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一つだけの美しさを届けたい、花をかたどる婚約指輪作りのお話 #屋久島でつくる結婚指輪

10月を迎えた屋久島ではサキシマフヨウの花を見るようになりました。

気温の低い島の北部から徐々に咲き始め、10月いっぱいをかけて少しずつ南下するのがいつものリズムであります。

 

サキシマフヨウの花は開く前もかわいい。

 

朝に開花して夕方にはしぼんでしまう佇まいを眺めていると、今この瞬間という時間を眺めているような感動を覚えます。

どれもが違っていて、どれもよりも美しい。

オーダーメイドでお届けするジュエリーもまた、花のようだなと思うのです。

 

 

島に咲く花々に憧れて、お二人にお届けする婚約指輪を作っています。

婚約指輪の奇跡。プラチナ、ゴールド、ダイヤモンドの素敵なところ #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、アトリエです。

プラチナでかたどった花びらには花弁を模して造形したゴールドの石枠を組み合わせる作業に取り掛かかりました。

二つの小さな金属はそっと重ね合わせ、熱の巡りが良くなるように朴炭の上に置いてその周りからバーナーの炎を回しかけます。

先に朴炭が真っ赤に熱を帯び、徐々にプラチナとゴールドの温度が上昇していくのがわかります。

 

無事に繋ぎ合わすことができた。

新しい姿となったプラチナとゴールドの花を薬液の中に投入して、ほっと一息の場面。

 

何度繰り返してきたでしょうか、それでもぴたりとうまくできると作り手として純粋に嬉しいものです。

 

少しずつバランスを整えながら工程を進めていこう。

積み重ねるタッチはまだまだたくさんある。

 

そして手を加えるたびに新しくなる。

開花の季節迎え蕾が大きく膨らむように、美しい個性が生まれつつある。

 

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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