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始まりの予感に包まれて、お二人の結婚指輪を作り始めています #屋久島でつくる結婚指輪

アトリエから西へ車を5分ほど走らせて大きな川を渡ったすぐのところ、県道沿いの山側にこの辺りで一番早く花を咲かせる緋寒桜の木があります。

 

新しい指輪作りを始める日の朝にお二人が選んでくれたプラチナを眺めたり。

冷たい北風の中に始まりの季節がすぐ近くまでやっていている気配を感じたり。

 

 

お二人とは屋久島のアトリエお会いすることができました。

数ヶ月越しの想いが叶った日。

海を越えて会いにきてくれてありがとう!

屋久島の秋から冬へ、お二人との結婚指輪作りが始まります #屋久島でつくる結婚指輪

 

秋から冬へ、長くお付き合いをいただきながらのオーダーメイドになるけれど、

お二人と分かち合う指輪作りの日々もわたしにとっては大切な時間となっています。

 

そして、リングが出来上がる頃にはもう春の予感に包まれているのだろうなあ。

お二人の新しい暮らしが始まるのだなあ。

そんな思いを巡らせるのも楽しい。

 

気がつくと時間を区切ることに一生懸命になりがちなこの頃ではあるけれど、どこかにふわりと安らぐスペースのようなものがあればいいと思うのです。

 

指輪作りの日々もそうですし、もちろん、そうして出来上がる結婚指輪もお二人にとっての癒しであると素敵だなと思います。

 

そう、それは熱いハーブティーをひと口飲んで体や心の芯の方にじわじわと響いてくるような感じかもしれません。

時間の美しさを感じられるような結婚指輪になればいいと思っています。

 

さてさて、アトリエでは作業のファーストタッチです。

硬いプラチナを酸素トーチの炎に包んで柔らかくしてから金槌でコンコンと叩く。

すとんと均一だったフォルムに細いところ、太いところの抑揚を与えていきます。

 

考えてみると遥か昔からずっと変わらな手作業であります。

道具の精度が上がりとてもやりやすくはなっているけれど、このコツコツとしたリズムがとても好きだなあと思うのです。

なんだか時をしっかりとキャッチできているような気がしてホッとします。

 

ともあれ、わたしたちはいよいよ指輪作りの第一歩を踏み出しました。

これまで一緒に抱いてきたイメージがリアルな形を持ってここに生まれようとしています。

 

出来上がりまでのまだまだ長い道のりが、もうかけがえなく感じられるのが不思議ではありますが 笑

喜びを分かち合いましょう。

 

海の向こうで新しい暮らしを始めたばかりのお二人とご一緒する結婚指輪作りの日々を、皆さまどうぞあたたかく見守っていてください。

 

しずくのしずくネックレス #yellowgold #diamond #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k yellow gold, diamond
size: 5mm diamond

Delivery time is within 1 month.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズと素材をお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。ご注文からお届けまで約1ヶ月。

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

大切な日に花を贈りたい。庭先に咲くツユクサをかたどって小さなネックレスを作りました。#屋久島でつくる結婚指輪

庭先に咲くツユクサをかたどって小さなネックレスを作りました。

雨上がりの屋久島から、お誕生日おめでとうございます!

 

 

去年にお届けしたジュエリーなので遅くなってしまったのだけれど、おめでとう!の言葉はいつも幸せになれる。

ご家族のひとときにご一緒させていただいてるみたいな、心あたたかなジュエリー作りでした。

海を越えてのやりとりでしたが、確かな繋がりを感じながらじっくりと、この小さなネックレスを仕上げることができたように思います。

 

屋久島からネックレスを送り出す朝。

アトリエの庭先は雨上がりの雫に飾られていました。きらきら。

 

ツユクサのネックレス silver, 18k yellow gold, aquamarine

 

シルバーでかたどった花に組み合わせたのはイエローゴールドの小さな粒とアクアマリンです。

大きさは約1cmなので、ほぼ実寸代ということになるのです。

緑の中でその佇まいを眺めると、まるでずっとここで待っていてくれたようにも感じられました。

 

