海からの風がそれは強く吹き付けて、潮を空気中いっぱいに舞い上がらせて、雨はもちろん凄い。久々にアトリエから出れなかった。
島はこれから本格的な雨の季節へと入り込んでゆく。植物たちの勢いに圧倒され始めるのもサイン。モワリした日が多くなってきて、雨の間隔が少しずつ短くなってゆく。
こんな日々は雨音に耳を傾けながら、静かな心地に包まれて制作にググッと入り込めるのである。
おやつの準備もオーケー。
さあ、集中してゆこう。
海からの風がそれは強く吹き付けて、潮を空気中いっぱいに舞い上がらせて、雨はもちろん凄い。久々にアトリエから出れなかった。
島はこれから本格的な雨の季節へと入り込んでゆく。植物たちの勢いに圧倒され始めるのもサイン。モワリした日が多くなってきて、雨の間隔が少しずつ短くなってゆく。
こんな日々は雨音に耳を傾けながら、静かな心地に包まれて制作にググッと入り込めるのである。
おやつの準備もオーケー。
さあ、集中してゆこう。
屋久島サウスのアトリエです。シャンパンゴールドとプラチナと、お二人の結婚指輪が少しずつかたちになりつつある。くるりとした2本のリングを作業台の上に眺めながら、同じ九州同士だけど海を越えて遥か遠くに暮らす彼と彼女のことを重ね合わせている。
実のところ、結婚指作りは海を越えてのオーダーメイドがかなり多い。送り合った言葉だったり、お二人が送ってくれた写真を道標にして作業机に向かっている。
言葉が紡いでくれる、想いとカタチの関わり合いがあると思う。オーダーメイドの作業を行うときには、ときには言葉を頼りにする方がダイレクトに想いをジュエリーに変えてくれることもある。
たしかに少し時間のかかる作業ではあるけれど、お二人とは歩みをそろえながらここまでやってきた。そして島のスローな時間もしっかりと寄り添ってくれている。なかなか慣れない作業の付き合いいただいてありがとうございます!
そんな屋久島リズムの結婚指輪作り。今日もじっくりとやっていこう。
窓の向こうに激しい雨音を聞きながら、どんどん作業に入り込んでゆく。そうか、もう雨の季節が始まるのだ。
しなやかさと、耐久力。強さにも色々あるけれど、この永続性がプラチナの持つ力だと思う。
そしてあと、きらめきも。
くるりと硬く造形されたリングを雨上がりの桜の木下で眺める。プラチナとシャンパンゴールドが春の光に包まれて喜んでいるように見える。あたたかな色彩の調和に癒されて、ああ春がやってきたのだなと、ほっこり思う。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
雨上がりの庭先でプラチナとシャンパンゴールドを眺める。これからお二人の結婚指輪作りが始まる。今回の制作ではわたしにとって初めてで、嬉しい出来事もある。
お二人の結婚指輪が出来上がるまでのスケジュールを相談していたら、お二人が、「指輪が出来上がる日を私たちの結婚記念日にしたいので、その頃になったら教えてもらえますか?」と尋ねてくれた。
「嬉しい!もちろん大丈夫ですよ!」と言ったら、
「私たちにとって最初の宝物になるので、完成の日に入籍しよう!となりました!完成の日を調整していだくようなわがままをお願いして。。」と優しい気遣いをしてくれた。
いつもそうやって幸せが広がっているのかな、お二人の周りには。
光栄すぎて、胸にグッとくる。こうしてジュエリー作りから始まる不思議だけれど確かに感じるつながりを大切に日々を暮らしてゆきたいと、強く思う。
雨も上がって空も爽やかに澄み切って来たことだし、アトリエの窓を開け放って山々を眺めながら深呼吸をして、いよいよ作業を始めることにする。
バーナーの炎でシャンパンゴールドを包み込むと、とても綺麗。火の中で金属はとても柔らかい。
「2020年4月のインスタグラムにあったこのリング」と、わたしも気がつかないくらいに制作風景の中に小さく写っている指輪のデザインをリクエストしてもらってからお二人と一緒に育んできたイメージが、いま初めてかたちになりつつある。
こうしてシャンパンゴールドを削り落としてゆくと、歩み始めた感がすごくある。なんだかとてもワクワクです。今日にありがとう!
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material:18k yellow goal , champagne gold
size:2.5mm wide
Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.
こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。
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ついに完成した!お二人の結婚指輪は屋久島サウスの小さな森の中で眺める。梢の上にそっと置いたシャンパンゴールドとイエローゴールドは森のひとかけらのようにも見える。静かにそして力強く輝いている。
思えば去年の夏から始まったお二人との結婚指輪作りだったなあ。ハイビスカスからプルメリア、コスモスも咲いたし、冬のツワブキ、山茶花も。そして今は桜が咲いていて新緑の季節がもうすぐ近くまでやってきている。
お二人とはそんな季節をいつもzoom越しに分かち合ってきた。一年をぐるりと、ご一緒いただいて本当にありがとう!
オーダーメイドの結婚指輪はお二人と一緒にキャンプに出掛けて作る料理のようでもあるなと思う。お二人は食材担当で、わたしは調理担当で、お二人が持ってきてくれた素材を手に取った瞬間に出来上がりのイメージが浮かび上がってくる不思議。あとは湧水を使って私が料理を作ってゆくリズムだ。わいわいしながら出来上がるまでの過程もまた楽しい。
お二人と私と、そして屋久島と。いくつもの物語が重なって新しく生まれた結婚指輪について、今日は話そうと思う。
そういえば、お二人のリングはどこかの物語の中に見たことがあるような、ないような。
リングの表面から側面へ、そして内側に沿ってお二人の大切な言葉が刻まれている。一つだけの結婚指輪が出来上がったと思う。
オーダーメイドの結婚指輪作りは昔ながらでゆっくりペースになるけれど、いまだからこそ大切にしたいことがある。はるか距離を超えて、そこに確かなつながりを感じながら。
お二人にも島に来ていただきたい。きっといつかお会いできるだろう。
リングが海を渡る前に森林浴をさせておく。
彼女のリングがイエローゴールドで。彼のリングがシャンパンゴールド。重ね合わせてみると、こんなにも大きさが違っていてなんだかほっこり。
「これから二人が歩む旅路のような指輪になればと思っていて」デザイン作りの始まりにお二人が伝えてくれた言葉をよく覚えている。
シンプルな平面が緩やかな曲線を描きながら、螺旋のように巡り、巡り続けるように造形しました。どんなときも、ずっとずっと、一緒に歩んでいけますように。
森の入り口には春の小花も咲いていましたよ!
さあ、いよいよ終着駅にやって来た。
たしかに少し名残惜しくも感じたりするけれど、また新しい始まりですね!
お二人の素敵な旅を。ご結婚おめでとう。
楽しい結婚指輪作りをありがとうございました。
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