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When a Wedding Band Echoes the Engagement Ring in Quiet Joy #YakushimaWeddingRingsStories

I made a leaf ring to pair with the flower ring I had created for her engagement.

This is the story of a wedding band in quiet harmony with the engagement ring.

 

Yakushima Island – California. It’s been almost five years since we first connected through email.

Thank you for the warmth you always share.

Under the Cherry Blossoms in Kyoto #YakushimaWeddingRingsStories

 

In Kyoto, I handed him the wedding band. It was such a joyful moment—our very first time meeting in person.

We celebrated their wedding together, surrounded by the soft mood of cherry blossoms.

An Octagon Ring for the Rhythm of the Seasons #YakushimaWeddingRingsStories

 

They asked me to make a wedding band set with four colored stones, as a symbol of the four seasons.

It felt so like them—those who appreciate the quiet beauty of Japan’s seasons, its gentle rhythms, and the culture born from nature.

I remember it didn’t take long to find the right design for their wedding bands.

 

I tried stacking two rings.

Their contours are designed to fit together perfectly.

There’s a special joy in custom-made work—being able to share a one-of-a-kind expression.

The flowers and leaves are in gentle harmony.

The diamonds, emerald, and three shade of sapphire shimmered brilliantly in the sunlight filtering through the hibiscus tree.

Tiny pink gold grains scattered across the ring seemed to dance with joy, strengthening the connection between the two rings.

It was a hot day, hinting at the arrival of summer.

At the studio, where the hibiscus are in full bloom.

I looked up at the brilliant sky, wrapped in a quiet sense of happiness.

Congratulations on your marriage.

 

After a long while, even the mountains were bathed in a fresh blue sky.

響き合い、ひとつになるプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

ひさしぶりに降り続いた雨の勢いが弱くなってきたところ、傘を片手に、お気に入りの場所まで出かけることにしました。

道沿いに、ぽこぽこと咲き連なるアジサイを眺めるのが、この季節の一番の楽しみになっています。

 

ブルーにグリーン、ときどきピンク。

晴れ続きだったせいか、今年は花の数が少ないようにも感じましたが、

手のひらよりも大きな花房を眺めていると、胸の奥が静かに揺れるような、ときめきを感じました。

今年も会えてよかった。

 

お二人の結婚指輪が完成する頃には、いよいよ島にも、夏の気配が漂い始めているかもしれません。

けれども、あと少し、この雨の時間を楽しみながら。

アトリエでは、彼女のリングに続いて、彼のリングの削り出し作業を終えました。

まだまだ荒削りなプラチナの表面を、紙やすりで磨いていきます。

240番から始め、400番、600番と、少しずつ目を細かくしながら整えます。

ここからは、手の感覚だけを頼りに、リングの中になめらかな流れのようなものを生み出していきます。

 

ひととおり、表面を整えたところで、次は内側です。

ここでもまた、鉄鋼ヤスリを使い、削り出すところから始め、

そこに、ごくなだらかな曲面をつくりました。

こうしておくと、指とプラチナが触れ合う部分に、柔らかく、快適な質感が生まれるのです。

 

この指輪が完成するときは、お二人と指輪にとっての新しい始まりでもありますから、

ずっと長くお使いいただけるように、きちんと仕上げて、送り出したいなと思うのです。

 

ここで、初めて二本のリングが出会います。

窓際でそのシルエットを眺めてみると、差し込むやわらかな光がリングの輪郭をくるりと巡るのがわかりました。

その光は、螺旋を描きながら、二つのリングを繋ぎ合わせているようにも見えました。

 

響き合い、ふたつでひとつになるような。

指輪作りの始まりから、お二人とともに抱いてきた、大切なテーマがありました。

出会うことって、本当に素敵です。

 

 

二本のリングには、これから刻印を施し、いよいよ最後の磨き仕上げ作業へと工程を移してまいります。

気がつけば雨も止み、空が明るくなってきました。

また、暑くなりそうです。

 

ありがとう。

指輪作りにやさしく寄り添っていてくれた屋久島の季節が、静かに巡りゆくのを、愛おしく眺めていました。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

