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The Beginning of a Story of Creating Wedding Rings, Shared with Them #YakushimaWeddingRingsStories

Making a wide ring with precious metal is always exciting.

While working at my desk, I can feel the Earth’s vibrations through it.

 

Little by little, his ring took shape, flowing with the rhythm of time on Yakushima Island.

To make it easier to work with, I had to put it in the fire many times to soften it.

The process was slow, but also peaceful and enjoyable.

 

It’s been four years since I made their engagement rings.

I was so happy when they reached out again to tell me about their marriage!

 

This is the beginning of a story of creating wedding rings, shared with them.

I will make three rings and I hope to hand one of them over in person.

 

Yes,  they are actually coming to Japan this month, and we will meet in Kyoto!!

 

 

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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

From Yakushima Island to California. Visited the autumn forest with their one-of-a-kind wedding rings.

ナノハナの指輪 #18k #yellowgold #diamond #屋久島でつくる結婚指輪

material: 8k yellow gold, diamond
size:花約7mm、5mm リング2.2mm

Delivery time is within 2 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約2ヶ月。

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島サウスに漂い始めた春の風と、ナノハナの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

2.3mm and 1.2mm Platinum Rings with Mill-Grain Texture

material: platinum

size: 1.2mm and 2.3mm

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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雨の記憶と結婚指輪。屋久島で生まれるミルグレイン・プラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

時の巡り。響き合うリズム。#屋久島で作る結婚指輪

去年の冬に始まったお二人の結婚指輪作りも、いよいよ佳境に入ってきている。

達成感のような晴れやかさもあるし、なんだか少しだけ、名残惜しさも感じる。

 

屋久島の南部では、新緑の若葉が芽吹き始めた。

雨が多くなり、春を告げる強い風が吹いている。

冬の間、あれほど静かだった島には、春休みを迎えたツーリストの姿をたくさん見るようになった。

市場に並び始めたイチゴは、甘くてとても美味しい。

新しい季節の始まりだ。

 

プラチナリングの表面は、サンドペーパーを使い、段階的に少しずつ質感をなめらかに整えていく。

シックではあるけれど、造形を洗練させていく重要な工程である。

 

表面に続き、内側も、しっかりと磨きをかける。

ここは付け心地に響く大切なところ。

柔らかにカーブを描くように削り出したフォルムと指が寄り添う感覚を楽しんでいただけると嬉しい。

 

無事に磨き作業を終え、夕暮れ時の柔らかな光の中で、二本のリングを眺めた。

 

時の巡り。響き合うリズム。

 

屋久島の季節に、ありがとう。

お二人との素敵な出会いに、ありがとう。

 

小さな気配を感じ、ふと見上げると、鹿。

30秒ほど、お互いに動かずに見つめ合っていた、静かなワンシーン。

 

そういえば、庭先にはメジロもたくさん集まってきていたし。

なんだか昔話みたいな、神秘的な日々だったなあ。

 

さて、お二人のリングには、内側に刻印を施していよいよ完成となるわけだけど、

その頃にはもう少し暖かくなっているだろうから、リングを持ってまた海に出かけてみようかと思う。

私たちが大好きな海と響き合う結婚指輪のお話は、もう少し先のお楽しみに。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

シンプルな手仕事。プラチナに刻む、波のリズム #屋久島でつくる結婚指輪

シンプルな手仕事。プラチナに刻む、波のリズム #屋久島でつくる結婚指輪

3月も半ばにさしかかり、植物の成長がすごい。

芝生は青さを取り戻そうとし、小さな花々はこぞって太陽の光を求めている。

朝、目を覚ますたびに、世界が新しくなっている。その力強さに勇気をもらいながら、今日も作業机に向かっている。

 

一度きりの季節を分かち合う、オーダーメイドの指輪作りは旅のようで楽しい。

シロツメクサ、サクラにメジロ、波と風にまつわるプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、今日にアトリエです。

くるりとリングになったプラチナの表面を削り出していく大切なところ。

目の荒さを変えた鉄鋼ヤスリを合計4本作業机に用意して、二本のリングと長い時間向かい合うことになる。

全ては手作業で行う工程なので、その時の心情やフィジカルなコンディションが、微妙なタッチの揺らぎとなり、リングの表情に映し出される。

デザインは同じであっても、それぞれが一つだけ美しさを持って生まれるのは、野に咲く花に似ているのかもしれない。

そう思うと、今、この瞬間がいっそう大切なものに思えてくる。

 

一番大きなヤスリを使い、リングの表面に波のリズムを刻んでいく。

その周期が滑らかなものとなるよう、ここまで一気に手を進めた。

まだまだ荒削りではあるが、端正なフォルムが見えてきたように思う。

 

それにしても、金属をこれだけ大きく削り出すのは、思いのほか力を使うものだ。

左腕をぐるぐると回し(左利きです)、ヤスリを一段階細かいものに持ち替えて、再び作業に戻る。

同じようなタッチを繰り返しながら、そのフォルムを少しずつ研ぎ澄ませていく。

 

静かでシンプルな時間の中、胸が高鳴るのは、自然に感じる喜びとどこか通じている気がする。

そのような響きの中で、お二人と繋がっているのかな、とも思う。

 

1日の終わりには、細く波打つラインがリングの表面に現れた。

そのラインのエッジだけが、1日の始まりから一度も触れることなく残り、そのほかの部分は大きく削り出されている。

新しく造形された曲面には、プラチナの生々しい輝きを見ることができる。

作業台の上では、プラチナ片がデスクライトの光を受け、小さな輝きを散りばめていた。

その艶めく煌めきが、とても綺麗だなと思った。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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