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1.8mm-2.8mm and 1.5mm-2.4mm Wave Ring in 18K champagne gold #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k champagne gold
size: 1.8mm-2.8mm and 1.5mm-2.4mm

Delivery time is within 3 months.
Made by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

おふたりと紡ぐきらめき、屋久島から届けるシャンパンゴールドの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島からフランスへ、結婚指輪のサンプルをお送りする日 #屋久島でつくる結婚指輪 

フランスのストラスブールは、ドイツとの国境付近にある。

屋久島からはるか海を越えて、おふたりにサンプルリングをお送りする日。

 

たしかに、お互いの暮らしは遠く離れているけれど、その距離感が、かえってそのつながりを強く感じさせてくれているのかもしれない。

素敵な出会いを紡いでくれた屋久島に、ありがとう!

 

ご用意したのは、ゴールド3種類とプラチナの素材サンプル、オリジナル彫刻のベースとなるシンプルなデザインのシルバーリング、そしてサイズゲージ。

これからどんなリングが育まれていくのだろう。

わたしたちは今、小さな一歩を踏み出したのだ。

 

空はどこまでも澄み渡り、海も山々もキラキラ輝いてみえる。

新しい季節の訪れを感じる、爽やかな日だった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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A Journey of Rings, Water and Greenery, The Braided Ring #YakushimaWeddingRingsStories

Water and Greenery.

The image we share is the vibration of new life.

When he and she met, a brand-new moment was created.

It is as if the trees in the forest were intertwining, nurturing a single life together.

 

I can feel the same kind of vibration of life here on Yakushima Island.

It felt only natural to come up with this design.

The time on this Island always tells us important things.

 

 

We have been walking this long journey together.

I’m endlessly grateful for your consistent kindness.

Grateful in the Morning Breeze #YakushimaWeddingRingsStories

 

 

It has been about four years since I made their engagement ring.

And finally, we arrived at the place we had imagined.

With the completion of his wedding ring, we have created five pieces of jewelry together.

Those were inspirational days for me, filled with the happiness I received from them— a happiness that began a new life full of hope.

 

Thank you for always being there for me with such warmth.

 

So, this is the final place we had dreamed of.

Let’s share in the joy together.

 

In the gentle morning sunlight after the night rain.

I pick up the ring.

The emerald, the sapphire, and the morning dewdrops glisten as though echoing each other.

Beside them, a little blue flower blooms.

Here was the timeless scene of water and greenery.

The lines of yellow gold and platinum are pressed slightly flat, intertwining in a firm braid.

I can feel the solid weight of the two metals in my hands.

Each time I change the angle in my hand, the ring sparkles in a new way.

It was so delightful that I couldn’t help doing it again and again.

 

I just remembered the day we met in Kyoto in April.

It was a beautiful day with cherry blossoms all around the city.

 

California and Yakushima.

We live so far apart.

But I can feel a kind of bond that runs deep, a feeling of cherishing the natural mystic browing through the air.

 

Maybe our journey has just begun.

I am so happy these rings will gently stay with your life.

 

Congratulations on your wedding.

I hope we can meet again somewhere in the world, someday, and talk about this creation we shared together.

 

 

 

I made her wedding ring to match and flow with her engagement ring.

 

A Story of His Ring and the Seasons

 

We met in Kyoto when the cherry blossoms were in full bloom.

おふたりと紡ぐきらめき、屋久島から届けるシャンパンゴールドの結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

おふたりの結婚指輪が出来上がったのは、夏の余韻がまだ島を包み、海へと誘われるような暑い日のことでした。

 

シャンパンゴールドのまばゆい煌めきを、青い海の彼方に暮らすおふたりへ。

屋久島から、ご結婚おめでとうございます。

 

 

この夏を丸ごとかけた、おふたりとの結婚指輪作り。

2025年、夏。おふたりとともに紡ぐ、結婚指輪づくりの日々 #屋久島でつくる結婚指輪

 

わたしたちの暮らしの中で、

静かに心を澄ませ、自然の声に耳を澄ませると、

そこに巡りゆく大きなリズムのようなものの存在を感じることができます。

 

浜辺に打ち寄せる波。移ろいゆく季節。一日の始まりを告げる太陽。

それらが幾重にも重なり合い、織りなされる色鮮やかなグラデーションは、まるで奇跡のような美しさを宿しています。

 

私たちもまた、そのような大きな“巡り”の中のひとつなのだと感じられると、心がふっと自由になるような気がします。

 

そのような何気ない気づきや喜びを、分かち合える誰かがそばにいてくれると、日々は癒しに包まれるのかもしれません。

 

リングは、お揃いのシャンパンゴールドでお仕立てしました。

同じデザインではあるけれど、

繰り返し浜辺に打ち寄せる波のように、ほんの少しずつ形に変化を持たせて造形をすると、そこに温度を宿した、ひとつの息吹のようなものが生まれました。

その息吹は、まだとても小さく、ささやかなものかもしれません、

けれども確かに、そこには今始まったばかりの時間が携える熱量が感じられます。

 

思えば、冷たい北風が吹き付ける真冬にお便りをいただいたことから、指輪作りは始まりました。

やがて島には新緑の季節が訪れ、この夏を丸ごとかけて一緒に歩んできた道のりです。

新しい暮らしを始めるおふたりの喜びを、少し分けていただいていたような、

インスピレーションに満ちた日々だったように思います。

 

島の時間の中で進められた、ゆっくりとした指輪作りだったけど、

いつもあたたかく見守っていてくれて、本当にありがとう。

 

半年という時間をかけ、大切に育んできたおふたりの結婚指輪です。

その完成の喜びを、ともに分かち合いましょう。

 

