Blog

屋久島の祝福。雨、ハイビスカスとプラチナリング。 #屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

 

プラチナリングを窓際の光で眺めている。

梅雨真っ只中の雨と夏を予感させる虫の音が入り混じる屋久島サウス。

お二人との指輪作りもそろそろ折り返し地点なのかと、ほんの少し名残惜しくなりながら。

毎日つける結婚指輪だから。大切なつけ心地、オーダーメイドで柔らかに。#屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

 

ジュエリー作りの間はずっとアトリエにこもっているので、雨はいつだってウェルカムだ。

雨の音や虫の音を音楽がわりにして、作業机に向かって、

今日は彼のリングの造形がひと段落したので、そのお話を。

プラチナは鏡のように、その表面に世界のいろいろを写す。

雨の緑の中ではいっそう深い印象を感じる。

そんな輝きや色彩の移ろいを自分自身で眺めることができるのが、指輪の素敵なところだと思う。

お二人の手に届いたリングには、これからどんな色彩が映し出されるのだろうか。

 

 

まだプラチナの塊のようだったリングを、鉄鋼ヤスリを片手にて、削り出しの作業をはじめた時は空はどんよりと重たかった。

ここは手を止めずに一気に作業を進める。

スクエアのリングにスロープを施すように。やわらかくラウンドさせながら。

リングの表面に波模様を描くような感覚だ。

一度進むと後戻りできない緊張感が心地よい。

 

「スクエアも良いけれど、ラウンドシェイプ も迷っていて。。」

迷っていた彼がかけてくれた言葉から今回のデザインが生まれる。

ストレートなアウトラインに、シンプルな波の切り込み模様。

やはりここも、彼女のリングと繋がりをもたせたかった。

 

 

気がつくと、窓の向こうに青空が。

雨の時間を楽しみつつも、夏の到来をどこか待ち続けているなあ。

これはいいタイミングだと、光の下で彼のプラチナリングを眺めてみる。

白が飛んで、さっきよりもコントラストが高くなっている。

その中にしっかりと黒を感じることができるのがプラチナの特徴だなと思う。

リング表面のスロープに跳ね返る太陽の光が眩しい。

それが面白くてくるくるとリングの角度を変えて、面の仕上がりを感じてゆく。

 

ハイビスカスの生垣の下で、木漏れ日に溶けていきそうだった彼のプラチナリング。キラリと輝くとグッと心に響いてくる。

 

雨上がり、しずくを纏ったハイビスカスも同じように輝いていて、

指輪と世界がどこか繋がって、祝福し合っているようにも感じられた。

毎日つける結婚指輪だから。大切なつけ心地、オーダーメイドで柔らかに。#屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

夏の音が聞こえてきた。雨上がりのアトリエです。

リンリンリン、チチチチチ、虫の音や雨の香りに包まれて、今日も結婚指輪を作っています。

 

屋久島から東京のお二人へ。

島の気配も一緒に届けたい。

 

 

葉っぱやしずく、かたちあるものは質感が好き。

同じ自然の中にある金属もそう。

つるりとしたり、ざらついたり、柔らかだったり、硬かったり、

とりわけ毎日つける結婚指輪ではその質感が心もちにグッと響いてくる。

快適なつけ心地、というテーマはデザインの中では少し目立たないけどとても大切。

 

 

さて、アトリエです。

ジュエリーでいうと、リングの内側部分は、魅せるためというよりか、自分に向かうような。毎日使うお気に入りのお箸や、お気にりの靴下みたいな感じかもしれません。

リングの内側を鉄鋼ヤスリで丸く造形しているところ。柔らかい指あたりを目指している。

夕暮れ時、窓際の光でカーブを眺める。ホワイトゴールドに島の緑が溶け込んでいくような。

 

色といえば、

彼女のホワイトゴールド、彼のプラチナ、今回は同じ白色系の素材を使って作り進めているのも楽しいところ。

屋久島の雨と “プラチナ×ホワイトゴールド”お二人の結婚指輪作り。

 

 

 

造形のひと段落したリングを重ね合わせてその色を眺めてみよう。

上がホワイトゴールド。下がプラチナ。

むむむ。これが組成の異なる素材の力なのだろうか。

まだまだ造形の途中だけど、それぞれにキャラクターが際立っている。

こうして手を加えるたびに息吹を帯びてくる様子と対面できるのは作り手ならではの幸せだなと思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

 

週末となりました。

みなさまこの6月をいかがお過ごしですか?

日もずいぶん長くなって来たので、最近は夕方6時くらいに作業を終えて海で7時半くらいまで過ごしています。

1日のどこかに自然を感じる瞬間があると、ふと力が抜けるものですね。

みなさまもどうか緩やかな週末を♪

いつもここに来てくれてありがとうございます!!

