こんにちは。
今日は朝日とともに海へと向かいました。
海につくとはやい時間からたくさんの大人と子供が浜に集まっていて、お正月のお飾りを持ちよっって集めていた。
そうか、
今日は七草の日で、屋久島ではこの日にたくさんの神事が行なわれる日でもあったことに気がついた。
お飾りを櫓のように積み上げて、それを一斉に燃やす“鬼火焚き”
午前中でこんなにも大きく積み上がりました。
このビーチの前に僕は5年ほど済んでいたのですが、
ここではいつもこの鬼火焚きが浜で行われています。(集落ごとに開催される場所が違います)
ここではこの浜が全ての入り口と出口で、
一年の厄を払うのもこの海で。
福を迎えるのもこの海から。
食べ物を得るのもこの海からで、全てをここから洗い流している。
ここでウミガメも生まれるし、誰かが無くなることもある。
生と死がとても近しい場所でみんなが暮らしを営んでいて、その情景がとても美しと感じていました。
今日はその他にも“祝い申そう”という行事もあって、
地域の子供たちが集まってアトリエのエントランスに上がり込んで、今年の繁栄を願って短い歌をうたってくれるんです。
これはおそらくハロウィン的な感じでしょうか。
どの行事も昔からのものが残されているもので、都会のマンションで育った僕にとってはとても貴重な体験となっています。
☆
海で軽く泳ぎ、祝い申そうを頂き、
フレッシュな気持ちで今日から新しい作業を始めることにいたしました。
3本のリングは少しずつ作り進めていたもので、
去年の夏頃にメンズ用で“山リング”という指輪を作ったものをレディース用として再構築してみようと作業しているものなんです。
本番はイエローゴールドでの制作となる予定ですので、
できるだけ繊細に、スタイリッシュになるように手を進めてゆきました。
山リングは広がる山々の稜線をイメージした作品で、
シンプルなスクエアタイプのリングに大きくなだらかな切り込みが入っているのが特徴です。
切り込みの表情を変えて2本、しずくバージョンを一本。
ボリュームをに変化を与えて揃えましたよ。
今回はマリッジリングでのご使用です♪
これが最初の第一歩となるサンプルリングですので、感想を頂いて、ここからどんどんイメージを膨らませ、カタチを変化させててゆくことになると思います。
いま、この時点では全く想像もしていないデザインが数ヶ月後には実際に存在しているなんて!
何が起こるか分からない明日にありがとう。
楽しい制作はまだまだ続きます!
今日の山々を眺めながらの制作でした。
この一番右端のとんがりのてっぺんに登ることが出来るなんて信じられないなあと思いながら僕は作業をしていますが、
登山好きのみなさんは結構ここに登られているのですよ。すごい!
この頂上に登ると、海、空、屋久島、それはそれは澄み切った世界が目の前にパノラマとなって広がるという話です。