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結婚指輪の相談会が終わってお二人と海までの道を一緒に散歩しました #屋久島でつくる結婚指輪

 

結婚指輪の相談会が終わってお二人と。

アトリエから海までの道を一緒に散歩しました。

潮風と波音、降り注ぐ初夏の日差し。

幸せなひと時でした。

 

 

いつものことでありますが、アトリエで初めてお会いするまではドキドキするものなのです。

お二人とご一緒して、これからどんな物語が生まれるのだろう。

時が紡がれてやがて一つの形を成すように、数ヶ月後には結婚指輪が出来上がるのだからすごい!と思うのです。

 

遠くから会いにきてくれてありがとう!

 

 

ずっと昔から一緒にいたみたいに仲良しだったお二人。

シャンパンゴールドの柔らかな雰囲気がとてもよくお似合いだったなあ。

 

お二人が気に入ってくれたデザインはとてもシンプルなスタイルだったので、リングの幅や細部の造形によって変わる印象を大切にしました。

 

同じデザインではあるけれど、彼女のリングは繊細に彼のリングは丈夫に仕上げていこう。

 

短かかった、けれどもとても濃密な時間だったように思う。ご一緒してお二人の雰囲気のようなものをキャッチすることができてできてよかった。

 

うん、きっと素敵な結婚指輪になるだろう。

 

 

それにしても、何かが始まる喜びと心地よい緊張感に包まれた時間だったなあ。

あるいはそれは新月の引力も後押しをしていたのかもしれません。

 

 

屋久島で過ごす時間をシンプルな印のようにリングに添えておきたい。

そんなアイデアも生まれました。

 

優しくて温かなお二人の一部分のような結婚指輪です。

いよいよ最初の第一歩を踏み出しました。

ここでキャッチしたイメージが形になっていくまでの時間を温かく見守っていてください。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

 

ゴールドとプラチナの響き。結婚指輪に感じる自然とは。#屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

2023夏の始まりはプラチナとイエローゴールドで、コンビネーションの結婚指輪を作っている。

冷ややかさとあたたかみと。

温度感を持った質量は手の中でとても心地よい。

 

 

海の向こうに暮らすお二人とはこれまでずっと一緒に想像の中でイメージを作り上げてきた。

その印象が実際の形になっていく時間はとても楽しい。

 

数ヶ月に及ぶオーダーメイドの作業にお付き合いいただきましてありがとうございます!

絆のような結びつき。2023年夏の結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

作業机に向かっていると「このリングはわたしよりもずっと長く在り続けるのかなあ」と、果てしない気持ちに包まれることがある。

目に見えるデザインはもちろん魅力ではあるけれど、金属の持つ耐久性もまたとても興味深い。

 

作業の途中に加える力やそのタイミングによって仕上がりの風合いが大きく変わってくるところも彫金作業の面白さだとお思う。

 

まるで生き物と対峙しているような不思議な感覚。自然の中に生まれる金属の響きに私たちはどうしようもなく引きつけられるのかもしれない。

 

さあ、今日もできることを。

 

リングの側面に続いて表面も金槌でコンコンと、何度も均一に叩いていく。

金属は叩くことによって強度を高く保ってくれるからだ。

ずっと長くお使いいただけるように、リングはしっかりと丈夫に仕上げてゆく。

この槌目模様はのちに削り取って無くしてしまうのだけど、見えないところの作業をしっかりと頑張っておく。

 

 

金槌で叩いたリングに鉄鋼ヤスリをかけて表層を薄く削り取るとプラチナとゴールドのコントラストがいっそうクリアに浮かび上がった。

片側の繋ぎ目はシンプルに。

 

 

そしてもう片側では二つの金属の境界線がリングを斜めに走るように繋がっている。

彼のリングも彼女のリングも、ぴたりと同じスタイルで。

 

ここがお二人との結婚指輪作りで大切にしているところだ。

 

デザイン作りの始まりに彼女がリクエストをしてくれた。

「つけた時に、プラチナと部分、ゴールドの部分、そしてプラチナとゴールドが半分ずつの部分、それぞれを楽しみことができそうで」と。

その瞬間に出来上がるべきリングの印象がリアルな形をもって心の中に浮かび上がってきたのをよく覚えている。

 

もちろん、わたし自身がデザインするものではあるけれど、

オーダーメイドのジュエリー作りでは、繋がりから生まれるインスピレーションがたくさんあるように思う。

物事は必然に導かれながら進んでいるのだなと確信することができて心強い。

素敵な巡り合いにありがとう。

 

 

夕暮れ時、7時を過ぎてようやく涼しくなってきたので庭先に出てみる。

それにしても今年はチョウチョがたくさん集まってくるような。

 

 

夕暮れ時の空を見上げて大きく背伸びをする。

まだ始まったばかりの夏を愛おしく眺めている。

今日もおつかれさま。

 

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おめでとうございます! ご結婚10周年のメンテナンス、お磨き直し #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人から久しぶりにメッセージをいただいて、「あれからもうそんなにも時が過ぎたのかあ!」と胸がいっぱいになりました。

 

長くお使い頂いていた結婚指輪のお磨き直し。

お二人の暮らしに馴染んでいたカタチや表情にも愛着が湧くところではありますが、

リングはここで一度輪郭を丸く整えて、表面にできていた小さなキズは紙やすりで取り除きました。

最後に表面、側面、内側と順番に細やかな磨きをかけて光沢仕上げをさせて頂きました。

ご結婚10周年おめでとうございます!

 

 

実のところ、お二人のリングを十年ぶりに手にすることができて、

この指輪を作った頃のわたし自身の心境やモノづくりに対する姿勢のようなものが、とても明瞭な記憶となって蘇ってきたのです。

それはとても思いがけなくて、喜びに溢れた体験でありました。

 

わたしでさえそうなのだから、

きっとお二人にとっては、ご家族で過ごした十年分の時間が詰まっているに違いない。

そう思うと手の中にある小さなリングが一層愛おしく、かけがえのないものに思えました。

 

いつもありがとう!

永くお使いいただけますように。

 

そしてこれからも、新しいジュエリーとの出会いやご家族で過ごす素敵な時間が日々の暮らしに彩りを与えてくれている。

そのようなご家族の未来を思い描いては、幸せな気持ちに包まれています。

 

 

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絆のような結びつき。2023年夏の結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

コンビネーションのリングを作るときはなぜだろう、いつも不思議と水平線を眺めているような気がします。

海と空の境界線に永遠の約束を果たされた絆のような揺るぎない結びつきを感じながら。

 

 

作業机にはゴールドとプラチナが並んでいます。

朝早い時間から作業机に向かい、昼間の暑い時間に海で少し泳いでまたアトリエに戻る、夏のリズムでお二人の結婚指輪を作っています。

 

 

ゴールドとプラチナ、二つの金属をつなぎ合わせる、ここが大切なところ。

コンビネーションのリング作りは下準備が何よりも重要で、それに要する時間はとても長い。

 

 

ゴールドとプラチナは炎の中でぴたりと繋がって、その色彩のコントラストに早くもうっとりとしてしまい。

いよいよここからである、と背筋を伸ばす。

 

 

作業がひと段落して窓の向こうを眺めると夕暮れ時のはずなのにまだこんなにも明るかった。

ずっと向こうには飛行機雲も見えた。

それにしてもこの季節特有の力強くて儚い叙情が好きだなと思う。

 

2023年夏の指輪作りだ。

短い間の指輪作りではありますが、一度だけの夏を一緒に楽しみましょう!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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