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お二人が屋久島にお越しになるタイミングに合わせて、小さな花の指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪 #オーダーメイド

お二人が屋久島にお越しになるタイミングに合わせて、小さな花のゴールドリングを作っている。

アトリエでお会いする7月まであと少し。

 

 

梅雨入りをした屋久島サウスでは、雨に包まれる日が本当に長い。

窓の向こうに眺める緑は色濃く、庭先の花々や見上げる木々にも、うっとり魅入ってしまうほどの、潤いに満ちた情景が広がっている。

雨降る季節のジュエリー作り。お二人と分かち合う、美しい島の時間 #屋久島でつくる結婚指輪

 

小さなリングが手の中で少しずつ形になってゆく。

窓の向こう側に広がる雨と光の情景を眺めながら。

完成を待ちきれないような、同時に、もう少しこの時間が続いてほしいような。

不思議な気持ちに包まれている。

 

お花とリングがぴたりと重なり合うと、嬉しくなった。

ここまで続けてきた作業が報われる瞬間かもしれない。

 

日々の暮らしの中でも、安心してお使いいただけるように、

しっかりと丈夫に仕上げていきたい。

 

 

強い雨の日は車の窓越しに島を眺める。

 

2024年の紫陽花にありがとう。

 

そして、また新しい時間を予感しつつ。

夏はすぐ近くまでやってきている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪。 ひかりのかけら、お二人の想いをかたどるプラチナリング。

 

ハイビスカスの木漏れ日の中で、

屋久島からお二人にお届けする結婚指輪を眺めました。

 

ひかりのかけらみたいで、手にすると希望のイメージに包まれます。

 

ぴたりとお揃いデザインで、

お二人だけのプラチナリング。

 

 

屋久島のアトリエから皆さまへ。

オーダーメイドの結婚指輪作りでは少しの間お付き合いを頂きながら、

ゆっくりと時間のかかる手作業となりますが、

お二人だけの指輪を大切にお作りさせていただいております。

 

海の向こうに暮らすお二人とはメールでデザインのご相談をしたり、サンプルリングをお送りしておりますが、

もちろん、屋久島のアトリエにて相談会も承っております。

 

 

屋久島の季節に包まれて、

穏やかな心地でお作りした結婚指輪です。

昔ながらの手作業でじっくりと丁寧に仕上げました。

 

お二人の暮らしにずっと寄り添ってくれますように。

 

 

リング幅は彼女の2.3mmと彼の2.6mm

緩やかにカーブした波のようなフォルムです。

 

しっかりと重みのあるプラチナではあるけれど、

軽やかなリズムを感じるのは、

表面に施した切り込み模様のリズムよるものかもしれません。

 

とても素敵なお揃い感。

 

 

つるりと光沢のある質感と細かい粒子を感じる質感の組み合わせ。

同じプラチナでもこんなにも豊かになる表情が、わたしもお気に入りなのです。

 

デザイン作りではサイズゲージをお送りしたり、サンプルリングをお作りしながら、

細部の表現にこだわってきたので、喜びもひとしおです。

 

 

同じ角度で重ね合わせてみと、ぴたり。

プラチナリングが光に包まれて、まるで二つで一つのように見えました。

 

お二人の想いから生まれた結婚指輪だなと、しみじみ思いながら。

 

屋久島サウスのアトリエから、ご結婚おめでとうございます!

 

 

結婚指輪のオーダーメイドは、わたくしが始まりからお届けまで、

お二人をサポートさせていただいております。

屋久島のアトリエにて、遠方の皆さまにはメールやお電話にて、

ご相談を承っておりますのでぜひお気軽にお声がけください。

 

サンプルリングやサイズゲージの貸し出しも承っておりますので、

こちらよりご連絡を頂けますと

細やかな対応をさせていただけるかと思います。

 

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
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長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。

 

長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。

 

ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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お二人だけの結婚指輪が出来上がりまでの流れ、素材、価格

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

 

 

