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屋久島に咲いた夏の百合、シルバーとダイヤモンドで作った百合のネックレス

夏の百合と百合のネックレス。

屋久島では百合の花は春先と夏に咲くのだけれど、今年は特に花盛りのような気が。散歩道に、庭先に、いっぱいの百合を毎日眺めています。

 

そして、この季節に間に合うようにと作り進めていたのです。

百合の花をかたどったネックレスも出来上がって嬉しい!

百合のネックレス silver, 18k yellow gold, diamond

大きさは7mmほど。ちょうど鎖骨にスッと落ちるくらいでしょうか、小さなお花のペンダントです。今回はシルバーをベースに作りました。

お花のジュエリーを作るときは、花の色や香りの印象に合わせて天然石を選ぶのですが、百合の花は迷うことなくダイヤモンドに!

清楚で、ノーブルで、ぴったりのイメージだと思います。

 

あと、ダイヤモンドを包み込んでいる石枠がイエローゴールドなのが見えますか?ここは黄色い花弁を模しています、というのは職人ならではのこだわりでありますね 笑

 

素材のチョイスはプラチナでもお作りできますので、それならつけっぱなしも大丈夫。毎日たくさん使うことができる、カジュアルなスタイルのジュエリーがあると嬉しい。

 

私ごとではありますが、花々を眺めるとすっと気持ちが軽くなって、ふわりと救われるような気がする瞬間があります。

お花のジュエリーはそんな癒しを求めて作っているように思います。お仕事の時も、朝も夜も、どんな場所にいてもお花と共にあるフィーリングに包まれると嬉しいな、と。

 

なので、お花シリーズのジュエリーはたくさん作りたい! 実は作っていても幸せな気持ちに包まれるものなのです。

お花大好きな皆さまに、自然に癒されたい皆さまに、小さいもの好きな皆さまも笑、たくさんの方々の手に届きますように。

たとえば今日の百合。

百合の花が咲いて、ジュエリーが出来上がって、そのタイミングでお声がけいただけたのは奇跡のよう。けれども、それも自然の流れの一つのようにも感じられて。うん、このまま歩んでゆけば大丈夫なんだ、という気持ちでいることができました。

海の向こうから、いつもジュエリーを観てくれていて本当にありがとうございます。

わたし予報では、今日あたりが夏の最高潮。ということは折り返し地点でもあるのですね。空の色合いもまた新しくなったように思います。

そしてもう一つくらい、夏の花をかたどってジュエリーを作りたいなと思っています。次はプルメリアあたりかな?ピンときたかたはぜひメッセージを。

 

いつもの散歩道にて。

今日も屋久島にありがとう。

 

 

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屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。日々の暮らしを豊かにしてくれる、何気ないアイテム

真夏の屋久島サウスです。受け継いでいるのは金属でもあって、大切な想いでもあり。アトリエではご家族の大切なジュエリーをお預かりしてリメイクの作業を始めている。リングやチェーンだったゴールドは同じ組成のままブローチやネックレスに変身したりする。

お母様のお使いだった装飾具は一度全てお預かりして、その中からリメイクに適した素材をピックアップした。パールがお好きだったのかな。大粒のパールを抱いたリングが印象的だった。

屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。母のジュエリーを受け継いで使いたいから。

そのころは大きなジュエリーが多かったかもしれない。特別なお出かけのシーンで使うイメージだろうか。ジュエリーの金属使いはその時代の感覚に合わせて変化を続けるのが面白い。今はどうだろう。わたしたちは装飾品にはもう少し日常的なイメージを抱いているに違いない。たとえば、日々の暮らしを豊かにしてくれるような、何気ないアイテムだろう。

