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虹とプラチナリング。島時間で紡ぐ結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

まだまだ寒さが残る、屋久島サウスです。

 

それにしても、冬の澄んだ空気の中では、虹によく出会います。

2月の海に入るなんて!自分でも信じられないけれど 笑、水の中は驚くほどあたたかいのです。

 

この寒さが、いつものビーチに美しい波を運んできていたので、

朝一番の波に乗ってから、1日の制作を始めることにしました。

 

海に入った帰り道に温泉に寄るのが、冬のささやかな楽しみなのですが、

いつもここで日向ぼっこをしているネコ。

 

観光のシーズンをもう少し先に控えた屋久島ですが、静かな時間が流れるこの日々も、心穏やかなものですね。

なんとものんびりしたムードの中で、今日もジュエリーを作っています。

 

指輪作りの始まりは、屋久島サウスに訪れた数年ぶりの雪景色を眺めながら。

雪の日の朝に。プラチナリングの儚さと強さについて #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、アトリエです。

いよいよ、これからプラチナリングの表面を削り出していくところ。

彼女のリングは細く、体の一部のように馴染む仕上がりを目指します。

 

アトリエでお会いした際にお話ししたイメージを大切に、タッチを重ねてゆきます。

 

お二人とは同じ島で暮らしているので、日々の手仕事のことがよくわかります。

気がつけば、一日中手を動かしていることも多いですよね。

 

そのような毎日に優しく寄り添う指輪となるように。

手に馴染む確かな丈夫さを備え、そして何よりも、島の情景と響き合う、ぬくもりのある質感に仕上げていきます。

 

彼のリングは2.3mm幅で、安定感よく仕上げていきます。

細部を確認しながら進めていくので、作業中にはルーペが手放せません。

 

表面を丸く、側面をすっきりと仕上げるのは、もちろん彼女とお揃いのフォルムです。

 

二本のシンプルなリングには、ミル打ちという装飾を加えていくのですが、

その作業で使用するタガネを、これから作っていくところです。

 

完成までにまだ少し時間がかかりますが、これも島ならではの、指輪作りにじっくりと向かい合うことのできる時間なのかもしれません。

ゆっくりとしたリズムに、いつもお付き合いをいただき、本当にありがとうございます。

 

プラチナリングは、表面に続き、内側にも緩やかなカーブを削り出し、付け心地を柔らかにしていきました。

そして、紙やすりを使い、丁寧に磨きあげていく。

 

お二人のリングが少しずつ育まれてゆく時間もまた、愛おしく感じながら。

冬の指輪作りは続いていくのでありました。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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