雨降る季節のジュエリー作り。お二人と分かち合う、美しい島の時間 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島ノースの山並みが、雲の中に溶け込むように静かに佇んでいる。

雨降る季節の情景である。

 

薄明るい霧に包まれた景色があまりにも情緒深くて、しばしの間海辺に佇んで、遠くをじっと眺めていた。

この潤いに満ちた空気のせいだろうか、気持ちが柔らかくなってくる。

 

雨の屋久島。なんとも美しい時間だ。

 

 

ツワブキの指輪を作り始めると、気持ちも華やいだ。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

ツワブキの指輪制作記。花をモチーフにしてつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

 

イエローゴールドの花が出来上がると、その次はリングの造形作業へと手を進めることにした。

リング部分も花と同じイエローゴールドで、茎をイメージしたそれはとても細い。

その繊細なリングの強度を上げるために、絶妙なバランスを保たなければならなかった。

 

上から見るとすっきりとした細いシルエット、指の内側に向かうにつれて幅が広くなっていくイメージで。

 

金槌を使い、コンコンと小さなタッチを重ねていく。

打ち付ける度に、その力に応えるようにイエローゴールドが形を変える。

左右が対称になるように、バランスを整えながら、注意深く叩いていく。

少しずつではあるけれど、指輪が息吹を帯びてゆく。

 

そのような過程を前にできるのは何よりも楽しい。

 

1日の終わりに、窓際の光でリングのアウトラインをチェックしてみた。

リング幅のグラデーションは良好だ。

ここからは花とリングを一つにする作業に移ることになるので、慎重に進めていかねばならない。

けれども、今日はここまでにしておこう。

 

雨はまだ、しとしとと降り続いていた。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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ツワブキの指輪制作記。花をモチーフにしてつくること。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのボタニカルパークにあるブーゲンビリアが満開で見頃だった。

その中に、しっかりとした幹を持った一本の木がお気に入りで、木陰に身をかがめるようにしてマゼンタ色の世界に包まれていた。

 

梅雨の合間の晴れ間といった感じなのだけど、日差しはなかなかに強い。

地面には濃く、エッジの立った影が落ちている。

2024年の夏の訪れをすぐ近くに感じる、南国のムード漂う昼下がりだった。

 

島では紫陽花も今が旬で、これからはヒマワリやプルメリアなど、キャラクターの強い花々が今か今かと開花を待っている。

植物たちの営みに遅れをとってはならないと、季節とじっくりと関わっていくのも島暮らしならではかもしれない。

 

秋になればサキシマフヨウが咲いて、ツワブキの花が咲くと冬が訪れる。

そのような日々の中で、花をモチーフにジュエリーを作るようになったのは、とても自然なことだったように思う。

 

 

アトリエではイエローゴールドとダイヤモンドを用意して、新しいジュエリーを作り始めている。

まずはイエローゴールドのプレートを糸鋸でくり抜いて、8mmほどの小さな花びらを造形した。

わたしも大好きなツワブキの花をモチーフにした婚約指輪作りの始まりだ。

 

ツワブキは冬の島を黄色く飾る小さな花なのだけど、今の季節も間違って咲いたりするので、なんだかかわいい。

庭先や散歩道にポコポコと咲くリズムも絶妙で、島のみんなにも愛されている花なのである。

 

朝目を覚ますと、昨日よりも大きくなっている蕾を眺めてワクワクしたり、

鮮やかな花びらの黄色に励まされたり、

そのような、ささやかな日々の癒しを分かち合うことができると嬉しい。

 

作業机の上にある、小さな花をピンセットで支え眺めながら、冬の風にゆらゆら揺れるツワブキたちを、微笑ましく思い出していた。

 

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コスモスの指輪, シダの指輪 18k yellow gold, platinum, yellow sapphire #屋久島でつくる結婚指輪

material: platinum, 18k yellow gold, yellow sapphire
size:花約8mm、シダ幅約7mm、リング1.2mm

Delivery time is within 2 months.
Make by custom, One-of-a-kind .