繊細でつけやすく、でも特別で。

そんな言葉たちを道標にしつつ、時には右へ、そして左へと舵を切りながら、作業机に向かっている。

溶かしてキュッと小さくなったイエローゴールドは、焼き鈍して叩いてまた伸ばす。

料理と同じでここが全て。下準備はしっかりとしておきたい。

夏の百合は高砂百合と言って、なんともおめでたい。今日も小さな感動にありがとう。

ゴールドに、そしてプラチナに、今回のジュエリーづくりではたくさんのキャラクターが登場する予定。集まって、一つになって、いつもの散歩道で出会うワンシーンのようになればいいと思う。

シダの葉が朝露を抱いてキラキラ輝いている、うん、そんなフィーリングだ。少しずつ、少しずつ印象を形に変えてゆこう。

 

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二年半ぶり、結婚指輪のお磨き直し。ご家族が増えて、お会い出来てむっちゃ嬉しかった日!#屋久島で作る結婚指輪

二年半ぶり、結婚指輪のお磨き直し。ご家族が増えて、お会い出来てむっちゃ嬉しかった日!

懐かしのギャラリーでお会いしてからの時間はとても濃密すぎて、あっという間のような気もするけれど、すごく長かったような気もする。

春の合図、しずくギャラリーで結婚指輪の相談会。夕暮れ時、屋久島サウス、プラチナリング。

でも、赤ちゃんを抱いて会いにきてくれたお二人に対面すると、「ああ、お二人はきちんと階段を登っていたのだな」とその表情を見るだけでわかって、色々あった2年半だったり、お二人との出会いそのものも、全てが必要なものだったのだなと思うことができて救われた。結婚指輪作りを介して、お二人が素敵に年を重ねてゆく時間にご一緒できるのは何よりも嬉しい。

 

さて、久しぶりに屋久島に里帰りしたリングはいかに。

「指輪、ずっと付けていましたけど、傷とか入っていますか?」とお二人。

思っているよりも柔らかい金属だ。磨き上がると驚くだろうな、と思いつつ答える。

「磨いたリングを手にすると、きっと2年半前のあの頃を思い出すと思いますよ!」

左側が磨き上がったリング。右側が磨く前のリング。もうこれ以上の言葉は必要なかもしれない 笑。表面を覆う小さな傷たちが2年半という時を感じさせてくれる。これはこれで、大切な印のようで悪くはないのだけれど、丁寧に磨き上がるとまた元通りの輝きを取り戻すのも金属の素敵な特徴だと思う。

リングには紙やすりをざっとかけて小さな傷を取り除き、その後に簡単な回転式の機械を使って段階的に光沢を与えてゆき、つるりと水のような表面に仕上げておいた。

ジュエリーを磨き直すのは、シャツにアイロンをかけたり、美容室に行くのにも似ているかもしれませんね。想像以上に気持ちが新しくなる。屋久島でリフレッシュして、またご家族で素敵な暮らしを。

今はプルメリアがいい感じ。そういえば、このリングが出来上がった頃は紫陽花の季節だったなと、あの頃を思い出すのもまた楽しい。いつも素敵な出会いに溢れている屋久島にありがとう。

屋久島の思い出。お二人の想い。オーダーメイドで届けるシャンパンゴールドの結婚指輪。

 

「リングを磨くのは表面を極薄く削り取る作業でもあるので、3年くらいに一度がちょうど良いと思います。また声をかけてください。」と声をかけつつ、記念撮影を。

シャッターのタイマーを10秒に合わせて4人並んだら、赤ちゃんが「あーー」と可愛い声をかけてオレの方を見てくれた。それにつられてみんなで笑ったワンシーン。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。母のジュエリーを受け継いで使いたいから。

「母が大切にしていたジュエリーを、大切に受け継いで使いたいのです」と彼女にご相談をいただいた。

たしかにそうだと思う。

ゴールドやプラチナは形を変えながらほとんど永久に存在できる素材なので、リメイクをして日々の暮らしの中で使いやすくすると、大切な想いにずっと長く寄り添っていられるだろう。

