Blog

コスモスとシダの葉と、お二人の大好きな植物をモチーフにして結婚指輪を作りました #屋久島でつくる結婚指輪

コスモスとシダの葉と、お二人の大好きな植物をモチーフにして作りました。

出来上がった結婚指輪を海の向こうへお送りする、幸せな日。

 

 

大阪メンバーが屋久島で集った運命感。

相談会では、懐かしく心地よい響きの中でデザイン作りができてよかった。

大阪-屋久島 素敵な出会いにありがとう、結婚指輪のオーダーメイドが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

白百合から紫陽花へ、移ろう季節の中で育むような結婚指輪作りでした。

日に日に暑さが増し、ハイビスカスも咲き始めました。

夜明けの海に入ってから今日のジュエリー作りを始めた #シダの指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

プラチナとイエローゴールドで作るシダの葉や花を身につけるのは、

子供の頃、草花を積んで遊んでいた時みたいな気持ちかもしれません。

 

お二人とは屋久島で初めてお会いしたのだけど、不思議とどこか親しみ深く感じられたのは、

お互いの大切なところで繋がっているからだと思うのです。

 

優しくて、自由で、力強い。

自然の中に生まれたような、お二人の結婚指輪がわたしも大好きです。

 

木漏れ日の中で二つのリングをそっと手に取ってみる。

彼女のリングがコスモス、彼のリングはシダの葉をモチーフにしています。

 

茎をイメージして作ったリング部分はとても繊細ですが、さすがゴールドです。

手の中にしっかりとした強さを感じることができました。

 

花の大きさは約8mm、葉っぱは幅が広いところで約7mm。

指先に収まり良いサイズ感です。

 

太陽の光を受けたプラチナの輝きがとても優しく感じられたのは、植物の持つ力なのかもしれません。

 

島の暮らしの中で出会う植物の表情や手触りに憧れを抱きながら、

昔ながらの手作業でじっくりと仕上げました。

 

彼女のお花とお揃いで、彼のリングにも小さなイエローサファイアを一粒セットしたのは、相談会で一緒に思いついたアイデアだったのですが、それがむっちゃ素敵でした!

 

木漏れ日の中で寄り添うリングを眺めていると、なんだか不意にお二人のことが思い出されて、胸のずっと奥の方に響きました。

お二人が選んでくれたリングは、お二人にとてもよく似ているように感じるのでありました。

 

ご一緒したオーダーメイドの日々は、これでひと段落となりましたが、今からがまた新しい始まりですね!

 

季節外れだったけど、もしやと思って、コスモスを探しに出かけてみた。

屋久島に咲いた小さな祝福をお二人に。

 

見上げると、鳥たちもまるで歓喜の拍手を贈るように、大きく羽ばたいてゆきました。

 

ご結婚おめでとうございます。

 

お二人との素敵な出会いに感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しい指輪作りをありがとうございました!

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

6月の海、シャンパンゴールドとプルメリア、結婚指輪作りのラストスパートです! #屋久島でつくる結婚指輪

流石にそろそろ雨が降り始めそうだね、ということで、海へ。

まだ明るくて眩しかった夕暮れ時。6月の冷たい水が気持ちよかった。

 

そういえば、ずっと晴天に包まれていたお二人の結婚指輪作りだったけれど、

梅雨入りを前にして、いよいよラストスパートである。

 

 

目の荒い紙やすりをざっとかけておいたシャンパンゴールドは、少しずつヤスリの目を細かくしながら、その表面を均一にならしていく。

240番、400番と進めたところで、途中に鉄製の精密やすりを挟みつつ、また紙やすりの600番に戻る。

まだふわりとしていた面が、少しずつ硬くシャープになっていく。

この時点では、シャンパンゴールドの輝きはまだ、粗熱を帯びているみたいに不均一な散らばりを見せている。

さらに端正に磨き上げて、水や雫のような、つるりとした質感に近づけなくてはならない。

 

時には硬く、時には柔らかく、造形や質感に反対側に向かうベクトルでバランスをとって仕上げていく過程は、料理なら、フランボワーズとチョコレートだったり、塩とスイカだったりに似ているかもしれない。

 

まあ、色々と技巧的なこだわりはあるけれど、

料理もそうだが、夢中になって美味しい!と食べていただけることが、職人冥利に尽きる幸せだなあ、と思うのだけど。

 

ともあれ、お二人の結婚指輪も、あと二つほどの工程を経て完成といったところだ。

春先にお二人から初めていただいたメッセージを、今となっては懐かしく思い起こしながら、作業机に向かっていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。#屋久島でつくる結婚指輪

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。#屋久島でつくる結婚指輪

プルメリアは螺旋状に花開くところが良い。

庭先では今年初めてとなる開花に心が躍る。

 

考えてみると、ジュエリー作りのインスピレーションは島の暮らしの中に出会うことがほとんどなのだけど、

植物や、貝殻、渦巻銀河や台風も、螺旋状のフォルムにはずっと魅せられている。

 

永遠のイメージ。巡りゆく時間。リズムとハーモニー。

 

 

リングのプロトタイプをデザインしたときに、このような言葉を残しています。

 

“リングの表面に緩やかな斜面を施して作った、お二人のオリジナルデザイン。

切り込み模様はリング1周の半分ほどが表面に、残りは側面から始まっていて、全体で螺旋を描くように仕上げました。

巡りゆく美しい時間といいましょうか。

偶然のような、必然のような、お二人の出会いにインスパイアされて生まれたデザインです。”

