ご結婚30周年を祝う結婚指輪の制作がひと段落いたしました。
この素晴らしい機会に、ありがとうございます。
これから刻印を施し、海の向こうへお届けする前に、庭先でお二人のリングをしばらく眺めていました。
天気雨の中、陽光を浴びたシャンパンゴールドの輝きが、とても眩しかった。
振り返ると、このシャンパンゴールドと八角形のデザインがきっかけとなった指輪作りだったように思います。
オーダーメイドのジュエリー作りは、あるいは、風に乗って通りすぎる雲のような、儚い時間なのかもしれません。
そう考えると、この一期一会の指輪作りの瞬間が、何よりも大切なものに感じられます。
雨は上がり、夕暮れ時の空は、なんとも秋めいたトーンに彩られていました。
気づけば、今年もあと3ヶ月余り!
なんだか信じられないけれど、時は流れゆくのですね。
あと何度、秋を迎えたら、わたしも、、、と考えてしまう。
健康で、長く一緒にいられること。
シンプルな事柄が、心に響く指輪作りなのであります。