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約2ヶ月。

屋久島でつくる結婚指輪

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コスモスとシダの葉と、お二人の大好きな植物をモチーフにして結婚指輪を作りました #屋久島でつくる結婚指輪

コスモスとシダの葉と、お二人の大好きな植物をモチーフにして結婚指輪を作りました #屋久島でつくる結婚指輪

コスモスとシダの葉と、お二人の大好きな植物をモチーフにして作りました。

出来上がった結婚指輪を海の向こうへお送りする、幸せな日。

 

 

大阪メンバーが屋久島で集った運命感。

相談会では、懐かしく心地よい響きの中でデザイン作りができてよかった。

大阪-屋久島 素敵な出会いにありがとう、結婚指輪のオーダーメイドが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

白百合から紫陽花へ、移ろう季節の中で育むような結婚指輪作りでした。

日に日に暑さが増し、ハイビスカスも咲き始めました。

夜明けの海に入ってから今日のジュエリー作りを始めた #シダの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

プラチナとイエローゴールドで作るシダの葉や花を身につけるのは、

子供の頃、草花を積んで遊んでいた時みたいな気持ちかもしれません。

 

お二人とは屋久島で初めてお会いしたのだけど、不思議とどこか親しみ深く感じられたのは、

お互いの大切なところで繋がっているからだと思うのです。

 

優しくて、自由で、力強い。

自然の中に生まれたような、お二人の結婚指輪がわたしも大好きです。

 

木漏れ日の中で二つのリングをそっと手に取ってみる。

彼女のリングがコスモス、彼のリングはシダの葉をモチーフにしています。

 

茎をイメージして作ったリング部分はとても繊細ですが、さすがゴールドです。

手の中にしっかりとした強さを感じることができました。

 

花の大きさは約8mm、葉っぱは幅が広いところで約7mm。

指先に収まり良いサイズ感です。

 

太陽の光を受けたプラチナの輝きがとても優しく感じられたのは、植物の持つ力なのかもしれません。

 

島の暮らしの中で出会う植物の表情や手触りに憧れを抱きながら、

昔ながらの手作業でじっくりと仕上げました。

 

彼女のお花とお揃いで、彼のリングにも小さなイエローサファイアを一粒セットしたのは、相談会で一緒に思いついたアイデアだったのですが、それがむっちゃ素敵でした!

 

木漏れ日の中で寄り添うリングを眺めていると、なんだか不意にお二人のことが思い出されて、胸のずっと奥の方に響きました。

お二人が選んでくれたリングは、お二人にとてもよく似ているように感じるのでありました。

 

ご一緒したオーダーメイドの日々は、これでひと段落となりましたが、今からがまた新しい始まりですね!

 

季節外れだったけど、もしやと思って、コスモスを探しに出かけてみた。

屋久島に咲いた小さな祝福をお二人に。

 

見上げると、鳥たちもまるで歓喜の拍手を贈るように、大きく羽ばたいてゆきました。

 

ご結婚おめでとうございます。

 

お二人との素敵な出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しい指輪作りをありがとうございました!

 

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6月の海、シャンパンゴールドとプルメリア、結婚指輪作りのラストスパートです! #屋久島でつくる結婚指輪

流石にそろそろ雨が降り始めそうだね、ということで、海へ。

まだ明るくて眩しかった夕暮れ時。6月の冷たい水が気持ちよかった。

 

そういえば、ずっと晴天に包まれていたお二人の結婚指輪作りだったけれど、

梅雨入りを前にして、いよいよラストスパートである。

 

 

目の荒い紙やすりをざっとかけておいたシャンパンゴールドは、少しずつヤスリの目を細かくしながら、その表面を均一にならしていく。

240番、400番と進めたところで、途中に鉄製の精密やすりを挟みつつ、また紙やすりの600番に戻る。

まだふわりとしていた面が、少しずつ硬くシャープになっていく。

この時点では、シャンパンゴールドの輝きはまだ、粗熱を帯びているみたいに不均一な散らばりを見せている。

さらに端正に磨き上げて、水や雫のような、つるりとした質感に近づけなくてはならない。

 

