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屋久島と響き合う、シャンパンゴールドでつくる結婚指輪の佇まい #屋久島でつくる結婚指輪

彼のリングの造形作業がひと段落したのは、初めてメッセージをいただいてから5が月が経とうとする日でした。

これまでご一緒してきたジュエリー作りのいろいろを愛おしく思いながら、そのアウトラインを窓際の光で眺めました。

マット仕上げのシャンパンゴールド、平面を多く持たせて端正に仕上げた側面と丸く手触り柔らかな表面と、そして20号サイズの大きさも。

屋久島が紡いでくれた素敵な日々にありがとう。

秋の空も、山々もとても爽やかでした!

 

 

制作編

日々の幸せ ゴールドの豊かさを味わう結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

日々の幸せ ゴールドの豊かさを味わう結婚指輪をつくること #屋久島でつくる結婚指輪 

屋久島サウスのアトリエです。

こんなにも暖かかだったかな?と思うのも毎年のことだったかもしれない。

 

 

アトリエでは時折窓を開け放ち、11月の爽やかな風を感じながらお二人の結婚指輪を作っている。

k18イエローゴールドとシャンパンゴールドの繋がり。秋の屋久島で結婚指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

 

指輪作りが始まるとアトリエに籠る日が続くことになるのだけれど、

シンプルに繰り返される何気ない日々が幸せなのかもしれない。

 

朝に目を覚ましてリンゴを食べ、えいっとデスクトップを開く。

庭先ではサキシマフヨウがこの日最初の陽光をキャッチしていた。

 

くるりとリングになったゴールドは金槌でその表面を側面を叩いて圧をかけていく。

均一に力がかかるように、同じ作業を何周も繰り返した。

 

やがてゴールドの組成はキュッと圧縮されて硬くなり、同時に冷たいはずの金属にほのかに灯る温かみのようなものを感じ取ることができた。

タッチを加えるたびに息吹を帯びてくる、金属を手の中にする時間が好きだ。

 

叩いて凸凹になった表面はヤスリを使って綺麗に整えた。

なんと、ここまでが下拵えである。

デザイン作りから考えるとなんとも長い道のりであったけれど 笑、実のところこれがむっちゃ大切なところ。

 

今が旬のさつまいもは、びっくりするくらい重たい鍋に少量の水を入れて、その中で1時間ほど蒸し焼きにしていただいた。

さつまいもにはアルミホイールで二重に包んで、鍋に入れた水との間にもアルミホールを敷いてその上に乗せておくと、驚くほどに甘くしっとりと出来上がる。

石焼き芋も素敵だけれど、なかなか自宅では、という皆様はぜひ!

 

素朴だけれど、じわじわと幸せになるような感じがいい。

ゴールドが本来そこに携えている豊かさのようなものを味わうことができるようなフォルムを作りたいと思う。

 

ベランダの花だったり、二人で飲む熱いコーヒーだったりするかもしれない、

朝を迎えることが楽しみになるような、ささやかな喜びの中に結婚指輪も一緒にあると嬉しい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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k18イエローゴールドとシャンパンゴールドの繋がり。秋の屋久島で結婚指輪を作っています #屋久島でつくる結婚指輪

イエローゴールドとシャンパンゴールド

同じk18ゴールドのはずなのに、なんでこんなにも違っているのだろう。

色合いだったり、手触りだったり、輝きも、

それぞれが個性を持っていて面白い。

 

 

互いに寄り添い合いながら一つの何かを生み出していく。

結婚指輪作りの時間はいつも幸せに満ちている。

お二人が島に来てくれてから一つの夏が過ぎました。

屋久島の暑い夏、結婚指輪の相談会は感動的に #屋久島でつくる結婚指輪

 

ゴールドには24進法で数える習慣が古き時代から残っていて、k18の18という数字は24のうちの18が純金ですよ、ということを表している。

じゃあ、あとの6は?

実は純金はとても柔らかい金属なので、装飾品としての強度を与えるために24のうちの18だけを純金にしておいて、残りの6のところに他の金属を混ぜているのである。

 

配合する金属は一般的にはシルバーだったり銅だったり、時にはパラジウムだったり。

その6のところに混ぜる金属の影響を受けて、k18ゴールドはオリジナルの色彩を持って出来上がることになる。

 

k18シャンパンゴールドとk18イエローゴールド

ほんのりと異なる色彩を扱うジュエリー作りは実に趣深い。

そこには素材が持つ味わいを大切にする京料理のような繊細ささえ感じられるのである。

 

さて、まずは最初の第一歩を。

実はこのあたりの工程までは既に完了してあった。

 

k18ゴールドを加工しやすいように、炎に包んで柔らかくしておくのだけれど、

ここは同じゴールドということで同じ温度帯である。

色違いとはいうものの、イエローゴールドとシャンパンゴールドはとても近しい仲良しさんなのである。

 

いよいよ11月が島に訪れた。空は澄み渡り、日はずいぶんと短くなってきたように思う。

秋のグラデーションの中に、気がつけばゴールドの色彩を探している。

 

くるりとリングになった二つのゴールドを重ね合わせてみると、大きさもこんなにも違っていいて!なんだかほっこりした。

ホント、それぞれの個性があるものだなあ、と我ながら興味深く思う。

 

