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イメージを共に抱き、それを形に変えてゆく。結婚指輪のオーダーメイドが楽しい #屋久島でつくる結婚指輪

 

木槌、金槌、鉄の芯金と。ジュエリー作りの道具は思いのほかずっと変わっていない。

歴史の中の職人たちもきっと同じリズムを奏でていたのだろう、アトリエの中にコンコンコンと音が響く。

昔ながらの手作業で今日もお二人の結婚指輪を作っている。

 

 

始まりはプラチナの細い線から。

イメージを共に抱き、それを形に変えてゆくオーダーメイドの時間はいつも楽しい。

屋久島の星空とプラチナリング、お二人の結婚指輪作りが始まりました! #屋久島でつくる結婚指輪

 

考えてみると、物心がつく頃から手を動かして何かを作っていたように思う。

工作から始まって料理まで、ジュエリーに出会う前からずっと何かに夢中になってきたのは、

作ることにいつも救われていたのかもしれないな、と思う。

 

わたし自身の中で完結していたはずのその癒しのようなものを、誰かにバトンタッチできるという可能性に気がついたのはジュエリー作りに出会ってからなのかもしれない。

 

今日も安らかな心地に包まれつつ。

彼のサイズは16.2号で彼女のサイズは9.5号。

ここから出来上がりまでの工程で生まれる拡大を計算して両端をカットする。

 

糸鋸がプラチナに細い溝を作り、小さなプラチナ片が作業台に散りばめられる。

その金属の輝きに思わずドキリとしてしまう。

 

プラチナの線はくるりと端正な円を描き、その両端はぴたりと合わさった。

シンプルな作業ではあるけれど、うまくできるととても嬉しい。

 

昨日よりも良くなるように、最大限に負荷をかけてベストを尽くすことができる場所があると人生は喜びに包まれる。

作業机に向かい小さなリングを手にする小さな世界かもしれない、けれどもここに広がる無限のフィールドを感じることができる。

 

お二人のために結婚指輪をつくることは、わたし自身にも豊かさと喜びをもたらせてくれているに違いない。

そしてこのフィーリングが目の前にある小さなプラチナリングに反響すると素敵だと思う。

 

6時を過ぎてもまだ明るいので嬉しい。

夕暮れ時に作業をひと段落して海まで車を走らせている途中に百合に夢中になってしまう。

 

 

凪いでいても、波が高くても。

爽やかな一日だった。

今日にありがとう。

 

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島の星空とプラチナリング、お二人の結婚指輪作りが始まりました! #屋久島でつくる結婚指輪

 

アトリエの庭先に白い百合が咲きました。

屋久島もいよいよ夏本番の合図です。

そしてその爽やかな声明にタイミングを合わせるように、お二人の結婚指輪作りは始まりを迎えました。

 

 

お二人とは大阪でお会いすることができた。

今までずっとありがとう!

一緒に紡いできた糸の中で育まれてきた結婚指輪のイメージが、いよいよ形作られていく時間です。

 

夏のせいだろうか、それにしてもかけがえのない時間感がすごい。

今ここにある指輪作りを共に楽しみましょう。

結婚指輪の相談会. 大阪でお二人にお会いしたお話し #屋久島でつくる結婚指輪

 

ちょうど去年の夏にお二人は屋久島を訪れたという。

「二人で眺めた満点の星空に感動しました!」と彼と彼女が言ってくれた。

大阪でご一緒した時に話してくれたことが今でも鮮明な印象として残っている。

 

指輪のことからは脇道に逸れた話だったように思うけれど、案外そのように何気ない会話がデザインのエッセンスになったりもする。

 

そしてちょうど一年が過ぎて同じ夏に指輪作りを始めることができたのも素敵な巡り合わせだと思う。

 

 

夕暮れ時にスコールが降って空が澄み渡り、やがて夜の暗闇が訪れるとアトリエの窓からは星の広がりを望むことができる。

もしかすると去年のお二人と今のわたしは同じ空を眺めているのかもしれない。

圧倒的な星の時間を前にすると、刹那と永遠とが入り混じるような感覚に囚われる不思議がある。

 