雨の日のジュエリー作り。響きと静寂。プラチナリングに巡る軌道 #屋久島でつくる結婚指輪

 

 

雨の日のジュエリー作り。響きと静寂。プラチナリングに巡る軌道 #屋久島でつくる結婚指輪

夜更けから、激しい雨が降り続いている。

6月になってからはずっと晴天が続いていたけれど、ようやく梅雨らしい気候になったのかもしれない。

 

窓の向こうからは、ばちばちと、ハイビスカスの葉を叩く雨音が聞こえてくる。

緑はどこまでも深まり、まるで水に包まれるような感覚にとらわれる。

その深淵に、呼吸を合わせるように、心も平らになっていく。

雨の日のジュエリー作りが、とても好きだなと思う。

 

 

プラチナリングに宿る、光と影の印象。

お二人の結婚指輪作りは、二本のプラチナを酸素トーチの炎に包み、くるりと巻いたところまでを書きました。

南国の光あふれる日々の中で、お二人の結婚指輪を作っています #屋久島で作る結婚指輪

 

さて、そしてこれからいよいよ、プラチナリングを切削する工程に入るわけだけれど、

使う道具は、案外、とてもシンプルだったりもする。

鉄鋼ヤスリ(目の粗いものと細かいもの)とルーペ。

そして寸法を計測する定規と、それをリングに記すための毛描きコンパスとペン。

小さな金槌はコンパスを調整するときに使うもの。

 

いつも思うのだけど、道具をできるだけシンプルに整えると、金属の手触りがダイレクトに伝わってきて、一つ一つのタッチが楽しくなる。

 

雨の日に眺める、しずくの煌めきだったり。

夜に眺める星屑だったり。

まったく別の方向へ向かっているように思えるものたちが、

実はいつも隣り合っていて、お互いを際立たせ、補い合っている。

そのようなことを、島での暮らしが教えてくれたように思う。

 

きっと数時間ほどだっただろうか。

二本の鉄鋼ヤスリを片手に、一気にここまでやってきた。

 

夢中になって、時を忘れるほどだった。

雨音の心地よさも、作業の集中を深めてくれていたように思う。

 

削り出した斜面がエッジを作り出し、星の軌道のように、緩やかなカーブを描きながらプラチナリングの表面を巡っている。

角度が急なところ、なだらかなところ。

リングを回すたびに、違った表情が現れる。

 

指輪をつけたとき、いつも新しいきらめきに出会うことができると、楽しくなる。

 

造形作業が進むにつれて、近しい未来を思い描くようになる。

 

このリングがお二人の手に届くまでは、もう少しかかるけれど、それまでの時間も、大切に味わっていこう。

 

削り出した彼女のリングの向こうには、まだ手を加えられていない彼のリングがある。

ここでバトンをタッチして、彼のリングの削り出し作業に取り掛かることにしよう。

彼女のリングを横に置いて、そのシルエットをなぞるように、かたち作っていこう。

 

雨は、相変わらず激しく降り続いていたはずなのに、不思議なほど静かだった。

目の前でたしかに育まれゆくシルエットを愛おしく眺めながら、その清らかなひと時に身を委ねていた。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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南国の光あふれる日々の中で、お二人の結婚指輪を作っています #屋久島で作る結婚指輪

島に訪れる初夏の気配をすぐそこに感じながら、作業机に向かっている。

梅雨の真っ只中のはずなのに、今年は驚くほど晴れの日が多い。

作業の合間に庭先へ出てみると、木陰に入らないと暑すぎるほどで、木々の隙間から通り抜ける日差しが眩しかった。

 

 

眩い輝きに包まれた、プラチナリングの印象。

キラキラと輝くこの南国めいた日々は、お二人の結婚指輪作りに、ちょうど良いタイミングだったかもしれない。

プラチナと煌めき。夏の予感と、結婚指輪作りの始まり #屋久島でつくる結婚指輪

 

