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祝福にも似た二つの小さな結婚指輪。イエローゴールドの輝きが神秘的。#屋久島でつくる結婚指輪

シンプルなラウンドシェイプのリングには光そのものを纏うような、どこか神秘的な趣があるように思う。

 

リング本体の造形作業はひと段落をした。

昨年の秋から始まった婚約指輪作りのことを思うと、いよいよここまでやってきたのか!という感慨深さもある。

 

今までずっとありがとう。

なんだか少し名残惜しいような気もするけれど、先へ進んでいこう。

 

 

お二人とデザイン作りを始めた時、いくつかのアイデアがあって、

「一番シンプルなものに決めました!シンプルがとても素敵だと思います。」

とお二人がリクエストしてくれたのだけど、

それは無いことが良いのではなくて、イエローゴールドとダイヤモンドを組み合わせてつくるピュアなリングにはきっと全てが含まれていて、お二人にとって無限の可能性が広がっているのだろうな、と今となっては本当によくわかる。

 

祝福にも似た小さな二つの指輪が今ここにある。

k18イエローゴールドの静かで、そして力強い輝きを手の中に眺めている。

 

明日からはまた雨が続きそうな雰囲気だったので、リングの内側に施す刻印のデザインを作った後に海に出かけました。

ただなんとなく浜辺を歩いていると、波の音に体がすっぽりと包まれて気持ちよかった!

 

刻印の作業が終わって、その後にダイヤモンドをセットして、磨き仕上げをしていよいよお二人の結婚指輪は完成となる予定だけど、きっとその頃島はむっちゃ暑くなっているだろうなあ。

出来上がったリングはどこか綺麗な水辺で眺めてみるのも気持ちがよさそうだ。

 

色々とワクワクがつきなけれど、この続きはまた別のお話で。

完成編はもう少し先のお楽しみに!

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

 

制作編

今日も屋久島にインスパイアされてお二人の結婚指輪を作っています! #屋久島でつくる結婚指輪

 

プロポーズの日に合わせて、彼と一緒に婚約指輪をオーダーメイドいたしました!

想いを届ける大切な日。屋久島に咲く花をかたどって婚約指輪をお作りしました #屋久島でつくる結婚指輪

今日も屋久島にインスパイアされてお二人の結婚指輪を作っています! #屋久島でつくる結婚指輪

雨上がりの朝、小さくて青い花が庭の片隅に佇んでいた。

ツユクサが咲いたのはもしかすると今年最初だったかもしれない。

 

嬉しくなってしゃがみ込む、夢中になってファインダー覗くのはいつものことである。

 

小さき世界と徐々に波長が合い始める。

こんなにも小さいのに、ハッとするくらい精巧で、オリジナルな存在感がすごい!

 

自然を愛するお二人もきっとこの美しさを知っているのだろうな。

不意に海の向こうを想う。

 

きっと、ここにあるものは生きること、それ自体の美しさであるのかもしれない。

 

同じような美しさを感じるシーンがいくつかあって、それは一流のアスリートが見せる動きやシルエットだったり、職人の手先や後ろ姿だったりする。

無の境地というのだろうか、演じるのではなくて精一杯やりきっている姿を前にすると、花や海に似たような美しさを覚えずにはいられない。

 

 見上げると太陽の光がハイビスカスの生垣を通り抜けて力強く降り注いでいる。

久しぶりの眩しさに思わず目を細める。

暑い一日になりそうな予感がした。

 

考えてみると、造形の手本となるものはいつも足元や頭上にたくさん生きているわけであるのだけど w

今日も島にインスパイアされてジュエリーを作っている。

 

アトリエでは造形がひと段落をした彼のリングに続いて、彼女のリング作りに着手をした。

ぴたりとお揃いのフォルムに仕上がるように、彼のリングを作ったのと同様のタッチを、同様の流れで施していく。

 

鉄鋼ヤスリで大まかなフォルムを削り出したその後は荒い目のサンドペーパーを使って面と面を繋げるようにざっと磨き上げていく。

そうするうちに不均一な箇所がいくつか出てくるので、そこを鉄鋼ヤスリで整える。

次はもう少しだけ目の細かい紙やすりに変えて全体をやすりがけをする。

 

同じようなタッチを何度も、数時間ほど繰り返しただろうか。

やがてリングの表面には滞りのないカーブがいくつも集まってつるりとした曲面が生まれた。

 

2.3mmのリング幅。

表面は大きく伸びやかに、張りのあるカーブを描いている。

側面にはほんの少し平面を残してあって、この部分が適度なボリュームと安定感を、快適な着け心地を約束してくれている。

 

そしてこれからタッチを施していくリングの内側だ。

指と直に触れることになるリングの内側には極緩いカーブをつけて優しく仕上げたい。

 

朝の庭先で出会った情景のように、日常を生きる美しさを、このリングにも表現できると嬉しい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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制作編

美しいラウンドシェイプ、お二人の暮らしに寄り添うかたちを作ること #屋久島でつくる結婚指輪

美しいラウンドシェイプ、お二人の暮らしに寄り添うかたちを作ること #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

新しい年度の始まりは柔らかな春に包まれて、大阪に暮らすお二人の結婚指輪を作っています。

一年ぶりに出会う小花たちにも癒されています。

 

少し体調を崩して期間が空いてしまいましたが、今日から万全の状態で作業スタートです!