それにしても、ツユクサにはやっぱりブルーの天然石がよく似合います。

屋久島の暮らしで馴染み深い水を感じるアクアマリンが私も大好きです。

 

雨の多い屋久島の暮らしです。散歩道で、散歩道で出会うツユクサにいつも癒されています。

ツユクサに出会えるとなんだか嬉しくなります。

今日はなんだかいいことありそうな気がするな!と。

 

大切なプレゼントにお選びいただきましてありがとうございました。

ありがとうの花を届けるように、ですね。

日々の暮らしの中に何気ない喜びが溢れますように。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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tel: 0997-47-3547

 

 

お二人の暮らし、大切な想い。幸せな結婚指輪が生まれるとき。#屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

少し寒い日。雨上がり。朝の空気がいつもより張り詰めている。

冬のアトリエはとても静かで猫と郵便配達くらいしか通りがかりそうにない。

 

 

今年の最初にお二人の結婚指輪を作り始めた。

いつものように、波がある時には海に出かけて、そうでない時は早い時間から作業机に向かう。

彼女のピンクゴールドがひと段落をして、今は彼のプラチナリングの造形作業を始めている。

 

すっきりと軽やかに、柔らかなスクエアシェイプ。

柔らかなひかりのようでした。ピンクゴールド、スクエアシェイプのリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪なのでデザインはもちろんお揃いである。

けれども、サイズの大きい彼のリングは彼女のリングよりもほんの少しだけボリュームと強度を与えてお作りする。

それでもこれまで作ってきたスクエアシェイプのデザインよりもできるだけ厚みを抑えつつ仕上げるので、彼女と同じ軽やかに出来上がるはずだ。

「できるだけ厚みを抑えたスタイルが理想的です」というのがお二人揃っての想いだったからだ。

 

素材はプラチナとピンクゴールドなのでメンテナンスも特に必要ない。使ううちにやがて体の一部のようになる。

スクエアシェイプのリングは普遍的でシンプルなデザインであるようにも思う、しかし、お二人の暮らしだったり大切な想いから生まれる細部の構造がリングをどれだけ特別にしてくれるかということを、わたしたちは知っているのだ。

内側に刻んだ刻印や左手の薬指に感じる程よい金属の重みががわたしたちを幸せにしてくれることを。

 

彼のリングも手作業でコツコツと造形を進めている。

鉄鋼ヤスリを使って大きく削り始めてからそろそろ丸一日になる。

今日はスイスの時計職人が使っている精密ヤスリを片手に表面をつるりと均一にするところまでいけた。

細部を整える大切な所なので、急ぐ必要はない。

ルーペを覗きながらただただゆっくりと時間をかけて手を動かす。

彼の手の大きさをイメージしながら、つけた時に彼女のリングとぴたりお揃いに感じられるように心がける。

料理を作る時と同じ要領だ。

満足度が同じになるように、その時の心持ちや人それぞれにフィットするボリュームをリングにも与えておく。

そうすれば、毎日の付け心地が快適になる。

 

指輪作りの間には冬らしい晴れの日もあったが、山際には星空を望む事ができた。

夜が深くなり窓の向こうを眺めると、最初はうっすらとだけれど徐々にたくさんの星が見え始めて、これは凄いのでは!と驚いてしまう。不意に感動が訪れるのもいつものことだ。

海のある南東側にはオリオン座をはじめとする冬の大三角が見えて、山々の向こう側には北極星が輝いている。きっとお二人も同じ空を眺めている。

 

彼のプラチナと彼女のピンクゴールドをぴたりと重ね合わせてみる。

リング幅はぴたりと同じ。

西陽を受けて輝くリングは夜空に浮かぶ丸いひかりのようにも見える。

そして、お二人と抱いたイメージをうまく形にする事ができてほっと一息ついているわたしがいる。

秋のアトリエでご一緒して始まった指輪作りから新しいスクエアシェイプのデザインが生まれたかもしれない。

完成まであと少しといったところだ。

 

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柔らかなひかりのようでした。ピンクゴールド、スクエアシェイプのリング #屋久島でつくる結婚指輪