そしてこれが、おふたりにとって同時に、始まりを告げる合図でもあります。

その眩い希望に満ちた時間を想い、幸せな気持ちに包まれながら。

 

ビーチの片隅に腰を下ろし、そっとリングを重ね合わせてみました。

 

光沢仕上げを施した彼女のリングは、降り注ぐ夏の光を抱きとめるように強く輝いています。

マット仕上げを施した彼のリングは、海の時間に溶け込み、静かな呼吸をしているようでした。

 

アウトラインは緩やかなカーブを描き、全体にゆったりとした雰囲気。

軽やかで、リズミカルな仕上がりでありながら、しっかりとしたシャンパンゴールドの重みが伝わってきます。

 

その佇まいが、ずっとここにあったかのように自然に感じられるのは、

太い部分と細い部分のバランスや、表面に巡らせた切り込み模様、

細部に至るまで細心の注意を払った精巧な技巧の賜物なのかもしれません。

 

Zoomでお話をしたり、サンプルリングをテストしたり、

おふたりと長い時間をかけてテストを重ねてきたので、

こうして出来上がった指輪を前にしていると、感慨深く、胸がいっぱいになりました。

 

これほどまでに意思疎通を重ねてきたのに、まだ実際にお会いしたことがないなんて、なんだか不思議な気持ちになりますね。

ぜひまたいつか、屋久島にもいらしてください。

 

おふたりの大切な想いと、この島の季節、そしてわたしが出会えたことは、本当に奇跡のように感じています。

 

リングの内側には、太陽が重なり合い、ひとつになるように彫刻模様を施しました。

その両脇には、互いに贈り合う言葉を刻んでいます。

 

彼女のリングにはオレンジ色のサファイアをセットし、温かな彩りが加わりました。
そこにもまた、ひとつの物語が秘められているようで、心惹かれます。

 

指輪は形あるものですが、

目には見えない部分や、心で感じるものを大切にされるおふたりとは、

深い部分で揺るぎないつながりを感じながら、指輪作りを進めてくることができたように思います。

 

庭先にはまだハイビスカスがいっぱいで、まだ少し夏のムードが漂っています。

ひとつの季節が過ぎ去り、指輪作りもひと段落して、なんだか少し名残惜しくも感じますが、

お互いに新しい一歩を踏み出していきましょう。

 

屋久島から、

おめでとう。ありがとう。

 

この熱帯の、胸に甘く響くムードも一緒にお届けできますように。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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ありがとう。オーダーメイドの結婚指輪が育まれるとき #屋久島でつくる結婚指輪

島の北側にたどり着くと、ほんのりと秋の気配が漂っていた。

雨が降っていたせいもあり、朝の空気は少し冷たく、薄暗さを帯びている。

道のあちらこちらに、大きなピンク色の花がぽつりぽつりと咲いている。

一年ぶりにサキシマフヨウに出会い、今年もあと二ヶ月ほどなのだと感慨に耽りながら、屋久島ノースの海を眺めていた。

 

小さく丸い島では、北と南で風向きも気候もまったく異なる。

その暮らしは、いつまで経ってもエキサイティングだ。

 

秋と冬はひと足早くノースに訪れ、サウスに暮らしていると、春と夏にいち早く出会うことができる。

そして海や森はいつも、その移ろいを、目に見える変化として鮮やかに映し出してくれる。

 

海のそばに暮らすおふたりも、きっと新しい季節の到来を、あちこちで感じているに違いない。

距離を超えたオーダーメイドではあるけれど、夏から秋へと移ろいゆく芳醇な時間を分かち合えることは、何よりの喜びだ。

 

イエローゴールドで小さな葉をかたどり、それに組み合わせるリングを削り出してから、数日が経った。

アトリエでは、宝飾ならではの細やかな作業が、静かに長く続いている。

 

彼女に届ける大切な記念のリングなので、特別なデザインに仕立てたい。

そんな彼の理想を伺い、リングには大粒のダイヤモンドをセットすることにした。

 

直径3.0mmのダイヤモンドを包み込む石枠を作り上げるのには、ひときわ深い集中を要した。

作品に表情を与える大切な部分だ。

ほんの0.1mmの誤差に気を配りながら、ピンセットとルーペを片手に、いくつものタッチを重ねていった。

 

葉とリング、そして石枠。あとは、装飾のために作ったいくつかのゴールドの粒をそろえて、いよいよそれらを一つに組み合わせていく作業に取り掛かる。

ここでは、いわば構図、絶妙なバランス感覚が求められるのだけど、その手本となるものは、すでに自分の中にたくさん刻まれているように思う。

目を閉じれば、自然と島の情景が広がってくる。

庭先や散歩道で出会う植物たちの美しいシルエットを思い浮かべながら、静かな心で、その小さなリングのバランスを構築することができた。

 

ゴールド同士の接地面をヤスリで軽く削り出し、綺麗に整えておく。

そこにガスバーナーの炎を当て、融点の低いゴールドを流し込む。

1箇所の接続作業が終わると、コップの水に入れて急冷し、ルーペで仕上がりを細かくチェックした。

もし接続が甘いところがあれば、溶接作業をやり直し、うまくいったところで、次の接続作業へと進めていく。

そんな単純な作業を、何十回と繰り返していった。

 

ここで初めてリングがひとつとなり、これから最後の仕上げへと進めていくところだ。

おふたりとインスピレーションを分かち合いながら作り進めてきた指輪なので、本当に「生まれてくる」という感覚がある。すごいことだと思う。

これまでずっとありがとう。

 

長い時間をかけて育んできた指輪づくりだ。

残された作業を味わうように、大切に紡いでいきたい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

夏の余韻、屋久島で小さなリングが紡がれるとき #屋久島でつくる結婚指輪