屋久島サウスのアトリエです。
これから造形を始める彼女のプラチナリング、爽やかな屋久島の五月。
楽しい時間はまだまだ続きます。
澄み切った空も、色鮮やかに咲く花々のハーモニーも、美しき制作の日々です。
島に癒しにありがとう!
お二人の結婚指輪を作りは彼のリングの造形作業がひと段落したところまでを書きました。
ジュエリー作りを始める前に縁窓の向こうの山々や緑を眺めると、これから進める工程がとても楽しい道のりのように思えてくる。
島の自然に囲まれているのだと思うと心が落ち着くのでしょうか、集中も深く入り込める気がしている。
波の音と鳥の鳴き声はよく聞くととても騒がしいのだけれど、なぜかとても静かに感じられるのも不思議だ。
島でジュエリーをつくることはこの多様な自然の一つになることなのかなと思えると嬉しくなる。
お二人の指輪となるプラチナだって、元々はこの自然の中に生まれたものだから。
さて、今日も作っている。
プラチナリングの表件には細いペン先のマジックでリングをくるりと囲む緩やかなカーブを描いておいて、そのガイドラインに沿うように鉄鋼やすりをあててガリガリと削り出していった。
昔からずっと変わらない手作業である。
側面からラインに向かってまずは角度を小さくして一周めを、次は少し角度をつけて2周目を、そのような具合で少しずつリングに斜面を与えていく。
もちろんだけど、プラチナは削り過ぎてしまうと元には戻すことができないので、ダイナミックな動きを与える大胆なタッチに合わせて注意深さも必要だった。
うん、リング全体に漂う気持ちの良い流れのようなものを感じられるようになってきた。
島の山々から里へ、そして海へと流れ巡る水のような力強さと繊細さをお二人の結婚指輪に重ね合わせている。
大まかな切削作業を終えて荒い番手の紙やすりでざっと表面を整えたプラチナリングを作業台の上に置いて眺めたら、お二人とこれまでご一緒してきたデザイン作りのいろいろを思い出してグッときた。
これは出会いがなかったら生まれなかったラインなのかもしれないなと、小さな奇跡に出会っているような感覚を抱くことができた。
オーダーメイドの時間から生まれた彼女のデザインなのだ。
庭先の花々があまりに素敵な昼下がりだった。
新メンバーのふわふわさん!
花を眺めるとふわりと心和らぐのがいいですよね。
海の向こうからは甘いお菓子も届きました。
こちらもまた癒しなのであります。
屋久島と、みなさまと繋がる日々にありがとう!
素敵な5月の週末を。
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