造形作業がひと段落したピンクゴールドのリング。柔らかなスクエアシェイプ。

 

 

いつもの散歩道では川沿いに椿の花が咲き始めているのに出会うようになったのだけれど、ジュエリー作りも、移りゆく季節も、同じ屋久島に暮らすお二人と分かち合う事ができる喜びを感じている。

 

彼女のリングは厚みを抑えた繊細なスタイルで、すっきりと軽やかに仕上がりました。煌めくひかりそのもののようでうっとりでした。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

島で過ごすこと、つくること #屋久島でつくる結婚指輪

金色の葉をもつシダの指輪。オーダーメイドで初めて出会ったジュエリーのお話 #屋久島でつくる結婚指輪

大好きなシダの指輪。初めて出会った表情でした。

リクエストをいただいて、葉っぱをイエローゴールドで、リングはプラチナでお作りました。

屋久島サウスに降り注いだ雨のしずくと。

 

 

4年近く前に結婚指輪をお作りしたお二人が屋久島のアトリエに来てくれました。

こうして長いお付き合いができるのも、オーダーメイドの大好きなところです。

初めてお会いできてむっちゃ嬉しかった!

会いにきてくれてありがとう! #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人の想いから始まるジュエリーづくりはいつも楽しい。

想像以上に素晴らしい未来が待っているような気がして胸が高鳴ります。

 

「イエローゴールドの葉っぱとプラチナのリングで」

と彼女がリクエストしてくれたから。

今までにはなかった新しいデザインと巡り合う事ができました。

 

それは艶やかな金色の葉をもつシダの指輪なのでした。

 

深い緑の中に浮き上がるゴールド。

思わずうっとりでした。

 

金色といえばどこかキラキラすぎる印象があるかもしれませんが、

こうして植物を形取ると、自然の中にとても良く馴染みます。

 

ゴールドもプラチナも大地から生まれたものですから、

この柔らかな響きをお楽しみいただきたかった。

 

屋久島の暮らしの中で馴染み深いシダの葉にいつも癒されています。

そういえば、シダの葉はお正月のお飾りにもなっていておめでたい。

 

葉っぱの大きさや幅の広いところで約7mmほど。

その中心を支えるプラチナのリングは1.2mmと繊細な作りになっていますので、

印象的な造形ながらも手のなかでとても軽やかに感じられました。

 

こんなにも繊細なのに丈夫にお作りできるのが、

硬く耐久性の高いプラチナもイエローゴールドの素晴らしいところ。

 

ふわりと軽やかに、そして力強く、

憧れはいつも庭先の植物にあるように思います。

 

何気ないいつもの日に。

嬉しいお出かけの日にも。

お二人の暮らしに長く寄り添ってくれますように。

 

雨上がりの庭先ではスミレの花が咲き始め、新しい季節の訪れを告げていました。

太陽の光が差し込み、空には虹が掛かっているのが見えました。

 

そのようにして、わたしたちもまた始まりを続けていくのかもしれませんね。

お二人にとって大切な指輪作りをお任せいただきましてありがとうございました。

 

自然の巡りと歩みを同じくするように、またいつの日かリングと一緒にお会いできる新しい日が訪れると嬉しく思います。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

ご家族から受け継いだ一粒のダイヤモンドを使って、雫のネックレスをお作りしました。

ワシントンDCから屋久島のアトリエに、彼女がダイヤモンドを持って来てくれたのは夏の暑い日のことでした。

 

ゴールドとダイヤモンドのしずく。

それはご家族が育んできた時間のかけらのようでもあり、

あるいは、彼女にとっては何かが始まる小さなサインのようでもあると思うのです。

 

お送りするその前に、ネックレスを持っていつものビーチまで出かけました。

 

よく晴れた美しい冬の一日でした。海から吹く風が心地よかった。

ダイヤモンドは海の色を映して透明に近いブルーで、太陽の光を受けて強く輝いていました。

 

彼女からお預かりしたダイヤモンドは約5mmほどの大きさです。

 

