屋久島に咲く白い百合をかたどって、小さなペンダントを作っている。
散歩道や庭先で、春先と初夏になると出会うことができる大好きな花だ。
開花すると、子供の手のひらくらいの大きさほどあり、
華麗で、甘い香りを漂わせている。
青空の下、風に揺られる佇まいを眺めていると、なんとも優雅な心地に包まれる。
朝目を覚まして、昨日まで蕾だったのが花を開かせているところに出会うことがある。
その無垢な美しさを眺めると、むっちゃ心癒される。
その清らかな印象には、やはりプラチナがぴったりくるように思う。
花をモチーフにするジュエリーにはいつも、その花をイメージした天然石をセットしているのだけれど、百合には、迷うことなくダイヤモンドを選んだ。
黄色い花弁を模して、石枠はイエローゴールドで作ると、素敵に出来上がるだろう。
不思議なもので、作業机に向かっていても、島に咲く百合の気配を感じることがある。
不意に爽やかな風が吹くような。
甘い香りに包まれるような。
このフィーリングをお届けできると嬉しい。
ときおり激しい雨が降る、夏めいた日だった。
二つのプラチナ板が重なり合った。
柔らかさと力強さと。
緑の中でシルエットを眺めておく。
まだまだ細やかな作業は続くけれど、この先は完成までのお楽しみに。
出来上がりはまた別のお話で。
2024年の初夏が、もうすでに島にたどり着いていることを、暮らしの端々に感じながら。
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制作編