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シンプルな日々。プラチナ×シャンパンゴールドの結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

久しぶりの早起き。寒い!

でも、島に暮らすようになってから、朝が本当に好きになった気がします。

 

澄み渡る空気。

1日の始まりを祝うように広がる、色彩のグラデーション。

 

屋久島サウスの山々を眺めていると、まだ夢の続きを見ているような気持ちになりました。

 

 

お二人とは、お互いにはるか海を超えた場所で暮らしているのだけど、だからこそ、何かを想う大切な気持ちで繋がっているような気がします。

こうして指輪作りをご一緒することができたこと、素敵なご縁にありがとうございます!

シャンパンゴールド、プラチナ、春の光。お二人の結婚指輪作りが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

目を覚ますと、朝の光や鳥のさえずりに喜びを感じ、そよぐ風と響き合う。

もしかすると、お二人もそうなのかもしれません。

ただそのシンプルな時間を愛おしく思いながら、今日も作業机に向かっています。

 

プラチナとシャンパンゴールドを、くるりとリング状に巻きました。

2.5mm前後のボリュームだと、思い切り力をかけて、なんとか曲げることができるくらいの硬さです。

 

それにしても彼のサイズが大きいこと!

大小ふたつのリングが並ぶ様子を眺めていると、なんだか心温まりました。

いつか、お二人とお会いできると嬉しい。

 

お二人のサイズに合わせ、リングをカットする。

そしてその両端をぴたりと接続し、炎に包んで温度を上昇させていく。

シャンパンゴールドの場合、およそ980度ほどになったのを見極めて、少しだけ融点の低いゴールドをその繋ぎ目に流し入れる。

 

これまでにも何度も行ってきました。

けれども、このシンプルな工程に、いつまでも背筋が伸びる思いです。

 

そして、その両端がしっかりとつながると、リングは強度を増し、手で圧力をかけてもびくともしなくなる。

 

その現象を、手を取り合い一つになっていく姿と、ついつい重ね合わせてしまうのです。

 

そういえば、夜明けの時刻も随分と早くなってきました。

早起きをして、空に残る月を眺めると、なんだかラッキーな感じがしますよね。

 

みなさま、どうぞ素敵な週末を。

春が近づいてソワソワ感もありますが 笑、まあ、ゆっくりいきましょう。

指輪作りも島のリズムで、ゆるやかに進んでまいります。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

シャンパンゴールド、プラチナ、春の光。お二人の結婚指輪作りが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

気がつけば、島全体がうっすらとした霞に覆われている。

目に映る全てが、ふわりと優しい。

いつもの散歩道で満開になった河津桜の下に佇み、のんびりと見上げていると、風に舞う花びらが淡い色彩を持って、心を癒してくれた。

 

毎年のことではあるけれど、やはり桜が咲くと、どこか特別な気持ちに包まれる。

卒業式や入学式の節目とも結びついているし、花見もある。

この儚い美しさが好きで、日本に暮らしていると、その時の流れがとてもしっくりとくるのかもしれない。

 

お二人が暮らす国は南半球にあるので、桜の開花は半年ほど先になるのかな。

春の木漏れ日の中、プラチナとシャンパンゴールドを眺めながら、海のずっとずっと向こうを想う。

植物たちに鼓動を感じ、大切なシンボルのように思うことのできる暮らしは、とても幸せなのかもしれない。

 

静かに、そしてダイナミックに移ろいゆく島の時間に歩調を合わせながら、お二人の結婚指輪を作っていこう。

 

アトリエまで歩いて戻り、まだ桜の余韻が残る中、さっそくリング作りに取り掛かる。

彼女のシャンパンゴールドを酸素トーチの炎に包み、柔らかく焼きなましてから、金槌を使い、その厚みに強弱をつけていく。

コンコン、コン。金属が合わさる音がアトリエに響く。

窓からは春の明るい日差しが降り注いでいる。

リング幅は2.0mmと1.6mm

目標の寸法を目指し、注意深く、そしてリズムよく金槌を打ち続けていく。

ずっと向こうから微かに聞こえてくる海の音を感じることができる。

 

新しい風が吹きはじめた海に、そっと船を浮かべて漕ぎ出すように、

わたしたちの指輪作りは、静かな始まりを迎えた。

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2025 桜の始まり #屋久島

ヒカンザクラから、ソメイヨシノ、そして山桜の季節へ。

案外と、島での桜シーズンは長かったりします。

今年もありがとう、散歩道の河津桜が満開になりました。

きらり お二人に結婚指輪をお届けする日 #屋久島でつくる結婚指輪

お二人に結婚指輪をお渡しする日。

長く続いた寒波がようやく緩んだタイミングでした。

天候がずっと荒れていて心配だったけれど、無事に海を渡ってお越しいただけて本当に良かった!

 

相談会が去年の夏だったから、お二人とは、もう半年のお付き合いになりました。

これまでずっとありがとう。

 

初めて纏う指輪を眺めながら、これから始まるお二人の新しい暮らしのお話をしていると、

なんだか、わたしも希望に満ちた喜びに包まれるのでした。

 

ご結婚おめでとうございます。

芽生えたばかりのお二人の時間が、すくすくと育まれ、

やがて森のように豊かに広がっていきますように。

 

菜の花の香りと、あたたかなムードに包まれたアトリエにて。

屋久島でつくる結婚指輪

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完成編

屋久島の響き オーダーメイドでお届けする、祝福のプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

相談会編

お二人とともに歩む日々。屋久島のアトリエから、結婚指輪作りが始まりました! #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島の季節と響き合う、お二人と分かち合う結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

2月も半ばとなり、冬の静けさの中に、小さな気配が動き始めるのを感じるようになった。

庭先では若々しい緑が背丈を伸ばし始めている。

朝の雫を抱いて煌めく佇まいが、なんだか嬉しそうにも見える。

数ヶ月ぶりに黄色い小花が咲いているのを見つけ、心が躍った。

春がもう、すぐそこまでやってきているのだ。

 

冬の間に作り進めていたプラチナリングも、まるで島の季節と歩みをそろえるように、少しずつ完成へと近づいている。

造形作業がひと段落したところで、そのフォルムを朝の光の中で眺めていた。

 

彼女のリングは、1.2mm幅のとても細いシルエット。

トップには柔らかなカーブをつけ、側面は平らに仕上げ、すっきりとシャープな印象を持たせた。

 

こんなにも繊細なリングの中に、確かな強さと精巧な美しさが息づいている。

育まれていく時間と向き合えることは、ジュエリー作りの喜びのひとつだと思う。

 

彼のリングと重ね合わせてみる。

島の緑と木漏れ日の中で、二本のリングからぬくもりが伝わってきて、優しい気持ちに包まれた。

この抱かれるような癒しは、もしかすると、大地の響きなのかもしれない。

 

自然と共にあるフィーリングを、お二人もきっと感じていることだろう。

ありがとう。

同じ屋久島に暮らすお二人と、大切な気持ちを分かちあえることが、何よりも嬉しい。

 

これからリングに最後の仕上げを施し、お二人のリングはいよいよ完成となるわけだけど、

急がず、じっくり進めていこう。

お届けする頃には、きっと季節が新しくなり、眩しい南国の日差しが降り注いでいることだろう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

虹とプラチナリング。島時間で紡ぐ結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