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美しいラウンドシェイプ、お二人の暮らしに寄り添うかたちを作ること #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

新しい年度の始まりは柔らかな春に包まれて、大阪に暮らすお二人の結婚指輪を作っています。

一年ぶりに出会う小花たちにも癒されています。

 

少し体調を崩して期間が空いてしまいましたが、今日から万全の状態で作業スタートです!

50年愛おしいもの。お二人にお届けするイエローゴールドの結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

三月から四月にかけて、島では“木の芽流し”と呼ばれる湿った南風が強く吹き付けて、一週間に一度ほどでしょうか、まるで一年をリセットするように、これまでの雰囲気をガラリと変えてしまいます。

冬の合間、地表に蓄えたれた落ち葉はどこか遠くへと消えてしまい、激しく降った雨が去るとポコポコと新しい緑が現れ始めます。

冬から春へ、静から動へとなかなかにワイルドな変化なのであります。

それゆえに、木の芽流しを超えた後にはスッキリ感が半端ない。

さあ、今年も一年やりますか!と島全体に一種の結びつきのようなものも生まれるような気がします。

 

その切り替わりのタイミングに私はいつも決まって体調を崩してしまうのだけど、

おかげさまで無事に復調でき、まるで新しくなった季節みたいにリセットされた真っ白な気持ちで作業机に向かっています。

 

お二人がお揃いで選んでくれたイエローゴールド。

もちろん、サイズは異なっているのですが、今回は同じリング幅で、同じラウンドシェイプのデザインでお作りしていきます。

 

ぴたりとお揃いのデザインをお二人それぞれにフィットするように、目には見えないくらいの細やかな変化を与えながら作り進めていく。

そういったところもオーダーメイドの面白いところだなと思います。

まずは彼のリングから。

鉄鋼ヤスリ1本を手にして、ここまで一気に切削作業を進めました。

 

リングの表面をぐるりと滑らかな曲線が囲むような、スムーズな流れのようなものも感じることができました。

 

それにしても、シンプルな造形というものは実に奥が深くて面白い。

はるか昔から愛されてきたラウンドシェイプのデザインだからこそ、作り手の考えやタッチがとても分かりやすく表現されてしまうような気がします。

 

最高に美しいラウンドシェイプとは。

それはお二人の暮らしに寄り添う形であるのだと、とても自然に思えるのがオーダーメイドの作業が与えてくれる恩恵なのだと思うのです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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