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屋久島の森を歩いた記憶とともに、お二人の結婚指輪を作っている #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。今日も森の余韻の中で過ごしている。慣れない山道をそこそこ歩いたはずなのに、不思議と体が軽くて思考もクリアだなと思っていて。

すごく今更感はあるのだけれど、これがデトックスというやつなのか。なるほど。これは毎月でも通いたくなってしまう。屋久島の癒しにありがとう。

ちょうどお二人の結婚指輪の造形作業を始めるところだったのでこれも良いタイミング。つい先日までは梅雨のような天気だったけれど、森から帰ってくるとすかり夏に。

繋がる。響く。お二人だけのお揃い、プラチナ結婚指輪作り。#屋久島でつくる結婚指輪

さて、爽やかな気持ちで、今日も作業机に向かう。

今日使う道具は鉄鋼ヤスリを一本。角ばったプラチナのリングをこのヤスリをかけて柔らかなアウトレインとしてゆくのだけど、一度呼吸を置いてしまうと流れやリズムが途切れてしまう。なのでここからは止まれない。

ときおり入ってきてはまた去ってゆく、森の木漏れ日やミストの記憶とともにここまでやってきた。気がつけば4時間ほど経ったのか。うん、いいラインだ。ついさっきまで動いていたような、そんなフィーリングを求めつつ。今日はここまで。

力を入れて削り出して生まれたプラチナの破片がデスクライトの光を浴びて、太陽に照らされた朝露のようにチカチカと輝いている。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

解き放たれる。2021年夏、屋久島の森を歩いた記憶。#屋久島でつくる結婚指輪

木漏れ日とミスト、きらめきと揺らぎ。もしかすると今までで一番美しい森だったのかも。集中しすぎたのか、夜中にあれだけ頭痛がひどくなっていたのだけど、朝目を覚ますと心身ともに明晰になっているのだから森のちからはすごい。解き放たれた。およそ8時間、夢中になって歩き続けた森の記憶を集めた動画です。時に私たちを厳しく包み癒してくれる屋久島のかけらを今、皆さまにキャッチいただけると幸いです。

 

ありがとう屋久島。山の稜線がクリアになったタイミングに、森を歩いてきました!

山の稜線がクリアになったタイミングに、森を歩いてきました! 巨木を収めるにはカメラが遠すぎて、シャッターに間に合わなかったワンシーンをひとまずここに。それにしてもインスピレーションに満ちた時間でした。ありがとう屋久島。これから動画の編集など進めていきたいと思います!

繋がる。響く。お二人だけのお揃い、プラチナ結婚指輪作り。#屋久島でつくる結婚指輪

山にかかった雲が切れたら森を歩きにいきたい。ぱらぱら雨の続く屋久島サウスのアトリエです。窓ガラス越しにも伝わってくる、もわりと重たいこの湿度感がなんとも屋久島らしくて、みんな好きになってしまうのだと思う。

お二人は夏の終わりに屋久島に結婚指輪を受け取りに来てくれる。屋久島が好きなお二人とお会いする日を楽しみに作業机に向かう日々。

屋久島と徳之島、小さな島を結ぶ結婚指輪のオーダメイド、制作編

彼と彼女の結婚指輪はお揃いのデザインを、お揃いのプラチナを使って作っている。普段の暮らしではなかなかお揃いを装うことは少ないかもしれないけれど、結婚指輪はても自然に馴染んでくれる。大切な繋がり感がずっと奥の方に響いてくる。

 

さて、アトリエです。

お二人のリングに約束めいた響きをイメージしながら、今日もタッチを積み重ねていく。

まずは深く深呼吸をして。ファーストタッチを。

ゆっくりとリングに糸鋸を通してゆく。キラキラと輝くプラチナの破片についつい魅入ってしまうのは、いつまでたっても変わらない。

つい昨日までは素材のままのプラチナだったけど、少しずつ形が生まれてくる幸せ感。もっとじっくり味わいたいような、早く先を見たいような、不思議な気持ちがある。

作業の温度は1200度ほど。接続の作業を経てリングは揺るがないバランスを得て強くなる。これからお二人の暮らしにずっと寄り添ってゆく、小さな息吹を帯びる。

作業のひと段落したリングを庭先で眺めてホッと一息しつつ。こうして眺めていると、プラチナが鏡のように周りの緑と共鳴していることがよくわかる。

そしていよいよこれから表面の造形作業だ。日々の暮らしや島の美しい自然を写すような曲面を作り出そうと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島と徳之島、小さな島を結ぶ結婚指輪のオーダメイド、制作編

ここのところ雨の続く屋久島だけど、南西側はいつも不思議と晴れている。県道沿いの空き地に車を停めて、お二人の暮らす小さな島のある海のずっと向こうを眺めて。

2021年夏の始まりは、屋久島と徳之島、同じ鹿児島県の小さな島を結んでお二人の指輪を作っている。お互いの島に行くには一度本土を経由するので、近いけれどなかなか遠い場所のような不思議な感覚がある。

始まりは去年の秋でしたね。長くオーダーメイドの作業にお付き合いいただいてありがとう!

年が明けた冬には月と星をかたどった婚約指輪をお届けした。

お二人の物語と屋久島の時間から生まれた婚約指輪。オーダーメイドでお届けする“月と星の指輪”

そしていよいよ始まった結婚指輪作りは屋久島の花々の祝福に包まれて。

屋久島の熱帯感に包まれて、お二人の結婚指輪指輪作りを始めようとしている #屋久島でつくる結婚指輪

島は昔から大好きでたくさん旅をしてきたけれど、屋久島に暮らして南国つながりのお二人と出会って結婚指輪を作るとは、あの頃の私にもイメージできなかっただろう。結婚だったり指輪だったり、ほんの小さなきっかけから何かが生まれるのだから、巡り会うことはほんと素敵。

さて、今日も大切に。屋久島サウスのアトリエで作業机に向かっている。

お二人は同じ素材、同じデザインを選んでくれたので、二本のリングを隣り合わせて作り進めてゆきたい。まずはそのファーストタッチを。

硬く配合したプラチナは火を入れて柔らかに、造形を重ねるごとに硬くなって、また火を入れて、そしてまた硬くするリズム。

酸素トーチの炎を浴びてオレンジ色に発光するプラチナを遮光グラス越しに眺めている。

鉄の芯金にプラチナの板をあてて、

ハンマーでコンコンコン。昔ながらの手作業の音が好きだ。

左側が彼リング、3.8mm  右側が彼女のリング、3.0mm  ゆったり幅広デザインのリングだ。毎日ずっとつけている結婚指輪だから、確かな重みを感じつつも、軽やかなつけ心地に仕上げることが大切になってくる。彼は海に入るのでサイズ感もジャストに合わせよう。小さな傷ができたらまた磨き直して、暮らしとともに味わい深くなってゆくような、そんなリズムが気持ちいい。島の情景に溶け込むような、柔らかなリングになればいいと思っている。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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