宮崎から会いに来てくれたお二人と。
久しぶりの晴れ間が広がった屋久島サウスのアトリエで結婚指輪の相談会を開催しました。
咲き始めたハイビスカス、集まってくる蝶々たち。
素敵な島時間でした。
海のことや、お二人の出会いについても少しお話しできました。
アトリエではテーブルの上に並べたたくさんのサンプルリングを手に取りながら、
素材のこと、デザインのこと、サイズを合わせも、
お二人の暮らしに沿うようにじっくりと選んでいきました。
向かい合わせになって、
呼吸というか、
手触りを共に感じながらデザイン作りができるところが相談会の嬉しいところです。
アトリエにやって来るまでは、まだふわりとしたイメージだったけど、
実際にリングを手に乗ってみると、大きな海の流れに導かれていくようにお二人のデザインに辿り着くのが不思議です。
それはまるで最初からお二人のためにここでずっと前から用意されていたみたいに。
つくる、というよりかは出会った、というような感覚だったのが印象的でした。
実は、彼女とはもう10年以上も前に一緒に海に入って波乗りをしていたこともわかったりして!
デザインとはまた違ったお話ではあるけれど、
そのようなささやかな時間もまた、エッセンスとなってお二人のリングを形作ってゆくのだと思います。
はるか遠い国で出会い今は宮崎で暮らすお二人と、屋久島とわたしと。
大好きな海がつなげてくれた指輪作りなのかもしれません。
ともあれ、我々は小さな船に乗って最初のオールを漕ぎ始めました。
島の季節の中で育まれる指輪作りをどうぞあたたかく見守っていてください。
波の音や月の満ち欠け、潮風も、
いつも海で感じているリズムのようなものの、
その小さなかけらみたいなリングをイメージしながら。