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屋久島で生まれる、ひとつの指輪。季節の中で、静かに育まれゆくもの #屋久島でつくる結婚指輪

冷たい雨は夜のあいだに上がり、屋久島サウスには、やわらかな朝の光が降り注ぎました。

5月の爽やかな週末です。

 

窓の向こうを眺めると、ハイビスカスがいくつも花を開かせています。

潤いを纏った緑は色濃く、新しい色彩に心躍りました。

 

ちょうど、ナノハナの指輪の造形作業がひと段落したところだったので、

リングを手に、庭先で眺めることに。

 

イエローゴールドの煌めきが、島の色彩と溶け合っています。

大地の響き、というのでしょうか。

金属が持つ、その柔らかな手触りが大好きです。

 

数えてみると、金属同士をつなぎ合わせた箇所は、20をゆうに超えていました。

お二人の記念日にお届けをする大切なジュエリー作りに、

背筋が伸びる思いで取り組んできたけれど、

とても綺麗に仕上がったように思います。

 

ふと足元に目をやると、咲き始めたばかりの白い百合が、風に揺られていました。

リングが完成する頃には、紫陽花も咲き始めているかもしれません。

そういえば、この頃はチョウチョの姿も見かけるようになりました。

 

これから島には、重たい雨が降り続く日が多くなり、

花々は、まるでその恵を享受するように、次々と開花を続けます。

南国特有の、色鮮やかな季節です。

 

力強く、そして優しく。いつも寄り添っていてくれた屋久島にありがとう。

お二人との出会いに、ありがとう。

 

島のゆっくりとした時間の中で育まれたリングを、

お二人のもとにお届けできる、少し先の未来を思い描きながら。

ツユクサ、ブーゲンビリア、金の粒。手の中に育まれるリングのかたち #屋久島でつくる結婚指輪

大好きなジュエリーの細工に、小さな粒を散りばめる装飾がある。

イエローゴールドの細い線を組み合わせて仕立てたリングの表面に、最初の粒金を、添えるように溶接した。

 

これから、作業の進行に合わせて、デザインのバランスを見極めながら、そして強度を補うように、いくつかの粒金を加えていくことになる。

お二人の婚約指輪作りも、そろそろ折り返し地点を過ぎたところだ。

 

 

お二人の新しい時間の始まりを祝う婚約指輪作りは、いつも幸せに満ちている。

大切な制作をお任せいただき、ありがとうございます!

百合が咲いた朝に。季節と響き合う婚約指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

指輪作りに間に、屋久島サウスではたくさんの花が咲いたので、その少しをご紹介。

朝、ツユクサに出会うと、なんだかいいことがありそうな気がする。

 

アトリエの石垣に、ブーゲンビリアが咲きました。

これはきっと5年ぶりくらいのように思うけど、初夏の太陽をいっぱい浴びて、すくすくと育っていただきたい。

 

ゴールドリングに二粒のゴールドをあしらえて、これからいよいよ、お花を組み合わせていくところ。

リングの曲線にぴたりと収まるように、三つの花が連なる角度を整える。

 

石の配置、花の並ぶリズム、付け心地。

最適なバランスに出会うポイントを、しっかりと見極めていく。

 

途中までは、寸法をしっかりと測ってきたけれど、ここから先は、手の感覚や視覚を頼りに進めていくことになる。

 

わたしたちが心から魅了される造形のエッセンスは、

手の中で育まれる過程に生まれる、かすかな揺らぎにあるように思う。

百合が咲いた朝に。季節と響き合う婚約指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

今年最初の百合が、アトリエの前の原っぱに、ぽつりと咲いた。

昨日までは、まだ小さな蕾だったはずなのに!

朝の散歩中に訪れた、不意の出会いに、思わず心が弾む。

 

大きな花が風に揺られているのに、しなやかな強さがあって。

その爽やかな香りと、凛としたフォルムとを備える、美しき調和に癒されつつ。

 

 

大切な人に花を贈るように。

彼女が大好きな菜の花をモチーフにして、お二人の婚約指輪をお作りしています。

屋久島の季節に憧れて、菜の花をモチーフにした婚約指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

 

花をモチーフに指輪を作っていると、

いつもフレッシュな喜びに包まれる。

それはまるで、季節の巡りの中で、新しい花が咲き始める瞬間に出会うときのように。

 

お二人の始まりを祝福するための指輪作りではあるけれど、

その喜びと幸せの響きに、わたし自身も包まれながら、今日も作業机に向かっている。

イエローゴールドでかたどった3つの花は、指に沿うようカーブをつけながら、リズムよい配置に連ねた。

火を使った作業でできたタッチの跡を、紙ヤスリを使い丁寧に整えたのち、

そのバランスを、緑の中にかざして確かめておく。

 

自然の中に漂うリズムとバランス。

手の感覚に大きく頼りながら進めるこの作業は、

前半にして、最も大切な工程なのかもしれない。

 

作業の合間には、気分転換にアトリエから海までドライブをした。

その途中、新緑を抱く山々を眺めながら、思いきり深呼吸。

5月の晴れやかな昼下がりだ。

 

アトリエに戻ると、花を支えるリング部分の造形に取りかかることにした。

気分も新たになっている。

ここからも細やかな作業が続くことになるけれど、じっくりと丁寧に進めていこう。

 

