彫刻をしたのは、お二人が大好きな蜜柑の木の模様です。
豊かに結んだ果実のように、ダイヤモンドを一粒ずつセットいたしました。
イエローゴールドとプラチナのリングをそっと重ね合わせると、そこに初めて、一つの息吹が芽生えました。
海のリズム、プラチナとイエローゴールドが織りなす柔らかなフォルム。
夏の間、お二人とともに歩んだ指輪作りを、ほんの少し名残惜しく感じながら。
始まりの予感。プラチナとイエローゴールド、緑の中で生まれる共鳴。#屋久島でつくる結婚指輪
結婚をして、それまで違った場所にいたお二人が、一緒に暮らすようになる。
どこか似ているようでもありながら、全く異なる部分もあるお二人。
けれども、あるいは、異なっているからこそ、長く一緒にいられるのかもしれません。
ふたつでひとつ、というのでしょうか。
補い合い、励まし合いながら、喜びや、時には困難さえも分かち合い、共に長い道のりを歩んでいく。
そのようなパートナーシップへの憧れと願いを込めて、お二人の結婚指輪を作りました。
そして、内側には広く大きく。
彼女のリングには蜜柑の花を、彼のリングには果実をデザインいたしました。
こちらも重ね合わせると、ぴたり。一つの模様が出来上がります。
リングの内側は、普段目に触れることがないだけに、自分自身の心に向かうフィーリングでしょうか。
お互いの繋がりや想いを大切にする、お二人の響きを感じるリングが出来上がりました。
お二人の暮らす静岡も、ここ屋久島も、柑橘の木が豊かに茂り、毎年さまざまな種類の実を味わうことができます。
彼のご家族が鹿児島の島にいらしたり、海にまつわる暮らしにも、不思議なご縁を感じます。
ブルーと黄色の煌めくイメージ。
形を持たないけれど、確かにここにあるものを大切に思う気持ちで、お二人とは繋がっていたように感じます。
指輪を作るのに、なんだか不思議なことですね。
始まりのひとしずく
リングのもう一つのモチーフにもなっている、海にも出かけました。
リングを手にとって、そのシルエットを眺めてみる。
リング幅は2.3mm、ラウンドシェイプとスクエアシェイプの中間のフォルムです。
リング全体を緩やかにカーブさせ、柔らかなつけ心地に仕上げました。
サイズと素材をのぞけば、ぴたりとお揃いデザインの、お二人の結婚指輪です。
「どんなお二人なのだろう」なぜだか不意に気になりました。
お電話ではお話しできたけれど、いつの日かお会いできると嬉しい。
夕暮れ時、まだまだ強い太陽の日差しを受けて輝くリングが眩しかった。
繰り返し打ち寄せる波。
潮騒に包まれる、なんとも幸せな心地も一緒に、お二人にお届けできますように。
リングの写真を撮影していると、散歩中の犬が楽しげにフレームインしてきました。
それを眺めながら、みんなで一緒に微笑んでいる。
二人で過ごす、何気ない日々の中に、きっと幸せがあるのかもしれませんね。
永くご愛用いただけますように。
ご結婚おめでとうございます。
楽しい指輪作りをありがとうございました!
屋久島でつくる結婚指輪
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