リクエストいただいたイエローゴールドを使って、

ダイヤモンドに雫のサイズを合わせながら、

できるだけコンパクトに収まるように仕上げました。

 

思いもよらない発見に出会えるのもオーダーメイドの素敵なところですね。

いつもよりも大きいサイズのダイヤを使ってつくる雫がとても印象的で、

また作りたい!と、わたしのお気に入りとなりました。

 

さりげなくて、でも特別で。

屋久島のかけらのようなネックレスは、

金属や天然石の種類をお好みにアレンジして、

お作りしています。

 

チェーンの長さもご自由にお選びいただけますので、

こちらにご連絡を頂けますと

細やかな対応をさせていただけるかと思います。

 

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ご家族の大切な想いを受け継ぐように。

わたしも大好きなリメイクのジュエリー作りです。

 

なかなか使うタイミングがないなあ、と思っているジュエリーを日々の暮らしの中でたくさんお使いいただけるように。

皆さまのお役に立てる事があると幸せです。

 

 

基本サイズの雫は2.5mmのダイヤモンドを使って、大きさ約7mmのものをご用意していますので、宜しければ

こちらもチェックしてみてください。

プラチナ、イエローゴールド、どちらの雫がお好みですか?

しずくのしずくネックレス platimun, diamond  ¥77.000.-

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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出会い編

屋久島、ワシントン、ご両親から受け継いだダイヤモンド。雫型のネックレス オーダーメイドの物語。

 

制作編

アトリエから小さな森を抜けて海まで歩いた印象と共に #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

 

島で過ごすこと、つくること #屋久島でつくる結婚指輪

くるりとリングになったプラチナとピンクゴールドは金槌でその表面を丁寧に叩いてあげるとその組成をキュッと引き締めた。

 

コンコンコンと強く何度も繰り返す。

それに応えるように金属もかちりと硬く、強くなる。

その感触が手から伝わってくる。

 

窓の向こうからはぽつりぽつり雨の音が聞こえてくる。

屋久島サウスは久しぶりに雨降りだった。

冷たい冬の雨に包まれた一日だった。

 

 

屋久島の友人にお届けする結婚指輪作りは、プラチナとピンクゴールドをくるりとして炎に包んでリングにするところまでを書きました。

柔らかなスクエアシェイプ、すっきり細身のマリッジリングを作る #屋久島でつくる結婚指輪

 

雨の日のジュエリー作りが好きだ。

しとしと雨音に心癒されながら、作業机に向かって手を動かすのは何よりも幸せなひと時かもしれない。

 

空気の中に漂う神秘のようなものに魅せられている。

同じ島に暮らすお二人も、あるいはそうなのかもしれない。

 

形や言葉を持たない事象ではあるのだけれど、

島で感じている大切な何かを分かち合う事ができる仲間がいるような気がして嬉しい。

 

 

さて、指輪作りは下拵えが終わったというところだろうか。

これからがいよいよ本格的な造形作業に入っていく。

スクエアシェイプのリングはシャープにすっきりと、そして同時に有機的に、手触り柔らかく仕上げたい。

ゴールドとプラチナが持つ大地の響きがここにある。

まずは彼女のピンクゴールドから。

リングの表面には「フラットであるように見えるけれど実は」というくらい極緩やかなカーブをつけていくことにした。

柔らかなつけ心地もそうだけれど、出来るだけ面に角度を設けて光の巡りを良くしたかったからだ。

 

指に当たるリングの内側を思い切って大きくラウンドさせたので、完全な平面は側面だけということになるのか。

ずっと長くお使いいただく結婚指輪なので、実はこのつけ心地の部分が一番大切にしたいところ。

横から見る造形もすっきりと薄く仕上がってきたし、中央にはしっかりと厚みを残す事ができた。

 

それにしてもピンクゴールドの輝きにはいつも魅せられてしまう。

鉄鋼ヤスリで削り落とした金属片の生々しさがとても綺麗だなと思う。

 