時には硬く、時には柔らかく、造形や質感に反対側に向かうベクトルでバランスをとって仕上げていく過程は、料理なら、フランボワーズとチョコレートだったり、塩とスイカだったりに似ているかもしれない。

 

まあ、色々と技巧的なこだわりはあるけれど、

料理もそうだが、夢中になって美味しい!と食べていただけることが、職人冥利に尽きる幸せだなあ、と思うのだけど。

 

ともあれ、お二人の結婚指輪も、あと二つほどの工程を経て完成といったところだ。

春先にお二人から初めていただいたメッセージを、今となっては懐かしく思い起こしながら、作業机に向かっていた。

 

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制作編

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。#屋久島でつくる結婚指輪

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。#屋久島でつくる結婚指輪

プルメリアは螺旋状に花開くところが良い。

庭先では今年初めてとなる開花に心が躍る。

 

考えてみると、ジュエリー作りのインスピレーションは島の暮らしの中に出会うことがほとんどなのだけど、

植物や、貝殻、渦巻銀河や台風も、螺旋状のフォルムにはずっと魅せられている。

 

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。

 

 

リングのプロトタイプをデザインしたときに、このような言葉を残しています。

 

“リングの表面に緩やかな斜面を施して作った、お二人のオリジナルデザイン。

切り込み模様はリング1周の半分ほどが表面に、残りは側面から始まっていて、全体で螺旋を描くように仕上げました。

巡りゆく美しい時間といいましょうか。

偶然のような、必然のような、お二人の出会いにインスパイアされて生まれたデザインです。”

 

 

お二人の結婚指輪作りはシャンパンゴールドの表面をやすりで削り始めたところまでを書きました。

つながる、響き合う。シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人との指輪作りの始まりには、お気に入りのデザインの画像をお送りいただいたり、お二人の出会いのお話をしたりしながらインスピレーションを共有したのだけど、

かなり早い段階で、もうこれしかない!とデザインが降りてきたのをよく覚えている。

 

ほとんど直感だったようにも思う。けれども、そこには不思議なくらい確信めいたものがあって、その衝動に突き動かされるように、今日も作業机に向かっている。

 

柔らかな手触りと。

 

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屋久島から岐阜のお二人に、結婚指輪のサンプルリングをお送りする朝に #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島から岐阜のお二人に、結婚指輪のサンプルリングをお送りする朝に。

アトリエの庭先でケースを手に取って眺めていました。

 

これからどんな指輪が生まれるのだろう。

溢れる太陽の光が眩しかった!

 

 

屋久島から海を越えて、結婚指輪作りのお声がけをいただいております。

実のところ、南の島にアトリエを構えるジュエリーづくりでは、メールやお電話を通じてのオーダーメイドの方が多かったりもするのです。

 

素材のことやデザインのこと、価格のことも、

しっかり共有しながらオーダーメイドを進めさせていただきたい!

という強い思いもあって、

デザイン作りの始まりには、お好みのデザインをお伺いして、お二人にサンプルリングをお送りしています。

 

実際に手に取ると、不思議なくらいイメージが広がってゆく。

それは新しい息吹が芽生える瞬間のようでもあり、

ワクワクするデザイン作りの時間も、いつも楽しみになっています。

 

数年前まで島に暮らしていた彼から嬉しいメッセージが届いたのは、実に久しぶりのことでした。

「ケイさんに結婚指輪を作ってほしいのです」と言ってくれました。

 

オーダーメイドの始まりは、いつも突然のことなのですが、

そこには弾けるような喜びがあって、わたしも幸せな気持ちに包まれます。

 

「お久しぶり!おめでとう!」と、わたし。

屋久島の海で一緒に乗った、数々の波のことが一瞬にして蘇ってきた!

