島に漂い始めた冬の気配と共にお二人の結婚指輪を作っている。
庭先では山茶花がポツリポツリと花を咲かせ、長い旅から帰ってきた鳥たちの姿も見ることができる。
暮らしの中に感じる巡りだったり、リズムのようなものをプラチナリングに刻み込む。
宮古島に暮らすお二人とは、海を大切に思う仲間なのである。
海とプラチナリング 島のリズムで結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪
そう考えると、海の中ではその“リズム”のようなものを直接肌で感じることができているのかもしれない。
かたちのないものと、かたちあるもの、水はそのどちらも伝えてくれている。
きっとお二人もこのフィーリングを知っているだろう。
窓の向こうには虹も見ることができた。
これから寒さも深まってくるに違いない。
キリリと冴え渡る冬の景色が好きだ。
彼女のリングには、まずその表面にペンを使って波の模様を描いた。12個のピークを持つ波長の短い波のリズムだ。
そのラインを大切に消さないようにしながら、鉄鋼ヤスリを使って表面を削り取っていく。
まずはピークに近いところにしっかりと面を作り、そこから角度をつけながら波の下の方へ、たくさんの面を重ねていく。
ピークから左下へ、そして右下へ。そのようなタッチを6回繰り返す。そしてリングを反対にして同じ作業を6回繰り返す。
ヤスリの目を荒いものから細やかなものに変えながら、夢中になってタッチを繰り返していた。
海で眺める波もそうだけれど、
均一性を持つ反復の中に生まれる変化があって、そこに有機的な味わいを感じることがある。
バッハのプレリュードを聞いて感動するのは、自然の中に漂う神秘のようなものがそこにあるからかもしれない。
端正なフォルムの中に豊かさを感じられるリングになると素敵だと思う。
窓の向こうに虹が見えたのが嬉しくなって、実は急いでお気に入りの虹スポットまで出かけていました。
ここにやって来るといつも安定の!長いアーチを見ることができた。
あとからsnsで友人が同じ場所から撮影した虹をアップしているのを見つけて、すれ違いだったのだろうなと想像すると、その小さな世界にほっこりでした。
何気ない感動を大切な人と分かち合うことができれば、日々は喜びに包まれる。
実はほんとすぐ近くにあるのかな、といつも思ってしまうのです。
屋久島でつくる結婚指輪
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