Blog

シャンパンゴールド、時間、花 結婚指輪をオーダーメイドでお届けすること #屋久島でつくる結婚指輪

6月の始まりは、大阪に暮らすお二人に届ける結婚指輪を作っている。

今年の屋久島は不思議なくらい雨が少ないのだけど、大好きな紫陽花を眺めながら作業机に向かう日々は心満たされる。

 

シャンパンゴールドを手に加工を進め、作業が一段落すると、お気に入りの紫陽花が咲く場所まで散歩に出かける。

そんな島リズムで。

 

 

屋久島だったり、大阪だったり、オーストラリアも。繋がりを感じる結婚指輪作りだと思う。

お二人との素敵な出会いにありがとう。

屋久島-大阪, 島の緑に癒されて、お二人の結婚指輪を作り始めました #屋久島でつくる結婚指輪

 

デザイン作りを始める際に、何気なくお二人の出会いのお話になることがあるのだけど、

そのストーリーにインスパイアされることは多い。つくるべきリングの輪郭が浮かび上がってくるのだ。

 

お二人のデザインも、そのようにして生まれてきたように思う。

 

偶然のような、必然のような。

彼と彼女が出会い歩む時を想いながら、小さなリングを形作ってゆく。

 

シャンパンゴールドをくるりとリング状に形成する道具は大きくて、種類もなかなかに多い。

ぐっと圧力を強くかけると、なんとか曲がるところが金属の良いところでもある。

 

不思議なもので、こうして両端をつなぎ合わせると、シャンパンゴールドは均衡を保ち強くなる。

もう、そこそこの力では形を変えることはできない。

ここで初めて安心して手にすることができる。

 

それでも長い年月を共にするうちに、リングは微細な摩耗や圧力により、指に合わせるるように僅かに形状を変化させてゆく。

その硬さとしなやかさのバランスが、金属の強さの所以なのだろうと思う。

 

あるいは、このリングは、わたしたちよりもずっと長く在り続けることができるのかもしれない。

そう考えると、こちらも巡り合い感が半端ない。

 

人や場所、ものが出会って生まれる時間は、いつも花のように美しいものだなと思う。

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島-大阪, 島の緑に癒されて、お二人の結婚指輪を作り始めました #屋久島でつくる結婚指輪

新しい月が訪れて、光のコントラストが強くなってきている。

屋久島サウスでは、ここに暮らして初めてかと思うくらいに、今年は雨が少ない。

「もうこのまま夏の入ってしまうのではないだろうか」と思いながら、暑さを避ける小さな森を歩いていた。

 

シダの葉がそよそよと風に揺られている。

木々の合間を通り抜ける光がスポットライトみたいに緑色を濃く浮き上がらせている。

やっぱり人よりも自然が大きな場所が好きだな、と心地よく思う。

 

これまでの制作が終わって、次のジュエリー作りを始めるその間には、緑や海に囲まれる場所に出かけることが多いのだけど、ここにやってくると、いつもゼロになれるような気がする。

ほんの10分ほどだったように思う。

クリエイションに対するアウトプットの力のようなものを、島から受け取ることができた。

 

アトリエに戻ると、そのまま作業机に向かい、バーナーに火を灯した。

大阪に暮らすお二人に届ける結婚指輪作りのファーストタッチだ。

 

シャンパンゴールドを炎に包み、約700度ほどだろうか、真っ赤になるまで温度を上昇させた。

こうすると金属は緊張を緩め、その後の加工がスムーズになる。

 

柔らかくなったシャンパンゴールドは、くるりとリング状にする前に、今回はかなり多くのタッチを加えることになる。

 

思い切りよく金属に力をかける。大胆に削り落とす。

早くもここが、お二人の結婚指輪作りの鍵となるフェーズと言ってもいいだろう。

 

慎重に寸法を守る。ゆっくりと丁寧に繰り返す。

1日をかけたい長丁場の作業である。

 

そういえば、お二人は音楽をやっていて、それがきっかけで出会うことになったと伝えてくれたなぁ。

考えてみると、料理だったり、花を育てたり、

わたしたちはいつも何かを表現をして、作りながら暮らしていて、

それらは周りにあるささやかな事象と響き合い、日々が生まれていくように思う。

 