 

そのようにして、

岐阜に暮らしているお二人と、海を越えての結婚指輪作りが始まったのでした。

 

今回、お二人のために揃えたサンプルリングのラインナップ

 

右端上下から左端へ、

・プラチナの素材サンプル 光沢仕上げ
・表面を凸凹にした、梨地仕上げの素材サンプル 
・波模様 waveリングA 2.0mm幅
・波模様 waveリングA 2.6mm幅
・波模様 waveリングB 1.5mm-2.2mm幅
・波模様 waveリングB 2.3mm幅
・波模様 waveリングC 1.7mm幅
・波模様 waveリングC 2.7mm幅

 

波模様はA.B.Cと三つの異なるパターンを用意して、

1.7mmから2.6mm間のでリング幅を段階的にお試しいただけるようにいたしました。

 

こちらにサイズゲージと価格表を添えて、ワンセットといったところです。

 

けれども、このサンプルの中からデザインを選ぶ、というのではなくて、

このサンプルをきっかけとして、お二人のデザインのイメージを膨らませてゆく、というイメージでしょうか。

まずは最初の第一歩、なのであります。

 

お二人は夏に島を訪れて、指輪を受け取りに来てくれることになっています。

島に暮らしていた彼に取っては、ここは帰ってくる大切な場所なのかもしれません。

 

遠く離れてはいるけれど、どこか確かな繋がりを感じるお二人との結婚指輪作りが始まりました。

みなさま、どうぞあたたかく見守っていてください。

 

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つながる、響き合う。シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

昼間の木漏れ日が気持ち良かったり、川の音色に体ごと包まれたり、シャンパンゴールドのリングにタッチを加えるたびに、きらりと現れる輝きにうっとりしたり。夢見心地な6月の屋久島サウスです。

梅雨の入り口を(もしかしてまだ梅雨入りしていないのか?)、こんなにも爽やかに過ごすことができるとは、思ってもいませんでした。

 

アトリエからすぐ近くのお気にいりの小さな森で。

 

前回、炎に包んでリングになったシャンパンゴールドですが、表面を覆っていた黒い酸化膜をきれいに取り除くと、穏やかな金色が現れました。

やっぱり、ゴールドの色彩は心に響きます。

 

リングの表面に鉄鋼ヤスリをガリガリとかけて、アウトラインの造形作業を進めていくと、内側には、それは雅やかな輝きが待っていてくれて、この輝きは永遠に続くのだから、金属ってすごいなと思います。

 

この生まれたばかりの表情を、raw eleganceと表現することがあるけれど、なるほど確かに。

シャンパンゴールドの柔らかく、胸の奥に響くようなクリアな輝きは、黄昏時の光に似ているのかもしれません。

 

ゴールドも元々、この大地から生まれたもので、小さなリングではあるけれど、大きなものとつながっていますから。

指輪を共有することは、大きなものがお二人を包み込んでくれているようなイメージでしょうか。

 

「長い間の恋距離を経て、ようやく一緒にいることができています」とお二人が伝えてくれた言葉が、忘れられません。

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制作編

シャンパンゴールド、時間、花 結婚指輪をオーダーメイドでお届けすること #屋久島でつくる結婚指輪

 

 

シャンパンゴールド、時間、花 結婚指輪をオーダーメイドでお届けすること #屋久島でつくる結婚指輪

6月の始まりは、大阪に暮らすお二人に届ける結婚指輪を作っている。

今年の屋久島は不思議なくらい雨が少ないのだけど、大好きな紫陽花を眺めながら作業机に向かう日々は心満たされる。

 

シャンパンゴールドを手に加工を進め、作業が一段落すると、お気に入りの紫陽花が咲く場所まで散歩に出かける。

そんな島リズムで。

 

 

屋久島だったり、大阪だったり、オーストラリアも。繋がりを感じる結婚指輪作りだと思う。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

屋久島-大阪, 島の緑に癒されて、お二人の結婚指輪を作り始めました #屋久島でつくる結婚指輪

 

