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小さなリングが生き生きとした躍動を纏い始めている #屋久島でつくる結婚指輪

 

今日もお二人の結婚指輪を愉しく作っている、屋久島サウスのアトリエです。

くるりとリングになったプラチナは重たい個体から、軽やかで柔らかなジュエリーへと変化している。

 

 

この季節は花々の開花が目白押しで、アトリエに篭っていても刺激に満ちている。

鮮やかな島の色彩とお二人の結婚指輪作りと。

そしていよいよ紫陽花も咲き始めた!

紫陽花が咲き始めました. 屋久島の祝福に包まれてお二人の結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪

 

華やかな造形や色彩にはもちろんインスパイアされるのもあるけれど、

植物の好きなところは、日々休まずに前に進み続けるところというか、少しずつ確実に歩んでゆくところのような気がする。

 

朝目を覚まして、庭先に昨日よりもほんの少しだけ大きくなった百合の蕾や花を開いたばかりのツユクサを眺めると、今日も頑張ろう!と元気になれる。

 

数ヶ月をかけて出来上がるオーダーメイドのジュエリーづくりは、もしかするとそんな植物たちのペースに近しいのかもしれないな、と思ったりもする。

 

今日も少しずつ、少しずつ。

 

プラチナリングの大まかな形が取れたところで細いヤスリに持ち替える。

リング表面をめぐる斜面に沿ってヤスリを添わせ面を整えていくと、そこにシャープなラインがに浮き上がってきた。

まだまだ途中ではあるけれど、手の中に少しずつ何かが生まれてくるような確かな感覚があった。

 

すっきりとしたシャープなフォルムの中に柔らかな丸さを与えるように、

しっかりと重みのあるプラチナが軽やかに感じられるように、

必要な場所だけを残して、それ以外を削り取っていく。

できるだけエッセンスが浮き上がるように注意を払いながら手を動かし続ける。

そうすると、やがて小さなリングが生き生きとした躍動を纏い始めていることを感じることができた。

 

お二人と一緒に作り上げたイメージを今こうして形にすることができてきてる。

まだあと少し完成までは時間がかかるけれど、大まかな印象は出来上がったように思う。

 

今日はもうここまでにしよう。

少し時間を置いて、続きはまた明日だ。

 

 

 

数日間続いた雨も一区切りとなりそうだ。

窓の向こうを愛おしく眺めながら。

 

 

庭先の植物たちにはたくさん水を纏って華やいでいただきたい。

 

 

夕暮れ時、雨が激しくなる前に傘を片手に散歩に出かけた。アトリエから出ると緑に包まれて、むっちゃ目に優しい。屋久島には癒されているなと思う。

それにしても、百合たちのまだまだこれから感がすごい。

 

明日はそろそろ晴れるかな。

久しぶりに太陽の下で海を泳ぎたい!

 

屋久島でつくる結婚指輪

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