夕暮れ時には雨が上がったようで、山サイドを眺めると夕焼けに染まった雲がぐるぐるしていたワンシーン。

今日も屋久島にありがとう。

静かな冬の日が何気なく過ぎていく。

明日もきっと良くなると思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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柔らかなスクエアシェイプ、すっきり細身のマリッジリングを作る #屋久島でつくる結婚指輪

2024年の始まりはうららかな陽光に包まれて、屋久島に暮らすお二人の結婚指輪を作っている。

暖かくて静かな冬が制作に没頭できる季節なのだと思う。

 

 

お二人はどんな年始を過ごしているのだろう。

車で20分ほど走ると会う事ができる、同じ時間を感じながら指輪作りができるのは屋久島ならではのオーダーメイドだと思う。

夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ 2024年最初のジュエリーづくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

およそ仲の良いパートナー同士がそうであるように、お二人のデザインに対するお好みも、とても息の合ったものだった。

 

お二人とは秋のアトリエで相談会をしたのだけれど、

彼はプラチナで、彼女はピンクゴールドで、すっきりと細身のスクエアシェイプのデザインを、まるで最初からそう決まっていたみたいにお二人とも気に入ってくれたのが印象的だった。

 

リング幅も同じにして、男女で大きくデザインを変えないのが今どきで素敵だなと思う。

 

あともう一つ、リングの厚みをできるだけ抑えてすっきりと仕上げるのも大切なところ。

シンプルで普遍的なスタイルではあるけれど、お二人の暮らしに寄り添うように、作業の要所要所で細やかなアレンジを加えていかなくてはならない。

 

スクエアシェイプを柔らかに。すっきりと細いリングをしっかりと丈夫に。

 

アトリエでご一緒した時間や、車で20分ほどの場所にあるカフェでお会いするお二人を想いながら。

 

細いピンクゴールドとプラチナは鉄の芯金に当てて、木槌でコンコンと叩き、くるりと巻いてリング状にした。

この時点ではフォルムはまだ大ぶりな無骨さを帯びていて、手触りは柔らかい。

窓越しに太陽の光の下で眺めると、ピンクゴールドとプラチナが抱いている輝きの兆しのようなものを確かに感じる事ができた。

 

作業の合間には庭先に咲いた1月のハイビスカスを眺めた。

これはなんでも暖かすぎるのではないだろうか、と少し心配になってしまうのも、よく考えてみると毎年のことなのかもしれない。

 

1月7日は島では“鬼火焚き”という厄祓いの行事が行われる日でもあって、本格的な寒さが訪れるのはちょうどその後からだったように覚えている。

 

ピンクゴールドのリングはふわりとした炎に包んでリングの両端をつなぎ合わせる。

作業温度は約820度である。

 

こうし両端をしっかりとつなぎ合わせると、リングは安定を得てとても強くなる。

これまで何度も行ってきた作業ではあるけれど、その過程は不思議で面白く、一つ一つのタッチに夢中になってしまう。

 

プラチナの作業温度は約1400度なので目には遮光のサングラスをかけなければならない。

 

リングが真っ赤になったところで、酸素トーチの温度をさらに上げてつなぎ目にほんの少しだけ融点の低いプラチナを溶かし入れる。

眩しい光の中に、つなぎ目が合わさり一つになるのがわかる。

うまくいった!と安堵の気持ちが込み上げながらトーチを消すと、アトリエがさっきまでよりもずっと静かに感じられた。

 

 

お二人のリングはすっきりと細身のデザインなので、さらに強くなるような加工を施して行くのだけれど、今日はここまでにしよう。

 

日暮れ前に庭先に出て見上げた空のグラデーションがむっちゃ綺麗だった!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ 2024年最初のジュエリーづくり #屋久島でつくる結婚指輪

真っ白で新しい気持ちになりたくて、海に出かけて、うまくいけば波に乗ってから作業机に向かう事があります。

時々だけど、天候や潮とタイミングが合う時があるのです。

2024年最初のジュエリーづくりもそのような始まりでした。

 

 

ここでの暮らしには、とても大きな流れのようなもののを感じるのだけど、

きっとお二人とも同じリズムの中にあるように思うのです。

 

屋久島に暮らす友人にお届けする結婚指輪作り。

素敵な巡り合いにありがとう!

