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k20の煌めきと、サキシマフヨウと月 #屋久島でつくる結婚指輪

色鮮やかで、透明で、眩しくて、暖かで冷たい、

k20ゴールドは秋そのものに似ているような気がする。

造形のひと段落したリングを夕暮れ時の光の中で眺めて。

リングの中に波のリズムが浮かび上がった。

波も、月も、花も、そしてわたしたちもまた同じ巡りの中に在る。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

柔らかに、潔く、k20ゴールドでつくる結婚指輪の美しさとは #屋久島でつくる結婚指輪

柔らかに、潔く、k20ゴールドでつくる結婚指輪の美しさとは #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

 

端正に整えたk20イエローゴールドのリングを作業台の上に何気なく眺めていたら、その中から柔らかな曲線の印象が浮かび上がってきた。

はるか遠くから打ち寄せる波のようにおおらかなカーブがリングをぐるりと囲んでいる。

今の角張った姿にはまだその柔らかさは見えない。

 

 

お二人の結婚指輪を作り始めてからは、島で眺める秋色が日に日に色濃くなってきている。

コスモスも咲いたので、リングが出来上がる頃にはいよいよ山茶花も開花を迎えているだろうか。

手を動かす喜び、k20ゴールドの呼吸、秋の夕日に感動! #屋久島でつくる結婚指輪

 

作業台には片方のリングと鉄鋼ヤスリを2本、目の荒いものと細かいものを用意した。

いよいよアウトラインの造形作業を始めることになり、その前に窓を開いて遠くの山々を眺めてみたら心がすっと平らになっていくのがわかった。

さて、ここからは手を止めずに一気に進めたい。

 

多分1時間半ほど経っていただろうか。

夢中になってk20ゴールドのリングにタッチを重ね続けていた。

 

角張り分厚かったリングの表面は大胆に削り落とした。

まだまだ荒削りではあるけれど、丸く柔らかなフォルムが現れつつある。

 

手の中で育む感覚的な作業ではあるけれど、

側面に与える平面だったり、リング表面を走るラインには均一性を与えておきたいところだ。

 

ジュエリーには“使う”ところから生まれる美しさのようなものがある。

 

丸いいけれど、その中に潔いエッジを感じられるような。

柔らかさとシャープネスの出合う場所を探し求めながら。

 

島は寒くなるのが遅くて暑くなるのが早い。

アトリエの庭先にもようやく金木犀の香りが漂い始めて、むっちゃ嬉しい!

 

ノマドカフェさんで毎年恒例のりんごのケーキを焼き始めたとの噂を聞いて、早速お店に行っていただきました。

毎年これを食べると、ああ、今年もあと少しなのだなあと思います。

甘酸っぱくてしっとりな美味しさもこんなフィーリングにピッタリなのかも。

この一年あったいろいろを、そろそろ思い返してみたりしなくっちゃ、と熱いカフェオレを飲みながら考えるのでした。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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手を動かす喜び、k20ゴールドの呼吸、秋の夕日に感動! #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

k20ゴールドがくるりと丸くなったところで、金槌を片手に次の作業に取りかかることにした。

 

リングを金床に当て、その側面を、表面をコンコンコンと何度も繰り返し打ち付けていく。

こうするとやがて圧が全体に行き渡り、リングはキュッとその強度を増して硬くなる。

 

秋の透明な光がブラインドの隙間を通り抜けて部屋中に溢れている。

爽やかな一日の始まりだった。

 

 

ロサンゼルスに暮らすお二人とは屋久島旅の途中にお会いすることができました。

ありがとう、素敵な巡り合いの中で結婚指輪を作っている。

k20イエローゴールドの美しさ。お二人の結婚指輪作りに夢中です。#屋久島でつくる結婚指輪

 

叩き模様はすぐに取り除く事になるけれど、あるいはそれは料理の下拵えのようなひと手間なのかもしれない。

 

ポテトサラダのじゃがいもは出来るだけゆっくり時間をかけて蒸しあげると甘くしっとりと仕上がるし、キウリは塩をしてしっかりと水気を切ってから混ぜてあげるとポテトとの歯応えのバランスがとれて心地よい。

 

表には現れない工程のいろいろをしっかりと頑張る。

案外その地道な作業が、作っているぞ! という手応えを直に感じることができて楽しかったりもする。

 

想像を支える創造のちから。

さて、今日も手を動かす喜びとともに。

k20ゴールドはいつも使っているk18ゴールドよりも純金の割合が高く配合されていて、実のところほんの少しだけ柔らかい。

なので、叩く→圧縮→強度を高める工程はとても大切な作業になってくる。

 

叩いた後には厚みも幅もおよそ0.2mmずつほど薄くなった、そして2号サイズほど大きくなった。

その動きを予測して目標のサイズに着地しなくてはならない。

 

もちろん、その変化の具合は金属の種類によっても変わってくるし、デザインやサイズによっても毎回大きく違いがある。

金属を手にしていると、それがまるで呼吸をしているように感じることがある。

無機物であるかもしれないけれど、わたしにとっては“自然の中に宿る命”というフィーリングの方がしっくりとくる。

それは自然の力が圧倒的な島に暮らしていると、より当たり前のように感じられる事柄なのかもしれない。

 

 

11月が近くなって空がむっちゃ綺麗です。この季節に眺めるサンセットが好きだなあ。

いつもは海の中で波に乗りながら眺めている風景だけれど、この日は頑張って 笑、 海から出て眺めました。

 

島に暮らすようになって気がついたのだけれど、日が沈んだ後のグラデーションが感動的なので、海では少しの間待ってみるのもアリだと思います!

屋久島でつくる結婚指輪

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屋久島の秋から冬へ、お二人との結婚指輪作りが始まります #屋久島でつくる結婚指輪

一緒にいるのがとても自然で和やかだった彼と彼女。

聞いてみるとお二人は幼馴染ということでした。

 

今日は結婚指輪の相談会。

ほんのりと秋の香り漂う、幸せなひとときでした。

 

 

今は兵庫に暮らしていて、初めて屋久島を訪れたお二人。

森を歩いたその空気感の中でリングを手に取っていただけたのもよかった。

遠くから会いに来てくれてありがとう。

 

 

ほのぼのと和やかな雰囲気で、けれどもその内側には芯の強さのようなものをお持ちで。

アトリエでご一緒できて、お二人の雰囲気をキャッチすることができたように思います。

 

お二人が選んでくれたのは、丸くて、柔らかな曲線を抱くプラチナリングです。

 

限りなくシンプルなフォルムが持つ魅力というのでしょうか、実用から生まれる美しさのようなものを気に入ってくれたのもお二人らしいなと思いました。

私も大好きなスタイルを分かち合える仲間ができたような気がして嬉しかった!

 

それぞれ職種は違っているけれど、

周りの人たちを大切にケアしたり育むようなライフワークをお持ちの彼と彼女です。

そのようなお二人を支え癒してくれるような指輪になれば素敵だなと思います。

 

今年最後になるのか、来年最初になるのか、

お二人の結婚指輪作りはもう少し先のお話に。

 

屋久島の美しき冬にもワクワク。

あ二人と歩み始めた道のりを、どうぞ温かく見守っていてください。

 

 

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