アトリエの近くに木曜日と日曜日の早朝オープンする野菜屋があって、
今日はフレッシュな野菜を求めるべく、6時半に車に乗り込んで眠たい目をこすりながら農園にたどり着いたら、そこに大きな虹がかかっていた。
すぐ近くの林の向こう側から、道路を超えて、海の方まで長いアーチを描いている。
ああ、早く起きてよかった。
しかも、ダブルの虹。
一瞬にして目がさめる。
野菜屋のおじさんと二人虹を眺める。
ただただ虹を眺めていると、なにか全ての事柄にゴーサインが出ているような気がして、勇気が湧いてきた。
大きく、濃い虹でありました。
虹に出会うと、感動のあまり、それをなにかの形で表に現したくなりますよね。
写真を撮ったりとか、誰かに話してみたりとか、絵を描いてみたりとか。。
わたしの場合は写真もありますが、やっぱりジュエリーを作ること。
今日はちょうど指輪のアウトラインを仕上げる大切な日だったので、
アトリエに帰って、すぐ作業机に向かったんです。
プラチナで作ったラウンドスタイルのリング。
お花の模様が手をつなぐように、指輪をぐるりと囲んでいます。
リングの幅は約3mmほど。
繊細にお使いいただけるように、全体を柔らかいラウンドシェイプと削り出し、
粗い鉄鋼ヤスリから細かい紙ヤスリまで、長い段階を経て、ここに磨き上がりました。
指輪の表面はマット仕上げ。指に当たる内側はつるりとつけごこちの良いピカピカ仕上げとなっております。
初めてお花の指輪を作ったのは、数ヶ月前のことで、
その時のスタイルと比べると、今回の指輪が全く新しいジュエリーになっている!
オーダーメイドのジュエリーは、作り手だけではなく、つけていただく方の想いやスタイルが大きく作品に反映されるのが素晴らしいところだと思う。
優しく、そして、ずっと長く使っていただけるようにしっかりと。
そのような言葉を抱いて作り進めてきました。
そして、もうひとつ。
元気なイメージが欲しかったのですよね!
最後に、ダイヤモンドを全体的に散りばめて、躍動するような指輪と仕上げますよ!
今すぐにでも、ダイヤをセットしたい気持ちですが、ここはグッとこらえて、
大切な石留め作業を大阪の巨匠にお任せすることにいたします。
あっ、巨匠のお話はまた次の機会に。
たくさんの素晴らしい仲間に囲まれる暮らしにありがとう。
仲間や屋久島の海や空、声をかけてくれる皆さま、
その暮らしを、いっぱいいっぱい集めたのがわたしの全てで、いつもそこからジュエリーが生まれてきます。
大きな鳥のように見えた雲。
皆さまの明日が気持ちの良い秋に包まれますように。
今日もありがとうございました。