50年愛おしいもの。お二人にお届けするイエローゴールドの結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

 

三月から四月にかけて、島では“木の芽流し”と呼ばれる湿った南風が強く吹き付けて、一週間に一度ほどでしょうか、まるで一年をリセットするように、これまでの雰囲気をガラリと変えてしまいます。

冬の合間、地表に蓄えたれた落ち葉はどこか遠くへと消えてしまい、激しく降った雨が去るとポコポコと新しい緑が現れ始めます。

冬から春へ、静から動へとなかなかにワイルドな変化なのであります。

それゆえに、木の芽流しを超えた後にはスッキリ感が半端ない。

さあ、今年も一年やりますか!と島全体に一種の結びつきのようなものも生まれるような気がします。

 

その切り替わりのタイミングに私はいつも決まって体調を崩してしまうのだけど、

おかげさまで無事に復調でき、まるで新しくなった季節みたいにリセットされた真っ白な気持ちで作業机に向かっています。

 

お二人がお揃いで選んでくれたイエローゴールド。

もちろん、サイズは異なっているのですが、今回は同じリング幅で、同じラウンドシェイプのデザインでお作りしていきます。

 

ぴたりとお揃いのデザインをお二人それぞれにフィットするように、目には見えないくらいの細やかな変化を与えながら作り進めていく。

そういったところもオーダーメイドの面白いところだなと思います。

まずは彼のリングから。

鉄鋼ヤスリ1本を手にして、ここまで一気に切削作業を進めました。

 

リングの表面をぐるりと滑らかな曲線が囲むような、スムーズな流れのようなものも感じることができました。

 

それにしても、シンプルな造形というものは実に奥が深くて面白い。

はるか昔から愛されてきたラウンドシェイプのデザインだからこそ、作り手の考えやタッチがとても分かりやすく表現されてしまうような気がします。

 

最高に美しいラウンドシェイプとは。

それはお二人の暮らしに寄り添う形であるのだと、とても自然に思えるのがオーダーメイドの作業が与えてくれる恩恵なのだと思うのです。

 

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桜とともに眺める“海の月ネックレス” #屋久島でつくる結婚指輪

月と桜。

屋久島の海からいただいた夜光貝で作った月のネックレス。

 

麗しくて、雅やかで、

日本ならではの美しさに癒されます。

 

 

夜光貝はその個体によって、場所によって色彩や輝きが異なるのですが、

その偶然と言いましょうか、出会いがいっそう特別なジュエリーを生み出してくれているように思います。

大切なプレゼントにお選びいただきましてありがとうございました!

 

 

そういえば、島に暮らすようになって、月の満ち欠けとより近しくなれたような気がします。

 

柔らかく包み込んでくれるような雰囲気が素敵で、ただただ眺めてしまうのですよね。

月の明かりにいつも癒されています。

 

月の大きさは約8mmです。

夜光貝の裏側にはイエローゴールドを組み合わせてエレガントに仕上げました。

 

柔らかく繊細な夜光貝にチェーンが干渉したり、肌に直接触れることがないのも嬉しいですね!

 

メンテナンスは一緒にお送りする磨き布で時々拭き取って、シャワーの際には外して頂くくらいで大丈夫ではありますが、わたしの方で定期的なお磨き直しも承っておりますので、ご安心ください。

お選びいただいたジュエリーのメンテナンス、お修理につきまして

 

輝きをそのままに、ずっと長くお使いいただけますように。

 

 

 

 

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屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています

 

海の向こうのお二人に、オンラインでオーダーメイドのご相談を承っております。

 

屋久島のアトリエにて、結婚指輪の相談会を承っております。

 

お二人だけの結婚指輪が出来上がりまでの流れ、素材、価格

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

 

 

50年愛おしいもの。お二人にお届けするイエローゴールドの結婚指輪づくり #屋久島でつくる結婚指輪

朝早くからアトリエでジュエリーを作る日。

窓から入り込む陽光が心地よくて、その光をデスクライトがわりにして、コンコン。

いつもの何気ない時間が愛おしい。

 

毎日つけていただく結婚指輪だから、じわじわと込み上げてくる幸せを感じることができれば素敵だなと思う。

きっとそれは朝食にトーストとコーヒーを作って一緒に食べている時のような小さな幸せで、

お二人とは日々の暮らしを大切に思う気持ちで繋がっているのかもしれないな、とも思う。

 

今この多様性の中だからこそ、信じられることがある。

お二人との素敵な巡り合いにありがとう!

屋久島サウスにミカンの花が咲き始めました。お二人の結婚指輪を作り始める日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、イエローゴールドのリングを金槌でコンコンと叩いて生まれる質感とはいかに。

実のところ、これは表面には出てこない作業なのだけど、側面もしっかりと叩いておく。

このようにして圧力を与えておくと金属はその素性をキュッと固く引き締めてくれるからだ。

 

お二人の結婚指輪はk18イエローゴールドとダイヤモンドで、とてもシンプルに作るのだけど、

普遍的なスタイルだけらこそ、しっかりと手をかけておきたいことがある。

 

10年、そして30年、50年。愛おしいもの。

いつもよりも長い時間の中で作業机に向かっている。

 

夕暮れ時は春の空がふわりと綺麗だったので、車を少し走らせてサウスの海を眺めた。

 

今日にありがとう。

島の緑の中にイエローゴールドの輝きを眺めている。

永遠にあり続けるこの色彩や輝きが金属のすごいところだと思う。

 

ふとした瞬間に、手の中に春の陽光のように朗らかな光を感じると癒される。

新しく始まるお二人の暮らしを思いながら。

 

まだまだ先は長いけれど、うん、なかなか素敵なフォルムかもしれない。

今日はここまでといったところだ。

 

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