デザイン作りを始める際に、何気なくお二人の出会いのお話になることがあるのだけど、

そのストーリーにインスパイアされることは多い。つくるべきリングの輪郭が浮かび上がってくるのだ。

 

お二人のデザインも、そのようにして生まれてきたように思う。

 

偶然のような、必然のような。

彼と彼女が出会い歩む時を想いながら、小さなリングを形作ってゆく。

 

シャンパンゴールドをくるりとリング状に形成する道具は大きくて、種類もなかなかに多い。

ぐっと圧力を強くかけると、なんとか曲がるところが金属の良いところでもある。

 

不思議なもので、こうして両端をつなぎ合わせると、シャンパンゴールドは均衡を保ち強くなる。

もう、そこそこの力では形を変えることはできない。

ここで初めて安心して手にすることができる。

 

それでも長い年月を共にするうちに、リングは微細な摩耗や圧力により、指に合わせるるように僅かに形状を変化させてゆく。

その硬さとしなやかさのバランスが、金属の強さの所以なのだろうと思う。

 

あるいは、このリングは、わたしたちよりもずっと長く在り続けることができるのかもしれない。

そう考えると、こちらも巡り合い感が半端ない。

 

人や場所、ものが出会って生まれる時間は、いつも花のように美しいものだなと思う。

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島-大阪, 島の緑に癒されて、お二人の結婚指輪を作り始めました #屋久島でつくる結婚指輪

新しい月が訪れて、光のコントラストが強くなってきている。

屋久島サウスでは、ここに暮らして初めてかと思うくらいに、今年は雨が少ない。

「もうこのまま夏の入ってしまうのではないだろうか」と思いながら、暑さを避ける小さな森を歩いていた。

 

シダの葉がそよそよと風に揺られている。

木々の合間を通り抜ける光がスポットライトみたいに緑色を濃く浮き上がらせている。

やっぱり人よりも自然が大きな場所が好きだな、と心地よく思う。

 

これまでの制作が終わって、次のジュエリー作りを始めるその間には、緑や海に囲まれる場所に出かけることが多いのだけど、ここにやってくると、いつもゼロになれるような気がする。

ほんの10分ほどだったように思う。

クリエイションに対するアウトプットの力のようなものを、島から受け取ることができた。

 

アトリエに戻ると、そのまま作業机に向かい、バーナーに火を灯した。

大阪に暮らすお二人に届ける結婚指輪作りのファーストタッチだ。

 

シャンパンゴールドを炎に包み、約700度ほどだろうか、真っ赤になるまで温度を上昇させた。

こうすると金属は緊張を緩め、その後の加工がスムーズになる。

 

柔らかくなったシャンパンゴールドは、くるりとリング状にする前に、今回はかなり多くのタッチを加えることになる。

 

思い切りよく金属に力をかける。大胆に削り落とす。

早くもここが、お二人の結婚指輪作りの鍵となるフェーズと言ってもいいだろう。

 

慎重に寸法を守る。ゆっくりと丁寧に繰り返す。

1日をかけたい長丁場の作業である。

 

そういえば、お二人は音楽をやっていて、それがきっかけで出会うことになったと伝えてくれたなぁ。

考えてみると、料理だったり、花を育てたり、

わたしたちはいつも何かを表現をして、作りながら暮らしていて、

それらは周りにあるささやかな事象と響き合い、日々が生まれていくように思う。

 

楽曲だって、ジュエリーだって、手と心から生まれるものは、ひとつひとつがいつも新しい。

きっとお二人もこの感じを知っているに違いない。

 

お二人が出会うこと、屋久島があって、わたしがいて、

そこに生まれる時間のようなリングを作りたいと思っている。

 

気がつけば、太陽が沈む時刻まで手を動かしていた。

窓の向こうを眺めると、 空にはいつもよりも濃いオレンジ色を帯びた雲が山々を覆うように広がっている。

夕暮れ時の風が冷たい。

ふと、虫の音が響いているのに気がついて、少しの間目を閉じて久しぶりの音色に聴き入っていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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