一生お使いいただくものなので、急がず良いタイミングで制作を始めようと、夏がやってきて台風が過ぎ去るのを待つ。そして庭のバナナはたくさんの実をつけた。

さあ、最初の第一歩を踏み出す時だ。

ゴールド素材はチェーンがネックレスとブレスレットの2本とリングが1本あったので、これは溶かして再利用する。そしてプラチナを追加で配合をしてそれぞれを組み合わせて新しいジュエリーを生み出してゆく。過去と現在が未来をつくる、いつもよりも長い時間軸の中にいる。

質量10グラムほどのイエローゴールドの中にはどんな時間が詰まっているのだろうか。

そういえば、彼女に初めてお会いしたのももう10年以上前になるのか。初めて作品を手に取っていただいた日が懐かしい。あれからずっと今まで、本当にありがとう。

今回のリメイクの作業ではシダの葉だったり、雨だったりと、彼女の大好きな屋久島らしい情景がモチーフになるのだけれど、大切な想いだったり時間のような形の向こう側にあるものを確かにキャッチしながら作業の手を進めてゆきたい。時を繋ぐ小さな鍵のようなジュエリーになればいいと思っている。

 

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完熟のトマトをいただいたので、まずは塩でいただいてから、モッツァレラチーズとバジルを和えていただきました。トマトの味が複雑で、美味しくて、塩胡椒でシンプルに味付けしたカプレーゼ。

ここまで暑くなると、冷やしたトマトかスイカになりますよね。

バジルの香りもすっきり爽やかに癒してくれました。

熊本から屋久島に来てくれたお二人とご一緒した結婚指輪相談会のお話 #屋久島でつくる結婚指輪

夏の百合がいっぱいの屋久島サウスです。ちょうど百合の花をモチーフにリングを作りましょうと言っていたのは偶然なのか、必然なのか。結婚指輪の相談会は夏休みを思い出す潮騒と虫の音に包まれて。

実は思いがけないことだったのだけれど、大阪から屋久島に表現活動のベースを移してから出会いや繋がりがグンと広がり始めたように思う。この島にはたくさんの人たちが惹きつけられてやってくるのだ。磁力を感じずにはいられない何かがここにはある。

屋久島で繋がることができると不思議と親密な気持ちになれるものだよなと思いつつ。今日は熊本から海を渡って会いに来てくれたお二人とご一緒した相談会のお話を。

彼女とはこの日のためにデザインのことだったり、素材のことをメールで伝え合ってきた。なので実際に手に取っていただけるのがすごく嬉しくてドキドキ。慣れないデザイン作りの作業にお付き合いいただいてありがとうございます!

「結婚指輪だけれど、仕事柄毎日つける感じではなくて、せっかくなので装飾的なお花のリングとかが良いかなと思って」と、彼女。

「白い百合の花、ちょうど今咲いていますしね。プラチナとダイヤモンドの組み合わせはいかがでしょう」と、わたし。

彼はむっちゃ真剣に彼女の言葉に頷いている。

なんだかとても家族的で、あたたかな時間が流れてゆく。

およそ30分くらいだったかもしれない。けれども、とても濃密な時間だったように思う。お二人はこれからも今日みたいに良いリズムで暮らしてゆくのだろうな。明るい未来がイメージされて、わたしも幸せな気持ちに包まれる。

さあ、指輪作りの始まりだ。

これまでになかったリングが生まれると思うので、ぜひ制作編もお楽しみに。

ずっと作りたかったジュエリーかもしれない。今からもうワクワクしています。

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2.3mm mountain ring in 18k champagne gold #山リング #屋久島でつくる結婚指輪

material:18k champagne gold
size:2.5mm wide

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

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シャンパンゴールドと屋久島の出会い。山リング!オーダーメイドでお届けする結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

8月の屋久島より、夏の新作リングのご案内です #屋久島でつくる結婚指輪

8月の始まりはノースの夜明けから。早朝や夕暮れ時には涼やかな風が漂うのは島暮らしの心地よさだと思う。

ブルーにオレンジに、なんとも言えない色彩にインスピレーションを感じつつ、今日はこの夏に涼やかなジュエリーをご紹介できればと思う。

ブルーはアクアマリンでオレンジはイエローゴールドだろうか。細くて軽やかに、重ねづけも爽やかなスタイルとは。

top: 18k yellow gold  ¥55.000.-
bottom: 18k yellow gold, aquamarine ¥99.000.-

 

