。

時計の針は、8時過ぎを指している。

波がある日のリズムだ。

 

自然はいつも、創作に澄んだインスピレーションを与えてくれる。

そのような喜びを、誰かと分かち合うことができると、日々は静かに満ちていく。

 

屋久島よりもはるか北、自然に近く暮らすおふたりを思いながら、

新しいジュエリー作りに取り掛かることにした。

 

奥に見えるのが、彼のイエローゴールド。

手前にあるのが、彼女のシャンパンゴールド。

同じK18ゴールドでありながら、色の印象は大きく異なっている。

 

イエローゴールドには太陽のような温かみがあり、彩度が高い。

一方、シャンパンゴールドは、どこか植物的な気配を含んだ、落ち着きのある上品な色合いを見せてくれる。

ゴールドは24分率を基準に配合される。

18の純金部分は共通で、残りの6の組み合わせを変えることで、この違いが生まれてくる。

そして、その配合には、装飾品としての強度や安定性も同時に求められる。

 

お揃いでありながらも、お互いが個性を宿している。

ときに引き立て合い、ときに補い合いながら、ひとつのかたちへと結ばれていく。

ふたつのゴールドで作る結婚指輪には、わたしたちの時間がふれあった瞬間に生まれる、あの反応に似たものがあるように思う。

 

さて、いよいよお二人の結婚指輪作りが始まる。

ゴールドの色合いと、リング幅に微妙な変化を持たせながら、同じラウンドシェイプのフォルムを作り上げていく。

春の可憐な花をモチーフにした彫刻模様が、そのつながりをより確かなものにする。

 

はじめに、ガスバーナーの炎でゴールドを包み、600度ほどまで温度を上げた。

均一に火を巡らせておくことで、金属はやわらかくなり、このあとの手仕事が進めやすくなる。

 

やがて、ゴールドが赤みを帯び始める。

溶けてしまわないように、ゆっくりと、慎重に手を進めていく。

 

夕暮れが訪れ、アトリエは深い緑に包まれている。

雨降りの前兆なのだろうか、不思議なくらい静かだった。

 

そして、タイミングを見定めて、火から離す。

すぐにゴールドをグラスの水へと落とすと、ジュっと歯切れの良い音を立てた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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