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屋久島の星空とプラチナリング、お二人の結婚指輪作りが始まりました! #屋久島でつくる結婚指輪

 

アトリエの庭先に白い百合が咲きました。

屋久島もいよいよ夏本番の合図です。

そしてその爽やかな声明にタイミングを合わせるように、お二人の結婚指輪作りは始まりを迎えました。

 

 

お二人とは大阪でお会いすることができた。

今までずっとありがとう!

一緒に紡いできた糸の中で育まれてきた結婚指輪のイメージが、いよいよ形作られていく時間です。

 

夏のせいだろうか、それにしてもかけがえのない時間感がすごい。

今ここにある指輪作りを共に楽しみましょう。

結婚指輪の相談会. 大阪でお二人にお会いしたお話し #屋久島でつくる結婚指輪

 

ちょうど去年の夏にお二人は屋久島を訪れたという。

「二人で眺めた満点の星空に感動しました!」と彼と彼女が言ってくれた。

大阪でご一緒した時に話してくれたことが今でも鮮明な印象として残っている。

 

指輪のことからは脇道に逸れた話だったように思うけれど、案外そのように何気ない会話がデザインのエッセンスになったりもする。

 

そしてちょうど一年が過ぎて同じ夏に指輪作りを始めることができたのも素敵な巡り合わせだと思う。

 

 

夕暮れ時にスコールが降って空が澄み渡り、やがて夜の暗闇が訪れるとアトリエの窓からは星の広がりを望むことができる。

もしかすると去年のお二人と今のわたしは同じ空を眺めているのかもしれない。

圧倒的な星の時間を前にすると、刹那と永遠とが入り混じるような感覚に囚われる不思議がある。

 

屋久島の星空が、夏が紡いでくれた指輪作りなのだろうか。きっとそうに違いない。

ただただ感謝の気持ちに満たされながら。

 

まずは最初の第一歩を。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

アメリカから屋久島に新婚旅行で訪れたお二人と、雨の日の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

窓から見える緑が色濃くて、涼しくて、

しとしと雨の日の相談会も大好きです。

アメリカから新婚旅行で屋久島を訪れているお二人がアトリエに来てくれました。

 

 

「雨が激しすぎてどうしても少し時間が遅れそうなのです」お二人からそんなメッセージが届いたのも屋久島流で面白いなと思う。

「すぐそこで猫が道を塞いでいて!動けなくて!」と、急いでやって来てくれたのはきっとお二人流なのだろう。

相談会でもずっと優しいムードが流れていました。

 

ゴールドはイエローとシャンパンとピンク、そしてプラチナの素材サンプル。

シダや杉の葉などなど、彫刻模様をいろいろ。

シルバーで作ったリングはデザインやボリュームにたくさんのバリエーションを揃えました。

あとはサイズゲージとペンとノートブック。

 

これだけあれば大丈夫、

わたしたちのイメージはどこまでも広がっていけるのです。

 

何もないところからひらめきを紡ぎ合わせてゆく。

紡ぎ合わされた糸の中でお二人の結婚指輪の印象は育まれていく。

アーティストのお二人とモノづくりのプロセスを分かち合うことができて楽しかった!

 

彫刻模様のディテールとリングのアウトライン、

あとはサイズが大切なところだと思います。

 

相談会が終わる頃には雨も上がっていて、青空が広がっていました。

「記念撮影をしましょう、どこかお気に入りの場所はありますか」と、わたしが尋ねる。

「ワイルドリリーのところがいいですね」と、お二人はすぐに答えてくれたのが印象的でした。

 

白い百合があちらこちらに咲く7月の屋久島。

きっとお二人にとってずっと大切な時間となることだろう。

 

大気を漂う水がやがて一滴の雨となるように、お二人の大切な想いや時間のひとしずくのような結婚指輪が出来上がると素敵だなと思っています。

 

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一度だけの結婚指輪作り、屋久島の季節の中でオーダーメイドすること #屋久島でつくる結婚指輪

 

朝から続いていたスコールの合間に。

庭先でお二人のリングを眺めていた。

ゴールドとプラチナのコンビネーションリングはその造形をひと段落することができた。

雨の潤いを得たハイビスカスの葉は深く鮮やかな緑に彩られている。

雲のフィルターを通して夏の陽光を受けてリングは静かに、そして力強く輝いていた。

 

 

初夏から夏本番へ。島ではパッションフルーツやスイカも美味しい日々だったな。

金属の響き、結婚指輪をつける楽しみ #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の季節の中でオーダーメイドの作業をしていると、一度だけのジュエリー作り感が半端ない。

 