どんどん凹凸していこう。案外それが最適なのではないだろうか。

きっと補い合うことだけがお互いを強くつなぎ合わせてくれるのだから。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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太陽と波と。お二人の大切な海をテーマにシルバーリングを作っています #屋久島でつくる結婚指輪

大好きな海をテーマにするジュエリー作りはいつも心安らかだ。

夕暮れ時になると秋色のグラデーションが島を包み込む、一枚の水彩画を眺めているような美しい日が続いている。

 

 

丸くて柔らかなフォルムはシルバーで作っている。

手の中で快適さを感じられるように、というのが指輪作りで大切にしたことだった。

 

今回はここから時計を逆に戻しながら。

 

私自身がそうなのだけれど、毎日気持ちよく感じる服や装飾品を本能的に手にとっているような気がする。

実のところ、物選びの基準は断然肌触り派だったりするのである。

 

内側も角をなくして丸く、気持ちよく。

ずっと長くお使いいただく結婚指輪だから、つけているのが気持ちよくて楽しくなるようなフィット感に仕上げたい。

 

感動的な情景に出会うと、それを誰かと分かち合わずにはいられなくなる。

彼と彼女はいつも一緒に感じたり眺めたりしているのだろうな。まるで宝物を大切に分け合うように。

 

波と太陽と。

お二人と、そしてわたしもずっと夢中になっている情景をかたどる指輪作りは長い月日をかけた歩みでもある。

久しぶりにメッセージを遡ってみると、初めましての挨拶がちょうど2年前の今だったのにも驚いた。

そうやってお二人とご一緒できる時間が特別で、嬉しかったりもする。

いつも大切に思ってくてくれてありがとう。

 

優しさ中にある力強さ、のようなものだろうか。

ハードなフィールドワークでも安心してお使いいただけるように、しっかりとボリュームを持たせて作らなくてはならない。

 

お二人は今は北海道に暮らしているので、あるいは雪かきもしなくてはならないのかもしれない。

スノーボードもなかなかにわんぱくな遊びであるだろう。

2年前の屋久島でご一緒した彼と彼女を懐かしく想いながら。

 

造形を施すその前にはリングを金槌で叩いてその組成をキュッと圧縮させた。

こうしておくとリングはずっと強くなる。

 

それにしても日差しの強い南国の日々だ。今年ももうあと2ヶ月を切っている。

この太陽の眩しさも、海から運ばれてくる潮の香りも、

指輪と一緒にお二人にお届けできると嬉しい。

 

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屋久島の友人に届ける結婚指輪作り、お二人と小さな一歩を踏み出しました #屋久島でつくる結婚指輪

素敵な巡り合いに溢れているところ。同じ屋久島に暮らすお二人との相談会。

ご結婚おめでとうございます!大切な指輪作りのお声がけをいただいてありがとう。

 

 

たしかに、屋久島に暮らすようになってから、日本ならず世界に広く、たくさんの方々と出会う機会が多くなったうような。

海に浮かぶ小さな島だったり、橋の上だったり、思いがけない場所だったからこそ強く信じられる出会いってあるような気がします。

お二人からはそうした“結びつき”のようなものを感じ取ることができました。

 

 

アトリエではサンプルリングを囲んで素材やデザインのお話を。

たまたまお二人とも細身のリングを選ぼうと思っていたこともわかったりして、

そんなささやかな偶然もなんだか嬉しかった。

 

散歩を一緒に歩くように、軽やかにデザイン作りは進んでいたのだけれど、

気がつくと夢中になっているお二人。

じっくりと、丁寧に、お互いの好きなところを大切にできるバランスを選んでいる。

一緒に宝物を探すように。

 

ああ、これからもこうしてお二人は時間を一緒に過ごしていくのだろうなあ、と心温かくなる。

 

希望に溢れるお二人とご一緒できる結婚指輪作りはいつも幸せに満ちています。

 

細身のスクエアシェイプで、厚みを抑えてスッキリとさせて、表面を少しだけ丸くする。

同じデザインを彼女はピンクゴールドで彼はプラチナで選んでくれました。

 

ほんの少しずつ違っている、だからこそ一つになれるような。

わたしも大好きなフィーリングなのです。

 

もちろんそのリングはまだ形になっていないのだけれど、イメージを思い浮かべると、

まるでそのリングは長い間お二人をずっとこの島で待っていたように馴染んで感じられるのでした。

 

考えてみると、二人で選んだり、決めたりすることのファーストステップかもしれませんね。

アトリエで結婚指輪のご相談をいただけたことを光栄に思います。

 

指輪が出来上がったらまたここでお会いしましょう、お二人とは2ヶ月先の約束をして、握手をしてサヨナラをしました。

この南国ならではの軽やかさも大好きです。

 

実は彼女とはもう十年ほど前に島でお会いしていて、初めて言葉を交わしたシーンは不思議と今でも鮮明に覚えています。

そして話してみると、彼のお兄さんを前から知っていたり!

 

ご縁を感じるお二人と一緒に小さな一歩を踏み出しました。

屋久島の友人に届ける結婚指輪作りです。

みなさま、どうぞ温かく見守っていてください。

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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