上のリングを先日ゆうこさんの誕生日にプレゼントしたのは記憶に新しい。波うち、つながる。細身ながらもとても印象的なデザインだ。

妻誕生日に作ったペアリングを気に入って毎日つけているので共有したい

 

下のリングは、これまではエンゲージリングなどでダイヤモンドをセットして作ってきたのだけれど、カジュアルにコロリとしたアクアマリンをセットしたのも良かった。もちろん、ブルーダイヤモンドなんかも水や空の印象で最高に素敵だろうと思う。

クリアカラーのダイヤモンドをセットしたリングはこちらの画像にて。

one drop ring 
k18 gold ¥110.000.-
platinum ¥121.000.-

 

どちらのリングもサイズを合わせて、素材をお好みにアレンジできるので、気になる方はぜひお気軽にお声がけいただきたい。

今のところ、なんとか夏の間にお届け間に合うペースです!

 

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シャンパンゴールドと屋久島の出会い。山リング!オーダーメイドでお届けする結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島の夏の中で眩しかったシャンパンゴールド。山々の稜線をモチーフにした結婚指輪なのだけれど、庭先に咲くハイビスカスとの出会いも有機的で最高だった。そして白は彼にとても似合合っているような気が。

そう、彼とは紫陽花の季節に種子島でお会いできた。ずっと夢だった旅スタイルの相談会にお付き合いいただきましてありがとうございました!

屋久島でつくる結婚指輪, 種子島へ

あれから梅雨を超えて台風シーズンに。お隣どうしで、同じ季節を分かち合いながら歩む結婚指輪づくりはいつも楽しい。

種子島ー屋久島 出会い繋がる結婚指輪作り。シャンパンゴールドといつもの夏 #屋久島でつくる結婚指輪

意外かもしれないのだけれど、結婚指輪を1本でお作りすることはときどきある。それぞれのお好み合わせてなのか、あるいは以前にプレゼントしたリングを大切にしたかったのかもしれない。指輪選びのスタイルは自由になってきたのだと思う。お二人の物語から生まれるお二人だけの結婚指輪、ということだろう。お二人にはどんなストーリーがあったのだろう。またいつかお会いできたら聞いてみたい。

 

さて、台風接近中の屋久島サウス。雨が強く降ったり止んだりの天気が続いているけれど、そんな時の島はドキリとするほど美しい瞬間がある。空気がこのクリアな空気感を彼も知っているだろうなと思いながら、雨上がりのキラキラの中でリングを眺めたひとときを振り返ってみたい。

しかしながら暑い夏だ。

ハイビスカスの木陰を見つけてそこで眺めてみる。シャンパンゴールドの色合いが緑の中に溶け込んでいる。島の祝福を受けて静かに輝いているようにも見える。いっそう有機的に感じられるのは彼がリクエストしてくれたマット仕上げのおかげだろう。屋久島と静かに響き合っている。

表面を渡るラインの力強さ、柔らかな抱擁と。山々の稜線をイメージしてオーダーメイドした彼のリングだ。

そして、また雨。

シンプルで、つけ心地優しいリングに仕上がったと思う。昔ながらの手作業で、じっくりと時間をかけて作りました。

新しく始まったお二人の暮らしに寄り添ってくれますように。ふとしたタイミングに何気なく、シャンパンゴールドの柔らかな輝きと響き合う瞬間があると嬉しい。

旅から始まった指輪作りもいよいよひと段落に。山サイドには大きな虹も現れた!

虹に出会うとなんだかいいことありそうな予感がいっぱいになる。ほんの数時間だったけれど、海を越えて会いに行って彼とご一緒できた時間を想う。

そしてお二人の新しい時間が刻まれてゆく。

 

いつか、次は屋久島でリングと一緒にお二人とお会いしたいですね!

