屋久島サウスのアトリエです。少しずつ、少しずつ、ゴールドの石枠を造形し続けている日々。ゴールドの細い線の太さを変化させて使って作り進めていくのだけれど、シンプルな素材からは造形の可能性は無限に溢れてくる。
指輪先に乗るほどの小さな石枠は二つを隣り合わせにつなぎ合わせた。日本で生まれるジュエリーは特に繊細だと思う。もちろん、比較的小柄な体型にフィットしたところもあるし、四季に包まれたデリケート感を好むところもあるのだろう。
2月の屋久島を眺めながら、ダイヤモンドリングのリメイク作業に夢中になっている。#受け継ぐジュエリー
先日お作りした結婚指輪と合わせるリングは、細身のリングにダイヤモンドとゴールドの粒々が浮き上がるような印象に仕上げたい。ところどころに感じ始めた春の気配とともに、今日の作業を振り返っていこう。
集中が体全体に行き渡る。火を入れて金属同士をつなぎ合わせる作業を進めていると、いつもながらに平らな心地に包まれる。細やかな手作業をお仕事としている彼女とはこのフィーリングを共有できているような気がする。
屋久島のご縁もあるし、物を作ることでもそうだし、地元関西もそうだし笑、お二人とは何か似たようなところで繋がっているように感じながら、いつも作業机に向かっている。
金属の質感は、自然を感じるデザインは、手作業から生まれる趣は。お互いが近しく抱いている心地よさを求めるように、手を動かしていこう。
ダイヤモンドは二つを隣り合わせに、もう一つを少し離してレイアウトすることにした。もちろん初めて作るデザインなのだけど、なんとなくずっと記憶に抱いていたような感覚も。ここにきて出来上がりのイメージが少しずつ見えつつある。ぽつり、きらり、ダイヤモンドとゴールドが繊細に躍動するイメージは、いつも自然の中で感じているリズムなのだと思う。
作業の合間にずっと遠くを眺める。
2月の小花、今日はメンバーを少し増やして。
これはずっと知っている。でも、なぜかいつも新鮮に感じることってありますよね。今日も爽やかだった屋久島にありがとう。皆さまの明日がフレッシュな時間に包まれますように。
屋久島でつくる結婚指輪
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