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ピンクゴールドとプラチナと、屋久島リズムの結婚指輪作り。ハイビスカスの開花を合図に。

朝目を覚ましてフローリングに落ちたハイビスカスの陰を見つけて嬉しくなってしまった、今日の小さな幸せ。屋久島サウスのアトリエです。5月の始まりは、爽やかな空気感の中で新しい結婚指輪作りを始めている。

島には梅雨が始まるまでのほんの少しのインターバルがあって、来るべき雨の季節に備えるムードが蕾を抱く植物たちにもあるし、わたしたちにもある。静かにバネを縮ませているような、味わい深い季節だと思う。

そういえば、ちょうど新月でもあったのか。窓際では始まりの合図みたいにハイビスカスが咲き始めている。

ピンクゴールド、プラチナ、ハイビスカス。深く鮮やかな色彩に包まれた南国の時間を。

昔ながらの手作業ではあるけれど、コンコン、コンコン、と響く音はとても心地よい。大地から生まれたプラチナとゴールドのフィーリングが心にも体にも伝わってくる。これ、この温度感なのだと思う。

もしかするとそれはとてもシンプルなことなのかもしれない。季節や大地のリズムのその一部になって、お二人の結婚指輪を作りたいと思っている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

今日にありがとう。素敵な5月になりますように

本当に久しぶりのような気がした。雲が途切れて晴れ間が広がって、ひかりが勢いの良いシャワーのように降り注いで。それだけでなんだかとても感動的だった。屋久島って本当に綺麗なところだな、と。海の中で空を眺めながら、一緒に波に乗っていた友人にそう告げてみると、彼も満足げにニヤリと頷いた。なかなか素敵な5月の始まりのような気がした。

2.5mm wide in platinum, 2.2mm wide in champagne gold #屋久島でつくる結婚指輪

material: 18k champagne gold, platinum
size:2.5mm wide in platinum, 2.2mm wide in champagne gold

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島のひとひらのように。お二人とオーダーメイドしたプラチナとシャンパンゴールド、結婚指輪の物語。

屋久島のひとひらのように。お二人とオーダーメイドしたプラチナとシャンパンゴールド、結婚指輪の物語。

お二人の結婚指輪が出来上がって、アトリエの窓の向こうから響いてくる雨音を聞きながら手の中で眺めていた。時折ころりと裏返したりして、シャンパンゴールドとプラチナのつるりと光沢を帯びた表情をゆっくりと確認する。心地よい屋久島の午後だった。

庭先の植物に宿ってはポツリを繰り返す水滴のように深く吸い込まれそうな光沢を帯びている。2本のリングは実のところ形も少しずつ違っていて、素材遣いもそれぞれではあるのだけれど、お互いが溶け合い一つに混ざり合っているようにも見える。

彼女が選んでくれたシャンパンゴールドとプラチナのコンビネーションリングをくるりとプラチナ側に回転させてみると、彼のプラチナリングとはずっと昔からの友人のように似通った雰囲気にも感じられた。ふとお二人のことを思い出して、いよいよ出来上がったのだなと胸のずっと奥の方が熱くなった。

お二人は同じ屋久島のノースに暮らしている。偶然のような必然のような、台風波を追いかけてノースの海に通いながら作業机に向かっていた指輪作りの日々が懐かしいなあ。

屋久島とお二人と、繋がりの中でオーダーメイドする。シャンパンゴールドとプラチナの結婚指輪

そして季節は春に。山茶花がいっぱいだった真冬のアトリエでお会いしてからタンカンの季節が過ぎて、石楠花も咲いたし市場ではビワも見かけるようになってきた。同じ屋久島同士だと季節の色いろを分かち合えるの楽しい時間でしたね。屋久島リズムの制作にお付き合いいただきましてありがとうございました!

 

指輪作りはこれでおしまいになるけれど、これからまた新しい時間が始まるのだなと希望のムードに包まれつつ。最後はサウスの海でリングを眺めてから、お二人にこのリングをお届けしたいと思う。

雨が上がって柔らかな煌めきを取り戻したいつものビーチ。もしかすると歩いて渡れそうな光の道が水平線まで案内するカーペットのように岸から続いている。きっとお二人も眺めているのだろうか。いつもの屋久島の情景だなと心安らかに思う。

2本のリングをそっと砂浜に置いてみた。寄り添って支え合うように。ポツリと一瞬の雨。彼にリングに雨の雫が宿る。そのとき不思議とお二人の結婚指輪が、今このシーンの一部のように思われた。

プラチナもまた漂う水のようでもあり、シャンパンゴールドは浜辺に響き合っている。お二人の島での暮らしに優しく寄り添ってくれるリングになると嬉しい。

里ではセンダンの花が満開で、大きな木や青空を見上げて過ごす日々も爽やかなものですね。もうぐ5月なのか。今までずっとありがとう。幸せで素敵な日々を。

同じ島暮らしで、ふと道すがら見かけたらお互い声をかけ合いましょう。それが何十年後にあっても素敵な人生だなと思います。楽しい指輪作りをありがとうございました!

ご結婚おめでとうございます!!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の雨とお二人の結婚指輪作り。ラウンドシェイプのプラチナリング。

束の間の晴れ間に海までやってきた。長く続いた制作がひと段落したのも素敵なタイミングだった。雨もまた地球の呼吸のようだなあと、そのリズムにぴたりと寄り添っていたお二人の結婚指輪作りを思い出しながら。水平線を眺めて、ほっと一息をして。

屋久島から福岡に暮らすお二人に結婚指輪をお作りしている。同じ九州でも海を越える。福岡からは和三盆でコーティングされた、とても柔らかな甘味の羊羹を送ってもらったり、屋久島からはタンカンを送ったりしながらゆっくりと指輪作りの道のりを歩んできた。いつもありがとう!

屋久島の雨とお二人の結婚指輪作り。シンプルなスタイルが好きだから。

そしてまだ指輪作りは続くのだけれど、最後のタッチを施す前に、現れたシンプルなラインを眺めていこう。ラウンドシェイプのプラチナリングだ。

優しさと明瞭さ。均一性の中にある揺らぎと。柔らかさも、そして硬も、シーソーのようなバランスが手の中にある。

結婚指輪は二つが揃って初めて一つになる、組作品のようでもあるなと思う。もしかするとそれは、我々も同じなのかなと、少し感情的になりながら。

そうか、整合性と感情もシーソーのようなバランスで同じ世界に同居しているのかもしれないと不意に思う。心温まるフィーリングの向こうには端正なリングのフォルムがあって、お互いを支えあっている。お二人はどうだろう、ふと海の向こうに想いを馳せる。

彼女のリングが2.3mm幅。彼のリングは2.5mm幅。サイズの違いがあるので、こうして重ね合わせるとちょうど同じくらいスケールに見える。手触り感もソフトで、お仕事中だってずっと付けっぱなしいただけるリングだ。

どんな道具もそうだと思うけれど、使ううちに時間が刻まれてゆき、それが少しずつオリジナルを作ってゆくのも楽しいところですよね。

いつもよりも少し長い時間軸を感じながら、今日はここまで。お二人の時間がキュッと詰まった新しい指輪になりますので、出来上がりを楽しみにしていてください。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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