出来上がったお二人の結婚指輪を持って海に出かけたり、シャンパンゴールドとプラチナ、ダイヤモンドをミモザの木陰で眺めたり、春めいた一日だった。
春分の日にはすぐご近所に暮らすお二人がアトリエに来てくれて、結婚指輪をお届けすることができた。
そういえば、指輪作りが始まったのは11月22、いい夫婦の日だったなあ。同じ屋久島に暮らすお二人とはメリークリスマスも贈り合ったし、あけましておめでとうも。島の日和を分かち合いながら、指輪作りの道のりを歩んできた。いよいよなのですね。これまでずっとありがとう!そしてこれからもよろしくお願いします。
屋久島で暮らすお二人に、屋久島でつくる結婚指輪。
冬を丸ごと越えて、そして作業の工程は春の訪れにぴたりとペースを合わせるように。
屋久島の季節を分かち合い、お二人の結婚指輪をつくること。#屋久島でつくる結婚指輪
不思議なもので、数ヶ月をかけてじっくりとオーダーメイドの作業をしていると、出来上がってくる指輪がお二人にとても似ているように感じてくる。
シャンパンゴールドのあたたかさも、ダイヤモンドのキラキラも柔らかなフォルムも、彼女の印象そのものだし。ブルーダイヤモンドとプラチナの組み合わせでつくるリングには海が大好きな彼を感じられて。かたちのずっと向こう側にあるものがかたちになったような、そんな結婚指輪だなと思う。
春のミモザは彼女の色彩だったので、彼の色彩でもリングを眺めてみることにしよう。
珊瑚礁の海は煌めきを取り戻し、鳥たちは旅立ちの準備を始めている。
水辺に佇んで、お二人のリングをそっと手にしてみる。水面に、ダイヤモンドに、春の光が反射して眩しくて思わず目を細くする。とても繊細だけど、2本のリングから確かな重みが伝わってくる。プラチナとシャンパンゴールドは硬くて同時に柔らかにも感じられる。素材もデザインも違っているのに何故だろう、とても近しくてピタリとお揃い感がある。少しずつ違っていているからこそ補い合って一つになっているのかなと、ここでもまたお二人の姿に重ね合わせている。
そうそう、浜辺では春の小花がたくさん咲き始めていましたよ。島に来て半年ほどのお二人とご一緒する結婚指輪作りでは、フレッシュななフィルターを通して屋久島を眺めることもできて、そんな喜びがいつも素敵な時間を与えてくれている。
「次はユリの花でその次は紫陽花だね」と、雨の季節にドキドキする島の暮らしは楽しい。
ご結婚おめでとうございます。
素敵な日々を過ごしてゆくのだろうなあと、お二人の未来を思い描きながら。
屋久島でつくる結婚指輪
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