屋久島の星空が、夏が紡いでくれた指輪作りなのだろうか。きっとそうに違いない。

ただただ感謝の気持ちに満たされながら。

 

まずは最初の第一歩を。

 

 

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アメリカから屋久島に新婚旅行で訪れたお二人と、雨の日の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

窓から見える緑が色濃くて、涼しくて、

しとしと雨の日の相談会も大好きです。

アメリカから新婚旅行で屋久島を訪れているお二人がアトリエに来てくれました。

 

 

「雨が激しすぎてどうしても少し時間が遅れそうなのです」お二人からそんなメッセージが届いたのも屋久島流で面白いなと思う。

「すぐそこで猫が道を塞いでいて!動けなくて!」と、急いでやって来てくれたのはきっとお二人流なのだろう。

相談会でもずっと優しいムードが流れていました。

 

ゴールドはイエローとシャンパンとピンク、そしてプラチナの素材サンプル。

シダや杉の葉などなど、彫刻模様をいろいろ。

シルバーで作ったリングはデザインやボリュームにたくさんのバリエーションを揃えました。

あとはサイズゲージとペンとノートブック。

 

これだけあれば大丈夫、

わたしたちのイメージはどこまでも広がっていけるのです。

 

何もないところからひらめきを紡ぎ合わせてゆく。

紡ぎ合わされた糸の中でお二人の結婚指輪の印象は育まれていく。

アーティストのお二人とモノづくりのプロセスを分かち合うことができて楽しかった!

 

彫刻模様のディテールとリングのアウトライン、

あとはサイズが大切なところだと思います。

 

相談会が終わる頃には雨も上がっていて、青空が広がっていました。

「記念撮影をしましょう、どこかお気に入りの場所はありますか」と、わたしが尋ねる。

「ワイルドリリーのところがいいですね」と、お二人はすぐに答えてくれたのが印象的でした。

 

白い百合があちらこちらに咲く7月の屋久島。

きっとお二人にとってずっと大切な時間となることだろう。

 

大気を漂う水がやがて一滴の雨となるように、お二人の大切な想いや時間のひとしずくのような結婚指輪が出来上がると素敵だなと思っています。

 

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一度だけの結婚指輪作り、屋久島の季節の中でオーダーメイドすること #屋久島でつくる結婚指輪

 

朝から続いていたスコールの合間に。

庭先でお二人のリングを眺めていた。

ゴールドとプラチナのコンビネーションリングはその造形をひと段落することができた。

雨の潤いを得たハイビスカスの葉は深く鮮やかな緑に彩られている。

雲のフィルターを通して夏の陽光を受けてリングは静かに、そして力強く輝いていた。

 

 

初夏から夏本番へ。島ではパッションフルーツやスイカも美味しい日々だったな。

金属の響き、結婚指輪をつける楽しみ #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島の季節の中でオーダーメイドの作業をしていると、一度だけのジュエリー作り感が半端ない。

 

このハイビスカスも、ゴールドとプラチナのコンビネーションリングも、この雨も、同じタイミングで出会うことはきっともうないのだろうなと思うと愛おしさが胸に込み上げてくるのは、あるいは夏のせいなのだろうか。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

 

いや、しかし、指輪作りの楽しみはまだもう少し続くのである。

彼女のリングにはダイヤモンドをセットしてさりげない装いを演出することになっている。

どの場所に、どのような大きさのダイヤを並べていくべきか、お二人と相談しながらデザインを決めなくては。

 

最後の仕上げに向けての工程を頭の中で綿密に組み立ている。

小さな今この瞬間の細やかな作業に意識を向けていると、時は不思議ととても長く感じられることに気がついた。

 

 

リングには実際にダイヤモンドを乗せてみたりしながら、その個数や場所によって異なるさまざまな表情をチェックした。

こうして仕上がり具合を想像する時間はまるで子供の頃に過ごした夏休みの工作のようだなと嬉しくなる。いつまで経ってもワクワクするものなのである。

 

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