ゆっくりと、力強く。

それはまさに、植物たちの時間に重なる感覚なのかもしれない。

 

作業机の上で、少しずつではあるけれど、

小さな息吹が、たしかに芽生えつつある。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の季節に憧れて、菜の花をモチーフにした婚約指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

5月の始まりは、新緑のみずみずしい香りに包まれながら、大好きな菜の花をモチーフにした指輪を作っている。

庭先には、久しぶりに出会う小花たちが集い、色とりどりの賑わいを見せてくれている。

夜の間にしとしとと降った雨が、朝には柔らかな日差しへと移ろいでいく。

お二人の大切な婚約指輪をお作りするために、まるで用意されていたかのような、屋久島の祝福に満ちた日々だ。

 

ハイビスカスもユリの花も。紫陽花にツユクサ、ひまわり、コスモス、ツワブキに山茶花、山桜。

名前も知らない花たちにも、たくさん出会える。

そしてもちろん、菜の花も。

季節折々の美しい花々に触れられるのは、島で暮らすことの何よりの喜びだ。

ジュエリー作りの憧れはいつも、庭先にあるように思う。

 

さて、アトリエでは、イエローゴールドの板を切り抜いて、小さな三つの花をかたどった。

その表面を鉄鋼ヤスリで削り出しながら、輪郭にやわらかな表情を与えていく。

 

花の大きさは、7mmから5mmほどなので、実際よりも少し小さいくらいだろうか。

風にゆらめく繊細な雰囲気をそのままに、しっかりとした強度も持たせながら、ひとつひとつ丁寧に仕上げていく。

 

菜の花は、集まるように咲く佇まいが、なんとも愛おしい。

まだ寒さの残る3月の雨上がり。お気に入りの菜の花畑まで出かけると、視界いっぱいに煌めく黄色が広がり、ふわりと心癒される。

その時間のひとひらを、ジュエリーに変えてお届けできればいいと思う。

 

イエローゴールドでかたどった三つの花には、緩やかなカーブをつけ、紙やすりで丁寧に表面を磨き上げた。

それぞれの花が、指の上にキュッと寄り添うように、リングを仕立て上げてゆく。

春の記憶を辿りながら、一つ一つ、タッチを進めていこう。

 

これまで何度も作ってきたモチーフではあるけれど、

生まれてくる造形に、お二人との出会いや島の季節が色濃く映し出されるところに、手作業の面白さがあるように思う。

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屋久島からお二人へ、オーダーメイドで結婚指輪をお届けしています #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島からお届けするオーダーメイドの結婚指輪、お二人の素敵な物語と。

 

 

屋久島のアトリエから皆さまへ。

 

オーダーメイドの結婚指輪作りは、お二人とご一緒させていただきながら、ゆっくりと時間をかけた手作業となりますが、末長くご愛用いただけるよう、心を込めてお作りしています。

 

海の向こうに暮らすお二人とは、メールやお電話でデザインのご相談を重ね、サンプルリングをお送りして、大切な指輪作りのサポートをさせていただいています。

もちろん、屋久島のアトリエにお越しいただき、直接ご相談いただくことも大歓迎です。

 

 

屋久島の季節に包まれて、

穏やかな心地でお作りした結婚指輪です。

昔ながらの手作業で、じっくりと丁寧に仕上げました。

 

お二人の暮らしに、ずっと寄り添ってくれますように。

生産と品質

糸鋸で金属の板や線を切り出し、コンコンと金槌で叩き、曲げ、火を当てて、また叩く――マリッジリングの制作は鍛金という技法によって一点ずつ丁寧に進められます。

 

制作開始から完成までの期間は約2ヶ月。

その間に、何度も細かな調整を行いながら、理想の形を追求します。

デザインの打ち合わせが1ヶ月で完了した場合、合計約3ヶ月でのお届けとなります。

挙式の日程などが既にお決まりの場合は、ご指定の納期にできる限り対応させていただきますので、前もってご相談いただけると幸いです。

 

price

Kei Nakamura Jewelleryでは、皆さま一人ひとりのお好みに合わせ、最高のジュエリーをご提案させていただいております。

お二人のライフスタイルに寄り添った、かけがえのないマリッジリング作りをお手伝いします。

オーダーメイドの指輪作りでは、使用する金属の種類や重さ、デザインの複雑さによって、指輪の価格が変動いたします。

同じデザインでも、シルバーよりもプラチナの方が高価になりますし、同じプラチナを使用しても、繊細なデザインの方が重厚なデザインよりもお手頃な価格になる傾向があります。

 

ご予算にあわせて、お好みのデザインや素材を重視して、などお二人のリクエストに合わせたご提案、制作を承っております。どうぞお気軽にご相談ください。

参考価格
silver ring 2本で¥120,000より 平均¥180,000程度
gold ring, platinum ring 2本で¥180,000から¥450,000 平均¥350,000程度

 

屋久島でつくる結婚指輪

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長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返す中で、ジュエリーはより味わいを深めていきます。

 

時間の経過そのものが一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのものになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、メンテナンスという形で関わらせていただけることが、わたし自身の大きな楽しみでもあります。

 

わたし自身の手で、心を込めてメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

 

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