屋久島の友人に届ける結婚指輪作り、お二人と小さな一歩を踏み出しました #屋久島でつくる結婚指輪

夕陽と海、ピンクゴールドとプラチナ。

冷たい潮風を纏うように、爽やかな第一歩を踏み始めました。

 

短い間ではあるけれど、指輪作りの日々を共に歩んでいきましょう。

島のリズムを分かち合いましょう。

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島でつくる結婚指輪 大切な想いから始まるオーダーメイド、お二人だけのプラチナリング

屋久島から海の向こうのお二人へ

お届けする結婚指輪が出来上がりました。

 

緑の中で佇まい眺めていると、朝の光が差し込んできてリングを包み込み、煌めかせ、冷たいプラチナを温かくしました。

 

 

屋久島と宮古島。

お二人と一緒にデザインした地図を片手に、宝探しのような指輪作りの時間だったかもしれません。

これまでずっとご一緒してくれたお二人にありがとう。

光のコントラストで眺めるプラチナリングのフォルム #屋久島でつくる結婚指輪

 

もちろん形のある結婚指輪をお届けするのですが、

その奥のほうにある大切な何かを分かち合える、

お二人と過ごしたオーダーメイドの時間そのものがかけがえなく感じます。

 

たゆたう水面のような、

水中に差し込む光のカーテンのような、

お二人が大好きな海の情景を想いながら作りました。

 

リング幅は2.3mmと3.0mm

手に取ると確かさを感じることができる、

程よい重さがプラチナの素敵なところなのですよね。

 

表面には波模様の陰影が浮かび上がるのが見えます。

島の光が強く輝かせていました。

 

彼の大きなリズム、彼女の小さなリズム。

リングを囲む波模様の大きさが違っているのが見えるでしょうか?

実はここ、三人でこだわったところなのです。

 

重ね合わせてみると、二つで一つのようにも感じられて!

それぞれのお好みを大切にお作りしたのが良かったなあ、としみじみ。

 

シンプルなスタイルではあるけれど、

お二人の大切な想いが詰まった結婚指輪が出来上がったと思います。

 

 

穏やかな海や凪のときのツルツルとした水面

陽に照らされて水面のキラキラとした感じ

水中に差し込む光のカーテンのような

 

指輪作りの始まりにお二人からいただいた言葉がありました。

 

長くお使いいただいて、お磨き直しをして、また長くお使いいただく、

そのようなリズムを繰り返すうちにジュエリーは味わいを増してゆきます。

 

長い時間もまた一つの装飾となり、ジュエリーは世界に一つだけのになるのかもしれません。

 

実は、お選びいただいたジュエリーが日々味わいを増してゆく時間に、このようなメンテナンスの作業を介してお付き合いをさせていただけることも私自身の楽しみになっているのです。

 

ジュエリー作りを行っている間は、わたし自身の手でメンテナンスの作業をさせていただきますので、何かあればぜひお声がけいただけると嬉しいです。

 

結婚指輪のオーダーメイドは、わたくしが始まりからお届けまで、

お二人をサポートさせていただいております。

屋久島のアトリエにて、遠方の皆さまにはメールやお電話にて、

ご相談を承っておりますのでぜひお気軽にお声がけください。

 

サンプルリングやサイズゲージの貸し出しも承っておりますので、

こちらよりご連絡を頂けますと

細やかな対応をさせていただけるかと思います。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

ご結婚おめでとうございます。

楽しい指輪作りをありがとうございました!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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tel: 0997-47-3547

海の向こうのお二人に、オンラインでオーダーメイドのご相談を承っております。

 

屋久島のアトリエにて、結婚指輪の相談会を承っております。

 

お二人だけの結婚指輪が出来上がりまでの流れ、素材、価格

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

25周年の結婚指輪。シャンパンゴールド×ピンクゴールド シダ模様のペアリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

material: 18k pink gold, 18k champagne gold
size:2.6mm and 2.6mm

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

ご結婚25周年の結婚指輪、お二人の大切な記念にお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