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屋久島サウス、雨上がりのアトリエにて。しずくの指輪を作り始めました

屋久島は年中雨が降ってるイメージがあるけれど、

案外、冬は晴れる日が多くて、

ときおり屋久島らしい、重ための湿度が恋しくなることがある。

 

今日はパラパラ雨降りの屋久島サウス。

なんだか嬉しくなって窓の向こうばかり眺めてしまったり笑

これはちょうど良いタイミングだなと思い立って、

雨にまつわるジュエリー作りを始めることにしたのです。

作り始めたのは、雨上がりのしずくをモチーフにした、しずくの指輪。

 

まずゴールドの線をさらに細く、角ばった線に造形することから始める。

大きさ違いでいくつもの四角い穴が空いた鉄の板にゴールドの線の先端を差し込んで、グイと引く。

次の小さな穴に差し替えて、さらにグイと引く。

お目当の寸法になるまで何度もそれを繰り返した。

細いラインが印象的なこのリング作りだ。

 

0.85mm×0.85mm, 18k yellow gold

 

線がスクエアになってるのが見えますか?

これまで何百本と細身のリングを作り続けてきて、

たどり着いたのが、0.85mmのスクエアシェイプというバランスなのです。

 

細身のゴールドリング。

繊細で華奢だけど、

ゴールドの存在感があって、

リッチな感じもあるし、

さりげなくもあって、

わたしも大好きなスタイルです。

 

普通に細いだけも素敵だけど、

そこにオリジナルな装飾があれば嬉しいなと思うことってありますよね。

できればシンプルに、印象的に。

 

細いゴールリングの上にプラチナの粒々を。

雨粒のように散りばめてみよう。

そう思いついたのは、屋久島での暮らしの中で、とても自然なことだったと思う。

 

プラチナの粒は酸素トーチで高温を与えて、

大小ランダムに、たくさん作る。

リングができたら、思いつくまま、好きなバランスで、

この粒を雨の雫みたいに散りばめることにしよう。

 

 

雨上がり、

庭に出ると、雨の雫が世界を飾ってた。

その輝きがまばゆくて、

まるでダイヤモンドみたいに思えた。