このハイビスカスも、ゴールドとプラチナのコンビネーションリングも、この雨も、同じタイミングで出会うことはきっともうないのだろうなと思うと愛おしさが胸に込み上げてくるのは、あるいは夏のせいなのだろうか。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

 

いや、しかし、指輪作りの楽しみはまだもう少し続くのである。

彼女のリングにはダイヤモンドをセットしてさりげない装いを演出することになっている。

どの場所に、どのような大きさのダイヤを並べていくべきか、お二人と相談しながらデザインを決めなくては。

 

最後の仕上げに向けての工程を頭の中で綿密に組み立ている。

小さな今この瞬間の細やかな作業に意識を向けていると、時は不思議ととても長く感じられることに気がついた。

 

 

リングには実際にダイヤモンドを乗せてみたりしながら、その個数や場所によって異なるさまざまな表情をチェックした。

こうして仕上がり具合を想像する時間はまるで子供の頃に過ごした夏休みの工作のようだなと嬉しくなる。いつまで経ってもワクワクするものなのである。

 

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金属の響き、結婚指輪をつける楽しみ #屋久島でつくる結婚指輪

 

造形作業の間には数多くのタッチをリングに加えつつ、最終的にサイズがぴたりと合うようにo,1mm単位の細やかな調整を重ねていく。

着地点まであと少し。

 

手の中に小さな息吹が宿る瞬間に立ち会うことができるのは職人ならではの幸せだと思う。

喜びを分かち合いましょう。

色鮮やかな夏、爽やかな夏。 屋久島に癒されながらお二人の結婚指輪を作っています。#屋久島でつくる結婚指輪

 

十年先も、寝ている時だって、お二人の暮らしに長く寄り添う結婚指輪なので、つけ心地やサイズ感は大切にしたい。

0.2号単位でサイズに調整を加えて仕上げることができるのもオーダーメイドならではの細やかさだろう。

表面には見えない部分ではあるけれど、リングの内側を丁寧に仕上げると、肌触りだったり、あるいは心のように形のないところまで優しく響いてくれる。

つけていたい!と思えるフィーリング、実はそれを得ることが造形作業のエッセンスなのかもしれない。

 

 

内側にはヤスリを入れて、指に当たる部分全体に曲線を作り出した。

目で見るとわかるかわからないくらいに緩やかに。けれどもその柔らかさは確かに肌から伝わってくる。

金属の響きを味わうことは結婚指輪をつける楽しみの一つだと思う。

 

 

作業の合間に窓の向こうを眺めると、昨日までの雨の気配はどこかへ消えて、また夏の積乱雲が広がり始めていた。

飛行機雲もくっきりと見ることができる澄み切った空だった。

静かに見上げているとそこに漂う大いなるやすらぎのようなものを感じ取ることができた。

 

世界はアップデートを重ねていて、新しく理想的な価値観らしきものが生まれ続けてはくるけれど、わたしたちにとって大切なことはずっと変わらないものなのかもしれない。

それはきっとこの空のように、いつもすぐ近くにあるものなのかも、と思ったりもする。

 

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屋久島サウスのアトリエにて、結婚指輪作りの時間 #thankful

 

屋久島サウスのアトリエにて、指輪作りの時間。

庭先で、窓の向こうに眺めるハイビスカスがとても綺麗な一週間でした。

今日もできることを。

 

 

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色鮮やかな夏、爽やかな夏。 屋久島に癒されながらお二人の結婚指輪を作っています。#屋久島でつくる結婚指輪

 

夏になると1日の始まりが早い。

目を覚ました頃にはもう庭先に陽光が差し込み始め、世界はその活動を力強く始めていた。

 

 

夜の間には雨が降ったのだろう。

植物たちに宿る雫が宝石のようでとても美しかった。

 

 

色鮮やかな夏、爽やかな夏。

屋久島に癒されながらお二人の結婚指輪を作っています。

心までを清々しく包んでくれる、コンビネーションリングのつけ心地が最高でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

雨の雫が生み出すリズムだったり、空に広がる色彩のグラデーションだったり、造形への憧れのようなものはいつも屋久島の暮らしの中にある。

どうすればここに近づくことができるのだろうか、と。

ずっと変わらず夢中になっている。

 

さて、

お二人の結婚指輪づくりはその工程もいよいよ後半へと。

彼女のリングにヤスリを入れて造形作業を進めていく。

ゴールドとプラチナのコンビネーションは海と空が出会う境界線のイメージだ。

 

 

3.5mm幅のリングは手の中でとても心地よい。

彼のリングと同じリング幅、同じ素材のデザインではあるけれど、サイズを変えて、厚み(高さ)を変えて。

彼女の指先にフィットするように細やかな変化を与えておかなくてはならない。

 

 