屋久島の雨と “プラチナ×ホワイトゴールド”お二人の結婚指輪作り。

6月の雨に包まれて、お二人の結婚指輪を作り始めた。

ふと手を止めて我に帰ると、ざあざあと激しく重たい音に包まれていることに気がつく。そしてまたいつの間にかその音に溶け込んで境目がわからなくなる。

2020年、梅雨の真っ只中にいる。屋久島サウスのアトリエです。

 

 

いよいよ最初の第一歩を踏み出すことになり、指輪作りの工程をイメージしながらホワイトゴールドとプラチナを眺めている。お二人と数ヶ月かけて一緒に作ったデザインを置き換えた数字を並べて。

 

プラチナ、ホワイトゴールド、夏の気配。新しい結婚指輪づくりが始まります。#屋久島でつくる結婚指輪

 

ホワイトゴールドとプラチナの輝きが共鳴して近しい色調に感じられますが、二つの金属は組成が全く異なる素材なのです。

作業の温度や削り出しの力の加え具合、磨き方、、その工程の微妙な違いがあって、そこから生まれる表情や質感にもそれぞれの個性がある。

お二人のデザインと組み合わさると一層オリジナリティーを感じられるのが面白い。

一つの個性でもあり、新しい息吹のようでもある造形と、じっくりと触れ合いながら指輪を作っていく。

 

ホワイトゴールドはダークトーンの中にふわりと明るいゴールドの陽気さを抱いている印象だろうか。

バーナーで使う火も800度前後と比較的穏やか。

 

一方プラチナは1500度前後の作業温度で、酸素トーチを使って力強く工程を進めていく。

こんなにも真っ赤になっても溶けないプラチナ。

どんなときもポーカーフェイスの質感にはシャープでクリアな輝きを纏っている。

 

 

絶妙な配合から生まれた硬さも色合いも、生み出すためのトライアンドエラーが続いてきた長い歴史の延長線でこの指輪を作っていると思うと、果てしない気持ちに包まれる。

コンコンと木槌でリングを叩く。ゆっくりとした手作業の時間が流れている。ずっと昔から変わらない手作業の時間だ。心がシンプルに、平らになっていく。

 

雨の日の結婚指輪づくり 

雨上がり。

 

ホワイトゴールドとプラチナは造形を重ねるごとに、デザインと相まって、それぞれの素材の個性を帯びてくる。

個性が際立つほどに、お互いが近しくなるものだなあと不思議に思う。

二つで一つみたいにマッチしている。

 

ここから少しずつ、それぞれにデザインを加えていくけれど、この親しみ深いフィーリングを大切に作業を進めていこう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

プラチナ、ホワイトゴールド、夏の気配。新しい結婚指輪づくりが始まります。#屋久島でつくる結婚指輪

窓の向こうに見える雲が大きくなってきた、屋久島サウス。

アトリエでは夏に向けてのジュエリー作りが始まるところです。

虫の音色や草木の勢い、雨上がりのモワッとする風。空気の端々に夏の気配を感じている。

 

 

夏といえば、ここにきての野菜の成長のダイナミックさにも驚いている。

庭の菜園ではインゲンに続いて茄子も収穫が始まりました。

 

今年最初の茄子はインゲンと一緒にさっとゴマ油で炒め、だし汁に通して煮浸しに。

油のグッとくる感じとだし汁のすっきりする感じの合わさって生まれる味わいのコントラストが好き。

そう考えると、料理もまた日々の造形や絵作りに刺激を与えているのだと思う。

 

そして、刺激といえば、森で裕子さんが取ってくれた写真。

この構図感が気持ちよくて!さすが。

気持ちの良いフレームには自然と目が行くものなのだろう。

時折インスタグラムを眺めては、森で過ごした余韻にまだ包まれている。

 

さてさて。

夕暮れ時、降るかなと思っていた雨がなんとか留まっていたので、海に出かけることにした。

これから始まるジュエリー作りの材料を手にして。サーフボードを車に放り込んで。

platinum900 and 18k white gold for new work

 

上がプラチナ。そして、下がホワイトゴールド。

お二人の結婚指輪となる金属素材を波打ち際で眺めていた。

 

プラチナもホワイトゴールドも、同じ白色系の金属とされておりますが、

並べてみると、こんなにも色合いが違うのが楽しい。

 

銀白色の中に黒やグレーを感じるプラチナはシャキッとコントラストを感じるし、

ホワイトゴールドには、その奥にほのかに感じるゴールドの黄色があって、どこか柔らかなオーラを纏っている。

 

二つの金属の出会いは、ずっと知っていたようで、でも初めて出会うような感覚に似ているのかもしれない。

これまでメールでお話を続けてきたお二人が選んでくれた素材は、お二人が語ってくれたストーリーから生まれたもの。

違っているけれども、どこかに確かなつながりを感じる。そんな結婚指輪を作りたいと思っている。

 

音も良いので、よろしければ動画も

ocean, platinum and white gold from SHIZUKU GALLERY on Vimeo.