サンフランシスコからお越しいただいたお二人と。
たくさんの距離を超えて、ついに屋久島でお会いすることができました。
幸せなひとときを、ありがとう!
大好きな植物でつながる、結婚指輪作りの始まりです。
お二人とは、お会いする前に、メールをしたり、音声通話をする機会もありました。
その中で、自然や植物への愛情が、お二人からいっぱい伝わってきたのを覚えています。
紫陽花、桜、ツワブキ、シダの葉。
彼女が大好きなお花をモチーフにしたリングを揃えて、わたしもワクワクしながらお待ちしていました。
漂うスローな島時間の中で、指輪を手に取るひととき。
まるで植物のように、静かに佇みながらリングを愛でる彼女。
「素敵だね!」と、歓喜の表現をストレートに伝えてくれる彼。
そのバランスというか、お二人の出会いが、とても愛おしく思えました。
確かに、指輪は「形あるもの」ではありますが、
その向こう側、と言いましょうか。
空気の中に漂う自然の神秘のようなものを大切に想う気持ちで、お二人とは繋がっているように感じています。
「生まれてくるリングが、どのような過程を持って、どのように育まれていくのだろうか?」
「作ったリングを、誰に使っていただけるのか?」
お互いに、それぞれの意思を抱きながら、同じ船に乗り、指輪作りの旅へとオールを漕ぎ出しました。
もしかすると、旅の目的地は、完成よりも、もっとずっと先にあるのかもしれません。
時折メンテナンスをしながら、リングを育んでいく、
お二人の暮らしに寄り添いながら、そのような時間をご一緒できることは、私にとって、何よりも幸せなことのように思うのです。
実は、この日。島の西側にある滝でお二人と待ち合わせをしていたのですが、
相談会を終えてふと気がつくと、もう日暮れが近づいていて、驚きました。
もちろん、お二人が選んでくれたのは、大好きな植物にまつわるデザインです。
予想していなかったチョイスになったのも、とても嬉しい出会いでしたね!
日暮れ前、庭先の緑がいっそう深くなり、
少し雨の匂いが漂い始めています。
赤い花びらを閉じ始めるハイビスカスが、1日の終わりを告げていました。
偶然のような、必然に導かれるようにして、
わたしたちの指輪作りは進んでゆくのでした。
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