楽曲だって、ジュエリーだって、手と心から生まれるものは、ひとつひとつがいつも新しい。

きっとお二人もこの感じを知っているに違いない。

 

お二人が出会うこと、屋久島があって、わたしがいて、

そこに生まれる時間のようなリングを作りたいと思っている。

 

気がつけば、太陽が沈む時刻まで手を動かしていた。

窓の向こうを眺めると、 空にはいつもよりも濃いオレンジ色を帯びた雲が山々を覆うように広がっている。

夕暮れ時の風が冷たい。

ふと、虫の音が響いているのに気がついて、少しの間目を閉じて久しぶりの音色に聴き入っていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

1.5mm-2,3mm in 18k pink gold and 1.8mm-2.5mm in platinum, wave ring with flowers pattern inside #屋久島でつくる結婚指輪

 

material: platinum, 18k pink gold
size:1.5mm-2,3mm and 1.8mm-2.5mm

Delivery time is within 3 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約3ヶ月。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島からお届けする結婚指輪、お二人の素敵な物語と #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島からお届けする結婚指輪、お二人の素敵な物語と #屋久島でつくる結婚指輪

紫陽花の季節の始まり。光沢仕上げのピンクゴールドとプラチナ。

屋久島からお届けする結婚指輪、お二人の素敵な物語と。

 

 

彼女のお名前にちなんだ菜の花のネックレスをお届けした、クリスマスの思い出。

お二人の素敵な物語。クリスマスにお届けする“菜の花のネックレス” #屋久島でつくる結婚指輪

 

そして、「彼女と結婚をすることになりました。一緒にアトリエに伺いたいです」と心温まるメッセージを頂いたのは、まだまだ寒い真冬のことでした。

鹿児島から海を渡ってアトリエに来てくれたお二人と、待ちに待った結婚指輪作りの始まり #屋久島でつくる結婚指輪

 

ネックレス作りからとすると、およそ半年ほどのお付き合いでしょうか。

ご一緒したオーダーメイドの日々は、まるでお二人の物語からデザインが生まれ、その印象を大切に育んでいるようで、幸せでいっぱいだったように思います。

 

 

おめでとう、ありがとう。

 

雲の間を通り抜けて届いた光がリングに降り注ぎ、

透明感を帯びたその輝きは、神秘に満ちた島の情景の一つのように見えました。

 

内側には菜の花の模様を、お揃いで彫刻いたしました。

お二人の素敵な物語はリングにも受け継がれ、ずっと続いてゆくのですね。

 

日々のお仕事もあって、いつも一緒にはいないけれど、確かに強く繋がっている、

そういうことを心で、体で感じることができる。

結婚指輪というのは、そのような存在なのかもしれません。

 

お二人と一緒に思い描いたのは、軽やかなリズム感でした。

 

フォルムのベースは、つるりと丸いラウンドシェイプのデザインです。

リング幅に太い部分と細い部分を与えて、

全体を柔らかにカーブさせるように仕上げました。

 

光沢仕上げの質感も相まって、眺めているだけでも気持ち良くなりますが、

本当に優しい手触りなのです。

 

これからずっと永く、お二人の暮らしにこのリングが寄り添ってくれますように。

そう想うと、また幸せな気持ちに包まれます。

 

 

お二人とは同じ鹿児島に暮らしていると言うこともあって、

近しい空気感みたいなものを共有しているのかな、とも思ってしまいます。

 

軽やかで、そして揺るぎない力強さのようなものを感じるお二人のリングが、わたしも大好きです。

 

そういえば、去年の冬から始まったオーダーメイドでしたが、

気がつけば夏がすぐ近くまでやってきていますね。

 

お二人との素敵な出会いにありがとう!

大切な指輪作りのお声がけをいただいて、ありがとうございました!

 

雨上がりに訪れた、いつものビーチにて。

海の向こうのお二人に、抱えきれないくらいの祝福を!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

 

制作編

プラチナとピンクゴールドの出会い, お二人との結婚指輪作りの物語 #屋久島でつくる結婚指輪