ここまでは手を休めることなく一気に表面を削り続けた。

一旦手を動かし始めると小さなリングからは目を離すことができない、なかなか根気のいる作業だった。

その甲斐あってリングには均一なバランスが生まれていた。

 

間違いなく一度だけとなるタッチの数々を丁寧に施すこすことができたように思う。

そこには職人としての純粋な喜びを感じることができた。

 

お二人のリングに宿り始めた小さな息吹をしっかりとキャッチしながら、今日も作業机に向かっている。

 

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心までを清々しく包んでくれる、コンビネーションリングのつけ心地が最高でした #屋久島でつくる結婚指輪

磨き仕上げが終わった彼のリングをそっとつけてみる。

とてもとても心地よい。

 

彼のサイズは私のものよりもずっと大きい。

これまでずっとメールでたくさんの言葉を交わしてきたからだろうか、

まだお会いしたことはないけれど、リングからも親近感が伝わってくるような気がした。

 

 

ゴールドとプラチナが出会い放つ輝き。

ラウンドシェイプの柔らかなフォルム。

静かで穏やかなる佇まい。

指先から伝わる快適さ。

それはまるで夜明けの空ように、心までを清々しく包んでくれるのでした。

 

 

 

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制作編

ゴールドとプラチナ、屋久島の夏。体に優しい結婚指輪をつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

長野ー屋久島、雨のアトリエで結婚指輪の相談会が素敵でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

ほんとうに久しぶりに友人と再会できて感激だった結婚指輪の相談会。

降ったり止んだりの雨が屋久島っぽくて素敵でした。

 

初めて彼女にお会いしたもう10年以上も前のことになるでしょうか。

お互い島に移住したところで色々な催しの際に顔を合わせていたのを今でもよく覚えています。

 

まさかあの時、このアトリエで結婚指輪の相談会をするとは思いもしなかった。

けれども何かとても小さなひらめきのようなものが芽生えていたのかも、と思うと、

お二人とご一緒している今この瞬間も一層愛おしく大切なものに思えてくるのでした。

 

ハイビスカスいっぱい、初夏のアトリエにて。

 

 

考えてみると彼とは初めてお会いしたはずなのに、アトリエではむっちゃ盛り上がってしまった。

これもまた屋久島流なのでしょうか。

 

彼が潔い決断を繰り返しながらデザインづくりは進んでゆく。

それでもゆっくりと迷ってみたりもしたい彼女。

外はしとしと雨、アトリエには明るいムードが漂っている。

 

屋久島時間の中でお二人のリングの輪郭が浮かびあがってくる。

まるでずっと前からこの場所でお二人を待っていたみたいに、少しの躊躇もなく。

 

笑いがあって楽しいひと時だったな。

それはお二人を囲むいつもの雰囲気なのかもしれません。

素敵な繋がりにありがとう。

 

 

庭先に出るともわっと湿度いっぱいだった!

カメラのレンズも一瞬で曇ったけれど、なぜかおかしくてみんなで笑ってしまった。

 

さあ、楽しい指輪づくりの始まりです。

これまでにないデザインのひらめきもありました。

出来上がるまでの道のりもまた一緒に歩んでいきましょう。

 

 

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ゴールドとプラチナ、屋久島の夏。体に優しい結婚指輪をつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

 

朝に起きた時には庭先は夜の間に降った雨の余韻を残していた。

夏の1日の始まり。

今日もまた暑くなりそうだ。

 

 

ゴールドとプラチナが繋がり一つのリングの中に収まると、その二つが響き合い一つになる世界が見えてくる。

佇まいはとても柔らかなのである。

ゴールドとプラチナの響き。結婚指輪に感じる自然とは。#屋久島でつくる結婚指輪

 

その心地よさを体にも届くようにしてみたい。

フォルムとなってうまく現れてくれるだろうか。

 

これから鉄鋼ヤスリを使って大きく削り始める前に、リングの表面には細いガイドラインを何本も描いておく。

案外と数字との付き合いの多い職人作業なのである。

 

リングを少しずつ回転させながら、何度も何度も同じタッチを積み重ねる。

細部はルーペ越しに眺めながら、ガイドラインに沿って均一になるようにヤスリをかけていく。

角ばったリングを丸くかたどる造形作業で生じる金属片はとても多い。

 

午前の作業が終わって庭先に出てみると眩しいくらいの青空が広がっていた。

それにしてもむっちゃ暑い!