楽しい時間をありがとうございました。

ご結婚おめでとうございます!

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台風days #屋久島日々の暮らしとジュエリー

サウスからノースへ。台風が接近するなか、島の中を毎日のように移動している。空がとてもクリアになるのは台風前後のギフトのように思う。そして大雨の中でアトリエで静かにおやつをいただく時間も。

気がつくと7月も残りあと二日なのか。あと半分くらい!と名残惜しく思いつつ、残りの充実を誓うのもずっと変わらない夏だ。

今朝はノースの山際に大きな虹を見た。みんな車を走らせながら虹を指差して笑っている。なんだかいいことありそうな1日の始まりだった。

さあ、8月はこちらアトリエでは相談会の予定もいくつか。ジュエリーも変わらずマイペースで作ってゆく。どうぞ皆さまも素敵な日々をお過ごしください。

お選びいただいたジュエリーのメンテナンス、お修理につきまして

Kei Nakamura Jewelleryでは、お選びいただいたジュエリーを永く美しくご利用いただくために以下のアフターサービスを用意しております。

・磨き直し(ポリッシング)、仕上直し(表面加工のリフレッシュ)お渡しから無期限、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・サイズ交換(調整) お渡しから1年以内、無償にて対応。(送料のみご負担いただきます。)
・チェーン切れ、その他消耗に対する部品交換 有償にて対応。

 

ご購入いただいたKei Nakamura Jewelleryの作品の修理や点検につきましてはメールにてお問い合わせください。

hp@kei-jewellery.com

 

 

日々の暮らしの中で指輪できる小さな傷は、お二人が過ごしてきた時間の証のようで愛おしく感じることもあります。

けれども、表面に磨きをかけるとまた元通りの輝きを取り戻すところも金属の素敵な特徴だと思います。

 

長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。

 

長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。

 

一人きりで行っているオーダーメイドの作業ではありますが、ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

お預かりしてからは数日か一週間ほどでリフレッシュしたジュエリーをお返しすることになりますが、どんな作業をしているのかは確かに気になるところではありますね。

 

今日はちょうどお預かりしていた2本のリングのお話を。

左側が彼女のプラチナ。右側が彼のシルバー。結婚指輪にとオーダーメイドのお声がけをいただいたリングです。

今回は彼のリングのサイズお直しをご依頼いただいて、久しぶりに屋久島に里帰りとなりました。

 

彼のリングはサイズお直しを完了して、表面を磨き直してマットな質感に整え、仕上までげを終了しています。

 

「せっかくなので、彼女のリングも一緒に送ってください。お磨き直しやりますから!」とお伝えして同封いただいたプラチナリング。よく見ると表面に小さな傷がたくさんついているのがわかりますか?

 

暮らしの中でお使いいただくものですから、お仕事だったり家事だったりで、リングは特に経年の変化を反映しやすいように感じます。

 

でも、大丈夫。お任せください。

彼女のリングも紙やすりを使って、荒い番手から細かい番手へ、ざっとお磨き直しをしてまいりますよ!

 

どうでしょう。つるりとした表情が現れました。

数年前の質感に戻った感じでしょうか。

リフレッシュできてわたしも嬉しい。

 

小さな傷は全て消えているのですが、大きめの傷はあえて残すように仕上げたのも良かったなと思っています。

リングについた傷もまた、お二人が歩んだ時間の印のようなものですからね。

 

これからもどんどん味わい深くなってゆきますように。

ずっとお手伝いさせていただけると最高です。

 

指輪をお届けして、お二人がご結婚されてもう4年が過ぎたのか。

ほんと色々あり過ぎて濃密な日々だったな。

こんな時だからこそ大切にしたいお付き合いがあるなと、最近はしみじみ思います。

いつも本当にありがとう!

