久しぶりの雨が心地よかったので、アトリエから近くの森まで歩いた。
雨のような、ひかりのような。
たくさんの粒が木々の隙間を抜けて降り注ぎ、体をすっぽりと覆い尽くしてしまった。
そういえば、お二人がアトリエに来てくれた日も雨でした。
遠くからから会いに来てくれてありがとう!
まるで水とひかりの中を泳いでいるような浮遊感。
島を訪れた日のことを、きっと今も覚えているに違いない。
お二人とは美しさに癒されるところで繋がっているような気がする。
初夏のアトリエでお会いして、島では白百合が満開で、お二人の思いが溢れていたあの日。
形を持たない時間のようなものを形にすることができればいいと思っている。
お二人が選んでくれたk20イエローゴールドを杉の木の下で手に取ってみる。
二つのリングを作るのだけれど、同じ一つの素材から生まれてくるようなイメージかもしれない。
k20ゴールドの色濃い黄金色は島の緑と重なり合い、そこに織り成される小さな響きのようなものを感じ取ることができた。
美しき余韻の中で、まずは最初の第一歩を。
それにしても、島に暮らすようになって本当にたくさんの方との繋がりを持てるようになったと思うのです。
屋久島が紡いでくれたお二人との結婚指輪作りです。
お二人は今ロサンゼルスに住んでいます。
海の向こうに長い手紙を書いて大切な思いを届けるように、作業机に向かい手を動かす日々になりそうです。
短い時間ではあったけれど、島でお二人と一緒に過ごした時間が紡がれて一つのイメージが生まれました。
そしてそのイメージが結婚指輪という一つの形になろうとしています。
ゆっくり島リズムの歩みになるかとは思いますが、
どうぞあたたかく見守っていてください。
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