 

 

お二人の結婚指輪作りはシャンパンゴールドの表面をやすりで削り始めたところまでを書きました。

つながる、響き合う。シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

お二人との指輪作りの始まりには、お気に入りのデザインの画像をお送りいただいたり、お二人の出会いのお話をしたりしながらインスピレーションを共有したのだけど、

かなり早い段階で、もうこれしかない!とデザインが降りてきたのをよく覚えている。

 

ほとんど直感だったようにも思う。けれども、そこには不思議なくらい確信めいたものがあって、その衝動に突き動かされるように、今日も作業机に向かっている。

 

柔らかな手触りと。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島から岐阜のお二人に、結婚指輪のサンプルリングをお送りする朝に #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島から岐阜のお二人に、結婚指輪のサンプルリングをお送りする朝に。

アトリエの庭先でケースを手に取って眺めていました。

 

これからどんな指輪が生まれるのだろう。

溢れる太陽の光が眩しかった!

 

 

屋久島から海を越えて、結婚指輪作りのお声がけをいただいております。

実のところ、南の島にアトリエを構えるジュエリーづくりでは、メールやお電話を通じてのオーダーメイドの方が多かったりもするのです。

 

素材のことやデザインのこと、価格のことも、

しっかり共有しながらオーダーメイドを進めさせていただきたい!

という強い思いもあって、

デザイン作りの始まりには、お好みのデザインをお伺いして、お二人にサンプルリングをお送りしています。

 

実際に手に取ると、不思議なくらいイメージが広がってゆく。

それは新しい息吹が芽生える瞬間のようでもあり、

ワクワクするデザイン作りの時間も、いつも楽しみになっています。

 

数年前まで島に暮らしていた彼から嬉しいメッセージが届いたのは、実に久しぶりのことでした。

「ケイさんに結婚指輪を作ってほしいのです」と言ってくれました。

 

オーダーメイドの始まりは、いつも突然のことなのですが、

そこには弾けるような喜びがあって、わたしも幸せな気持ちに包まれます。

 

「お久しぶり!おめでとう!」と、わたし。

屋久島の海で一緒に乗った、数々の波のことが一瞬にして蘇ってきた!

 

そのようにして、

岐阜に暮らしているお二人と、海を越えての結婚指輪作りが始まったのでした。

 

今回、お二人のために揃えたサンプルリングのラインナップ

 

右端上下から左端へ、

・プラチナの素材サンプル 光沢仕上げ
・表面を凸凹にした、梨地仕上げの素材サンプル 
・波模様 waveリングA 2.0mm幅
・波模様 waveリングA 2.6mm幅
・波模様 waveリングB 1.5mm-2.2mm幅
・波模様 waveリングB 2.3mm幅
・波模様 waveリングC 1.7mm幅
・波模様 waveリングC 2.7mm幅

 

波模様はA.B.Cと三つの異なるパターンを用意して、

1.7mmから2.6mm間のでリング幅を段階的にお試しいただけるようにいたしました。

 

こちらにサイズゲージと価格表を添えて、ワンセットといったところです。

 

けれども、このサンプルの中からデザインを選ぶ、というのではなくて、

このサンプルをきっかけとして、お二人のデザインのイメージを膨らませてゆく、というイメージでしょうか。

まずは最初の第一歩、なのであります。

 

お二人は夏に島を訪れて、指輪を受け取りに来てくれることになっています。

島に暮らしていた彼に取っては、ここは帰ってくる大切な場所なのかもしれません。

 

遠く離れてはいるけれど、どこか確かな繋がりを感じるお二人との結婚指輪作りが始まりました。

みなさま、どうぞあたたかく見守っていてください。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

つながる、響き合う。シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

昼間の木漏れ日が気持ち良かったり、川の音色に体ごと包まれたり、シャンパンゴールドのリングにタッチを加えるたびに、きらりと現れる輝きにうっとりしたり。夢見心地な6月の屋久島サウスです。

梅雨の入り口を(もしかしてまだ梅雨入りしていないのか?)、こんなにも爽やかに過ごすことができるとは、思ってもいませんでした。

 

アトリエからすぐ近くのお気にいりの小さな森で。

 

前回、炎に包んでリングになったシャンパンゴールドですが、表面を覆っていた黒い酸化膜をきれいに取り除くと、穏やかな金色が現れました。

やっぱり、ゴールドの色彩は心に響きます。

 

リングの表面に鉄鋼ヤスリをガリガリとかけて、アウトラインの造形作業を進めていくと、内側には、それは雅やかな輝きが待っていてくれて、この輝きは永遠に続くのだから、金属ってすごいなと思います。

 

この生まれたばかりの表情を、raw eleganceと表現することがあるけれど、なるほど確かに。

シャンパンゴールドの柔らかく、胸の奥に響くようなクリアな輝きは、黄昏時の光に似ているのかもしれません。

 

ゴールドも元々、この大地から生まれたもので、小さなリングではあるけれど、大きなものとつながっていますから。

指輪を共有することは、大きなものがお二人を包み込んでくれているようなイメージでしょうか。

 

「長い間の恋距離を経て、ようやく一緒にいることができています」とお二人が伝えてくれた言葉が、忘れられません。

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

シャンパンゴールド、時間、花 結婚指輪をオーダーメイドでお届けすること #屋久島でつくる結婚指輪