Blog

屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。日々の暮らしを豊かにしてくれる、何気ないアイテム

真夏の屋久島サウスです。受け継いでいるのは金属でもあって、大切な想いでもあり。アトリエではご家族の大切なジュエリーをお預かりしてリメイクの作業を始めている。リングやチェーンだったゴールドは同じ組成のままブローチやネックレスに変身したりする。

お母様のお使いだった装飾具は一度全てお預かりして、その中からリメイクに適した素材をピックアップした。パールがお好きだったのかな。大粒のパールを抱いたリングが印象的だった。

屋久島の夏とリメイクジュエリー制作記。母のジュエリーを受け継いで使いたいから。

そのころは大きなジュエリーが多かったかもしれない。特別なお出かけのシーンで使うイメージだろうか。ジュエリーの金属使いはその時代の感覚に合わせて変化を続けるのが面白い。今はどうだろう。わたしたちは装飾品にはもう少し日常的なイメージを抱いているに違いない。たとえば、日々の暮らしを豊かにしてくれるような、何気ないアイテムだろう。

繊細でつけやすく、でも特別で。

そんな言葉たちを道標にしつつ、時には右へ、そして左へと舵を切りながら、作業机に向かっている。

溶かしてキュッと小さくなったイエローゴールドは、焼き鈍して叩いてまた伸ばす。

料理と同じでここが全て。下準備はしっかりとしておきたい。

夏の百合は高砂百合と言って、なんともおめでたい。今日も小さな感動にありがとう。

ゴールドに、そしてプラチナに、今回のジュエリーづくりではたくさんのキャラクターが登場する予定。集まって、一つになって、いつもの散歩道で出会うワンシーンのようになればいいと思う。

シダの葉が朝露を抱いてキラキラ輝いている、うん、そんなフィーリングだ。少しずつ、少しずつ印象を形に変えてゆこう。

 

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547