3月最後の週末は、島に咲き始めた石楠花を眺めた余韻とともに作業机に向かっている。屋久島の春と共鳴していた、k18イエローゴールドで作るお二人の結婚指輪作り。
いつも思うのだけけれど、屋久島の自然は力強さが半端ない。石楠花見物には朝と夕方2度も訪れた。川の流れもエネルギッシュだったし、風にもずっと包まれていたし、帰る頃にはもうすっかり圧倒されていたオレ。でも翌朝に目を覚ますとアタマも体もクリアになっているのだから凄い。癒しとは時としてとても力強いものなのだと思う。
そういえば、ジュエリーを作り始めた頃はインディアンジュリーが大好きで、いつか彼らのように大地を感じながら表現ができればいいなと思っていた日々が懐かしい。
さて、いよいよお二人の結婚指輪作りが始まる。今ここにあることに喜びと感謝を抱きながら。
シンプルだけど一つだけ。スクエアシェイプ の結婚指輪作り。呼吸を整えて。
最初の第一歩はバーナーで火を当てて、ゴールドを柔らかにしておいて、
コンコンコンと金槌で叩いて。昔ながらの手作業のリズムが好きだ。
かなり早い段階で金槌で叩いてリングの角を落とすアプローチは珍しい。実はここが最初のクライマックスでもある。手作業から生まれるオリジナル、きっとお二人とはこのフィーリングを共有しているのだと思う。カッコいい、と感じるものを共感できるのはやっぱり嬉しい。海を越えて大切な指輪作りの声をかけてくれてありがとう。
リングの下地は出来上がった。ここからは身につける心地よさに加えて、心に響く味わいも大切になってくる。有機的な手触り感と洗練の出会う場所を求めつつ、また明日もジュエリー作りです。
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