
台風が去って、夏の再開といったところです!

台風が去って、夏の再開といったところです!

島に大きな被害はなく、台風は西の大陸へと過ぎ去ってゆきました。
雨上がりの朝にはいっそう力強くなった太陽の光が降り注ぎ、夏本番の再開を告げています。
台風が近づくと、空気が変わるというか、印象的というか、
島がいつもとは違ったムードに包まれるのですが、
エンゲージリングの制作もまた、その美しい日々と共にあったように思います。
庭先ではハイビスカスが一斉に開花をし、それを待ち望んでいたみたいに、チョウチョたちが集まってきました。
静かだけれど、力強く移ろう季節に足並みを揃えるようにして、お二人の婚約指輪作りもひと段落をいたしました。
リボンを結ぶように、軽やかに造形いたしました。
ピンクゴールドとプラチナの輝きを、夏の緑の中で眺めて。

左のプラチナが彼のリングで、彼女には細いリングを2本お作りしています。
3本のリングが少しずつ変化をしながら繋がってゆく。
言葉ではうまく言い表すことが、ずっとできないでいたけれど、
彼と思い描いていたのは永遠のイメージなのかもしれません。

細くてシンプルなリングだから、金属の表面は断然光沢仕上げをお勧めいたしました。
これはわたし自身のことなのですが、
光沢仕上げのリングを身につけていると、光そのものを纏っているようで、なんだかとても励まされます。
この美しい輝きが生まれた大地と繋がっているのだと思うと元気が出てくるのです。
金属は長く使っても、磨き直すとまた当初と同じ輝きを取り戻すことができるのが凄いところだと思います。
台風が去り季節が新しくなるように、何かの節目にお磨き直しをして、リフレッシュするのも楽しいですね!
まだ完成はもう少し先のはずなのに、お二人の未来を思い描いてワクワクしている自分がいます。
いつもありがとう。
出来上がりはまた別のお話で!

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tel: 0997-47-3547
制作編

台風3号が屋久島の南沖を西に向けて通り抜け、その風が生み出したうねりが、いつものビーチに届いている。
夜明けのまだ暗いうちからビーチに向かい、仲間と「おはよう」を言い合って海に入る。
アトリエに戻ると、まだ8時前なのも夏の好きなところだ。
そして、コーヒーを作って、ジュエリーを作り始める。
いつもの島リズムで。
海と太陽と仲間、と友人が言っていたけれど、なるほど。
ジュエリー作りでも、人との繋がりが、何よりも貴重なものであるように思う。
台風が近づくと、フェリーが止まったり、スコールが降ったり、怖いほどに美しい空を見ることができるのだけど、島の東側に暮らす彼とは同じ夏を分かち合っている。
「この雨、むっちゃ激しいやつ、あっちもすごいだろうなあ」と思いを巡らせながら作業机に向かうのも楽しい。
多様性に満ちた世界だからこそ、どこかに繋がりのある何かを信じることができる。
今、この瞬間に確かな手触りを感じながら。

ピンクゴールドには900度、プラチナには1500度
くるりと巻いたリングを炎に包んでつなぎ合わせていく。
とても細いリングはたくさんの工程を経て、最後には安心してお使いいただける強さを得ることになる。
それまでは終始デリケートに扱わなければならない。

心静かに、じっくりと。
それもまた、大切な技術の一つなだろう。
日々の暮らしの中に漂うその心穏やかなフィーリングが、あるいは彼と分かち合っていることなのかもしれない。
作業もいよいよ終盤に差し掛かったところだ。
なんだか少し名残惜しいいような気持ちに包まれながら、細やかなヤスリがけの作業を繰り返していた。

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台風3号の接近。空と海の色彩と。


夜明けの時刻に目を覚ました。
外はまだ薄暗い。
早く起きることができたのが嬉しくて、2階まで急いで階段を登り、窓の向こうの山々を眺めた。
神話の世界みたいに巨大な入道雲が、一日の始まりを告げる光を受けてオレンジ色に焼けて見える。
なんとも爽快な夏の朝だった。
たしかに、驚くほどに暑いこの頃ではあるけれど、
なぜだろう、夏の光にはどこか勇気付けられるような力があるように思う。
庭先では、夜の間に降った雨の雫を抱いた植物たちが、まるでダイヤモンドの装飾を纏っているように、強く輝いていた。

さて、
アトリエでは、プロポーズの日に向けて、ピンクゴールドとプラチナのリングを作っている。
細い線だったプラチナとピンクゴールドは、ローラーで圧縮し、薄く板状のフォルムに整えた。
細やかな調整を重ねる下拵え的な作業が終わり、
ここからは一気に造形作業を進めていく。
細い線に捻りを加えながら、くるりとリング状に形成する。
このシンプルな所作を、出来る限り無駄なタッチを省略して、ワンアクションで完結させていく。
まずはサイズの大きい方のプラチナをリングにして、その次に素材を変え、ピンクゴールドにも全く同じ所作を加える。
サイズと素材が異なりながらも双子のようなフォルムが生まれる。
そして、もう1本のプラチナには、少し違ったアクションを加え、アルペジオみたいに同調と変化を持たせながら仕上げていく。
同調と変化。繋がりと永遠について。

ここで一休みをして、窓際の光でアウトラインをチェックした。
とても繊細なリングではあるけれど、プラチナとゴールドの輝きに癒される瞬間。
スムーズなラインを作ることができたように思う。
それにしても、指輪が形になるにつれて、お二人の大切な日が近づいてくる制作は、幸せ感がすごい。
新しい一歩を踏み出すお二人とご一緒するジュエリー作りはいつも希望に溢れている。
お二人からも、島からも、本当にたくさんの豊かさをいただきながら、今日も作業机に向かっている。
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