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屋久島の桜とピンクゴールド!始まり感じた結婚指輪作り

昨日素敵だった、桜の余韻に包まれて過ごした日。

緋寒桜と並ぶ主役は何と言ってもメジロだったなあ。

 

木々には驚くほどいっぱいのメジロが集まってて、

いつもは最高に敏感な彼らが、なぜか全くこちらを気にしないくらい夢中になっていて、

時々、メジロ同士がぶつかり合って地面に落ちてくるほどだったんです。

こんなのは初めて笑

そして、もう滅多にチャンスはないかもと思って、カメラのシャッターを切り続けた。

 

緋寒桜は屋久島でこの時期に咲く、冬の花なのではあるけれど、

いつもこのピンク色に出会うと、春の気配を感じずにはいられない。

アトリエの近所では、道すがら、ナノハナに出会うことも増えてきたし。

紫陽花の新芽も芽吹き始めたし。

始まりの予感を感じて、

なんだかワクワクしながら最近を過ごす。

そして指輪を作る。

 

そういえば、ちょうど今の結婚指輪も桜色。

ピンクのゴールドを使って作っているんです。

ピンクゴールドの角ばった線を金槌で叩き、鉄鋼ヤスリで削る、

火を当てて接続して、また叩いて曲線を与えて、

いつもと変わらない作業で大まかな造形を施した2本のリング。

 

より繊細に、より動きを感じるように、ここからさらなる作業を加えてゆくことに。

下準備として、マジックを使って表面にラインを描いた。

波の模様がくるりとリングを囲むようなイメージだ。

リングもまた、波の流線型を模しているので、重なり合う波。リズム。

ラインに沿って鉄鋼ヤスリを入れる瞬間。ドキドキ。

こちらは彼女のリングであります。

流れるようなラインを作りたくて、ここまで一気に工程を進める。

何分か?数十分か?真っ白だったことに気がついて、ハッとした。

 

なんとか意識的に手を止めて、リングをくるりと回してみると、

表面になだらかな斜面ができていて、その斜面が合わさるラインが滑らかにカーブしていた。

お二人とわたしで一緒に作ってきたイメージが形になった瞬間だった。

去年から数ヶ月の時間をかけてきたデザイン作りだったので、胸の奥にグッと響いた。

インドからの荷物が届いたよ!

シンジ君からLINEが届いたので、

休憩時間はご近所アナンダチレッジさんへ。

 

インドの素敵模様の封筒にハンカチ、

そして珍しい織り模様のポーチなどをチョイス致して、

シンジ君がインドで買ってきた浅煎りの豆で淹れてくれたコーヒーをいただいて、

癒されてからの、アトリエへ。

夜遅くには、すっきり滑らかなラインが現れましたよ!

 

次は彼のリングを作り始めよう。

彼女のリングを横に置いて、時々手にとって感じながら進めることにしよう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

制作編

お二人の“好き”と共鳴する。ピンクゴールド結婚指輪、2本のwave ring [制作編]