 

そしてリングは海を渡りお二人のもとに。

いつかまた、忘れた頃にお磨き直しのご連絡をいただいて、近況なんかをお伝えいただけると、とても嬉しい!

 

金属で作ったリングは私たちよりもずっと長くあり続けるのだからすごいです。

金属の長い時間軸を思うと果てしない気持ちに包まれます。

今こうしてお二人に出会えた奇跡に感謝します。

 

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屋久島の夏、癒しの指輪作り。小さな宝物みたいなピンキーリング。#屋久島でつくる結婚指輪

小指につける小さなリングをピンクゴールドで作ったら、そこにキュッと凝縮された自然のリズム。とても気持ちいい。

「ピンキーリングは軽やかさが大切ですよね、あと、宝飾品のクオリティーも。」彼女とは大切な言葉をたくさん共有しながらオーダーメイドの作業をともに歩んでいる。小さな宝物のようなリング作りだ。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。オーダーメイド、大切な付け心地とは #屋久島でつくる結婚指輪

なかでも、デザインのテーマとなる海は制作中にもよく眺めていたなあ。ふとしたときに、何気なく、海の情景を眺められるのが島暮らしの素敵なところだと思う。

光溢れる、ふわりとした海が好きだ。

波のような、水平線のような。この世界に漂う響きがある。あるいは音もそうなのかもしれない。波は重なりあい共鳴して砕けたり、そしてまた生まれたり、心だってきっとそうだろう。なんだかとてもふわりとした印象なのだけれど、それは実に確かなものであって、響きは形を留めないこともあるし、留めることもある。たとえば雨の雫のようにそしてこの小さなリングのように。

この美しい情景も今、わたしとどこかで響き合っているのだと思うと、とても穏やかな気持ちに包まれる。支えられている気がする。この印象がジュエリーになってどこまでも広がりますようにと願いながら、屋久島の夏を眺めている。

 

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屋久島の夏、癒しの指輪作り。オーダーメイド、大切な付け心地とは #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。リングの内側は丸く緩やかなカーブを描くように削り出した。つけ心地柔らかになりますように。そして造形作業もあと少し。

気がつけば彼女との指輪作りも折り返し地点を過ぎたようだ。制作自体はある意味儚く過ぎてゆくのだけれど、デザイン作りだったり出来上がってからのお付き合いもまた、オーダーメイドならではの充実した時間だと思う。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。ハイビスカスの下でピンクゴールドを眺めた。#屋久島でつくる結婚指輪

たしかに、ジュエリーは身につけるものなので、身体的なフィット感は一番大切にしていたいところ。なんとなくではあるけれど、日々確実に伝わってくるフィーリングが自分にぴたりと響き合ってくれると、心地よいものだ。

ずっと長くつけていただけると嬉しい。今日もそんな想いとともに、いつもより少し長い時間軸で。

コンコンコンと、リングに緩やかなカーブを与える。大好きなスタイルで、これまでもずいぶんたくさん作ってきた。造形的に“流れを”感じるところが日本的で良いなとも思うし、カーブが指元にすっと馴染んでくれるところも気に入っている。硬くて冷たい金属のはずなのに、とても有機的な温かみが感じられるのだ。

しかしながら、付け心地だけではまだ完全ではない、というのも正直なところ。

たとえば、庭先で雫を抱くハイビスカスのように柔らかな質感と美しいアウトラインとを同時に備えている、そんなジュエリーをイメージしつつ。作業台の上で小さなタッチをシンプルに積み重ねている。

 

気がつけば7月もあと少しとなっていて驚きではありますが、皆さまこの夏をいかがお過ごしでしょうか?海にとうもろこしやスイカのスタイルでしょうか?夕暮れ時の散歩やドライブも気持ちよく感じられますね。屋久島はノースの海が美しい季節です。

作業終わりに車を走らせてノースの海で波に乗って、帰り道に冷たいミネラルウォーターとヨーグルトをいただきながらサンセットを眺めていた、夕暮れ時のワンシーン。

 

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