 

そして夕暮れ時もバナナの木の下で。

今日も心安らかな制作だったな。

アウトラインの造形がひと段落したリングを眺めながら。

 

 

 

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結婚指輪の相談会が終わってお二人と海までの道を一緒に散歩しました #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪の相談会が終わってお二人と。

アトリエから海までの道を一緒に散歩しました。

潮風と波音、降り注ぐ初夏の日差し。

幸せなひと時でした。

 

 

いつものことでありますが、アトリエで初めてお会いするまではドキドキするものなのです。

お二人とご一緒して、これからどんな物語が生まれるのだろう。

時が紡がれてやがて一つの形を成すように、数ヶ月後には結婚指輪が出来上がるのだからすごい!と思うのです。

 

遠くから会いにきてくれてありがとう!

 

 

ずっと昔から一緒にいたみたいに仲良しだったお二人。

シャンパンゴールドの柔らかな雰囲気がとてもよくお似合いだったなあ。

 

お二人が気に入ってくれたデザインはとてもシンプルなスタイルだったので、リングの幅や細部の造形によって変わる印象を大切にしました。

 

同じデザインではあるけれど、彼女のリングは繊細に彼のリングは丈夫に仕上げていこう。

 

短かかった、けれどもとても濃密な時間だったように思う。ご一緒してお二人の雰囲気のようなものをキャッチすることができてできてよかった。

 

うん、きっと素敵な結婚指輪になるだろう。

 

 

それにしても、何かが始まる喜びと心地よい緊張感に包まれた時間だったなあ。

あるいはそれは新月の引力も後押しをしていたのかもしれません。

 

 

屋久島で過ごす時間をシンプルな印のようにリングに添えておきたい。

そんなアイデアも生まれました。

 

優しくて温かなお二人の一部分のような結婚指輪です。

いよいよ最初の第一歩を踏み出しました。

ここでキャッチしたイメージが形になっていくまでの時間を温かく見守っていてください。

 

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ゴールドとプラチナの響き。結婚指輪に感じる自然とは。#屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

2023夏の始まりはプラチナとイエローゴールドで、コンビネーションの結婚指輪を作っている。

冷ややかさとあたたかみと。

温度感を持った質量は手の中でとても心地よい。

 

 

海の向こうに暮らすお二人とはこれまでずっと一緒に想像の中でイメージを作り上げてきた。

その印象が実際の形になっていく時間はとても楽しい。

 

数ヶ月に及ぶオーダーメイドの作業にお付き合いいただきましてありがとうございます!

絆のような結びつき。2023年夏の結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

作業机に向かっていると「このリングはわたしよりもずっと長く在り続けるのかなあ」と、果てしない気持ちに包まれることがある。

目に見えるデザインはもちろん魅力ではあるけれど、金属の持つ耐久性もまたとても興味深い。

 

作業の途中に加える力やそのタイミングによって仕上がりの風合いが大きく変わってくるところも彫金作業の面白さだとお思う。

 

まるで生き物と対峙しているような不思議な感覚。自然の中に生まれる金属の響きに私たちはどうしようもなく引きつけられるのかもしれない。

 

さあ、今日もできることを。

 

リングの側面に続いて表面も金槌でコンコンと、何度も均一に叩いていく。

金属は叩くことによって強度を高く保ってくれるからだ。

ずっと長くお使いいただけるように、リングはしっかりと丈夫に仕上げてゆく。

この槌目模様はのちに削り取って無くしてしまうのだけど、見えないところの作業をしっかりと頑張っておく。

 

 

金槌で叩いたリングに鉄鋼ヤスリをかけて表層を薄く削り取るとプラチナとゴールドのコントラストがいっそうクリアに浮かび上がった。

片側の繋ぎ目はシンプルに。

 

 

そしてもう片側では二つの金属の境界線がリングを斜めに走るように繋がっている。

彼のリングも彼女のリングも、ぴたりと同じスタイルで。

 

ここがお二人との結婚指輪作りで大切にしているところだ。

 

デザイン作りの始まりに彼女がリクエストをしてくれた。

「つけた時に、プラチナと部分、ゴールドの部分、そしてプラチナとゴールドが半分ずつの部分、それぞれを楽しみことができそうで」と。

その瞬間に出来上がるべきリングの印象がリアルな形をもって心の中に浮かび上がってきたのをよく覚えている。

 

もちろん、わたし自身がデザインするものではあるけれど、

オーダーメイドのジュエリー作りでは、繋がりから生まれるインスピレーションがたくさんあるように思う。

物事は必然に導かれながら進んでいるのだなと確信することができて心強い。

素敵な巡り合いにありがとう。

 

 

夕暮れ時、7時を過ぎてようやく涼しくなってきたので庭先に出てみる。

それにしても今年はチョウチョがたくさん集まってくるような。

 

 

夕暮れ時の空を見上げて大きく背伸びをする。

まだ始まったばかりの夏を愛おしく眺めている。

今日もおつかれさま。

 

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