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屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。母のジュエリーを受け継いで使いたいから。

「母が大切にしていたジュエリーを、大切に受け継いで使いたいのです」と彼女にご相談をいただいた。

たしかにそうだと思う。

ゴールドやプラチナは形を変えながらほとんど永久に存在できる素材なので、リメイクをして日々の暮らしの中で使いやすくすると、大切な想いにずっと長く寄り添っていられるだろう。

一生お使いいただくものなので、急がず良いタイミングで制作を始めようと、夏がやってきて台風が過ぎ去るのを待つ。そして庭のバナナはたくさんの実をつけた。

さあ、最初の第一歩を踏み出す時だ。

ゴールド素材はチェーンがネックレスとブレスレットの2本とリングが1本あったので、これは溶かして再利用する。そしてプラチナを追加で配合をしてそれぞれを組み合わせて新しいジュエリーを生み出してゆく。過去と現在が未来をつくる、いつもよりも長い時間軸の中にいる。

質量10グラムほどのイエローゴールドの中にはどんな時間が詰まっているのだろうか。

そういえば、彼女に初めてお会いしたのももう10年以上前になるのか。初めて作品を手に取っていただいた日が懐かしい。あれからずっと今まで、本当にありがとう。

今回のリメイクの作業ではシダの葉だったり、雨だったりと、彼女の大好きな屋久島らしい情景がモチーフになるのだけれど、大切な想いだったり時間のような形の向こう側にあるものを確かにキャッチしながら作業の手を進めてゆきたい。時を繋ぐ小さな鍵のようなジュエリーになればいいと思っている。

 

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完熟のトマトをいただいたので、まずは塩でいただいてから、モッツァレラチーズとバジルを和えていただきました。トマトの味が複雑で、美味しくて、塩胡椒でシンプルに味付けしたカプレーゼ。

ここまで暑くなると、冷やしたトマトかスイカになりますよね。

バジルの香りもすっきり爽やかに癒してくれました。