ジェリーに使用する金属の中でも、プラチナは独特の色調と、コントラストの強い輝きを持っている。

影になる部分はどこまでも深く、光は眩しいほどに、銀白色に抜けてゆく。

光沢仕上げで磨き上げると、鏡のように、まわりの世界を映し出すのも、好きなところだ。

 

その輝きは、潤いをたたえた水のようでもあり、同時に、夜空に散りばめられた星屑のようでもある。

光そのものを手にするような感覚は、あるいは、時間を纏う体験なのかもしれない。

 

大切な想い。時の流れ。希望の響き。

おふたりとともにあるプラチナリング作りは、いかに。

酸素トーチに火を灯し、プラチナリングの両端を接続する作業に取り掛かる。

1500度を超える炎の中で、オレンジ色になるまで温度を上昇させ、つなぎめに融点の低いプラチナを流し込む。

この時、プラチナからは相当眩しい光が放たれるので、室内を暗くし、遮光のサングラスをかけて作業を進めなくてはならない。

高温での工程を終えると、プラチナリングは初めてひとつのものとなり、強さを手に入れる。

とてもシンプルな作業ではあるけれど、結婚指輪作りにおいて、強度を決定する大切なところだ。

これから始まる新しい日々の中で、長く安心してお使いいただけたら、嬉しい。

 

プラチナの接続作業がひと段落し、ほっと一息。

太陽の光の下で、そのシルエットを眺めておく。

 

まだまだ金属の塊ではあるけれど、いよいよ造形作業のスタート地点に立った、というところだ。

これから鉄鋼ヤスリを片手に、ガリガリと造形作業を進めていくことになる。

硬くて冷たいプラチナに、昼間の木漏れ日のようなあたたかさを宿せたらと思う。

 

ふと、足元に目をやると、ネコが木陰で佇んでいる。

どうやら昼寝をしているようだ。

遠くからは、風に乗って海の音が聞こえてくる。

そういえば、土曜だ。

少しずつ、少しずつ、

島の何気ない日々が、今日も織りなされてゆくのだった。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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プラチナと煌めき。夏の予感と、結婚指輪作りの始まり #屋久島でつくる結婚指輪

青く輝く蝶を見たのは、久しぶりだった。

屋久島サウスでは、ここのところ晴れの日が続いていて、日差しも強くなってきている。

生垣のブーゲンビリアは色鮮やかで、光と影のコントラストが気持ちが良い。

 

 

庭先に出てみると、南国独特の重たい暑さが感じられる。

涼やかな木陰に佇み、これから始まる制作に向けて、心を整えていた。

手の中にあるプラチナが、緑の中、静かで、涼やかな煌めきを放っていた。

 

足元のシダの葉を眺める。そして木々を見上げ、緑の隙間からこぼれ落ちる光を体いっぱいに受け取って、アトリエに戻り、さっそく作業に取り掛かることにした。

 

 

プラチナをハンマーで叩きながら、くるりとリング状に整えていく。

コンコンと、金属と木がぶつかり合う音が、アトリエの中に響く。

はるか昔からずっと変わることのない、手作業の音だ。

 

 

東京に暮らすお二人から初めてご連絡をいただいたのは、島で桜が咲き始めた春先のことだった。

あれから、海をこえて何通ものメールを交わし、ビデオ通話でお会いすることもできた。

お二人が描いてくれた指輪のイメージからは、あたたかな想いが溢れていて、胸に響いた。

 

気がつけば、もう2ヶ月ほどをご一緒していることになるのか。

7月のご入籍に向けて、指輪を完成できるように、ともにオーダーメイドの日々を歩んでいる。

 

 

くるりと巻かれたプラチナを、作業台の上に置いて眺めてみると、

ほんのわずかだが、お二人のリングの姿を、たしかにイメージすることができた。

 

工程に要する時間は、数日といったところかもしれない。

けれど、これまで積み重ねてきたデザイン作りたったり、お二人が長く理想を育んできた日々を思うと、一つひとつのタッチが、とても大切なものに思えてくる。

 

お二人と、わたしと、屋久島の季節が出会い、ここに生まれた、一度だけの結婚指輪作りだ。

じっくりと丁寧に、そして思い切りよく、造形を重ねていきたい。

 

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