いよいよ暑さも本格的になってきたな!と思いつつ、一年ぶりにスイカを買っていただきました。
夏はまだ始まったばかりだけれど、ほんの少しだけ一休みしよう。
いよいよ暑さも本格的になってきたな!と思いつつ、一年ぶりにスイカを買っていただきました。
夏はまだ始まったばかりだけれど、ほんの少しだけ一休みしよう。
朝から続いていたスコールの合間に。
庭先でお二人のリングを眺めていた。
ゴールドとプラチナのコンビネーションリングはその造形をひと段落することができた。
雨の潤いを得たハイビスカスの葉は深く鮮やかな緑に彩られている。
雲のフィルターを通して夏の陽光を受けてリングは静かに、そして力強く輝いていた。
初夏から夏本番へ。島ではパッションフルーツやスイカも美味しい日々だったな。
屋久島の季節の中でオーダーメイドの作業をしていると、一度だけのジュエリー作り感が半端ない。
このハイビスカスも、ゴールドとプラチナのコンビネーションリングも、この雨も、同じタイミングで出会うことはきっともうないのだろうなと思うと愛おしさが胸に込み上げてくるのは、あるいは夏のせいなのだろうか。
お二人との素敵な出会いにありがとう。
いや、しかし、指輪作りの楽しみはまだもう少し続くのである。
彼女のリングにはダイヤモンドをセットしてさりげない装いを演出することになっている。
どの場所に、どのような大きさのダイヤを並べていくべきか、お二人と相談しながらデザインを決めなくては。
最後の仕上げに向けての工程を頭の中で綿密に組み立ている。
小さな今この瞬間の細やかな作業に意識を向けていると、時は不思議ととても長く感じられることに気がついた。
リングには実際にダイヤモンドを乗せてみたりしながら、その個数や場所によって異なるさまざまな表情をチェックした。
こうして仕上がり具合を想像する時間はまるで子供の頃に過ごした夏休みの工作のようだなと嬉しくなる。いつまで経ってもワクワクするものなのである。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
造形作業の間には数多くのタッチをリングに加えつつ、最終的にサイズがぴたりと合うようにo,1mm単位の細やかな調整を重ねていく。
着地点まであと少し。
手の中に小さな息吹が宿る瞬間に立ち会うことができるのは職人ならではの幸せだと思う。
喜びを分かち合いましょう。
十年先も、寝ている時だって、お二人の暮らしに長く寄り添う結婚指輪なので、つけ心地やサイズ感は大切にしたい。
0.2号単位でサイズに調整を加えて仕上げることができるのもオーダーメイドならではの細やかさだろう。
表面には見えない部分ではあるけれど、リングの内側を丁寧に仕上げると、肌触りだったり、あるいは心のように形のないところまで優しく響いてくれる。
つけていたい!と思えるフィーリング、実はそれを得ることが造形作業のエッセンスなのかもしれない。
内側にはヤスリを入れて、指に当たる部分全体に曲線を作り出した。
目で見るとわかるかわからないくらいに緩やかに。けれどもその柔らかさは確かに肌から伝わってくる。
金属の響きを味わうことは結婚指輪をつける楽しみの一つだと思う。
作業の合間に窓の向こうを眺めると、昨日までの雨の気配はどこかへ消えて、また夏の積乱雲が広がり始めていた。
飛行機雲もくっきりと見ることができる澄み切った空だった。
静かに見上げているとそこに漂う大いなるやすらぎのようなものを感じ取ることができた。
世界はアップデートを重ねていて、新しく理想的な価値観らしきものが生まれ続けてはくるけれど、わたしたちにとって大切なことはずっと変わらないものなのかもしれない。
それはきっとこの空のように、いつもすぐ近くにあるものなのかも、と思ったりもする。
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屋久島サウスのアトリエにて、指輪作りの時間。
庭先で、窓の向こうに眺めるハイビスカスがとても綺麗な一週間でした。
今日もできることを。
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夏になると1日の始まりが早い。
目を覚ました頃にはもう庭先に陽光が差し込み始め、世界はその活動を力強く始めていた。
夜の間には雨が降ったのだろう。
植物たちに宿る雫が宝石のようでとても美しかった。
色鮮やかな夏、爽やかな夏。
屋久島に癒されながらお二人の結婚指輪を作っています。
雨の雫が生み出すリズムだったり、空に広がる色彩のグラデーションだったり、造形への憧れのようなものはいつも屋久島の暮らしの中にある。
どうすればここに近づくことができるのだろうか、と。
ずっと変わらず夢中になっている。
さて、
お二人の結婚指輪づくりはその工程もいよいよ後半へと。
彼女のリングにヤスリを入れて造形作業を進めていく。
ゴールドとプラチナのコンビネーションは海と空が出会う境界線のイメージだ。
3.5mm幅のリングは手の中でとても心地よい。
彼のリングと同じリング幅、同じ素材のデザインではあるけれど、サイズを変えて、厚み(高さ)を変えて。
彼女の指先にフィットするように細やかな変化を与えておかなくてはならない。
ここまでは手を休めることなく一気に表面を削り続けた。
一旦手を動かし始めると小さなリングからは目を離すことができない、なかなか根気のいる作業だった。
その甲斐あってリングには均一なバランスが生まれていた。
間違いなく一度だけとなるタッチの数々を丁寧に施すこすことができたように思う。
そこには職人としての純粋な喜びを感じることができた。
お二人のリングに宿り始めた小さな息吹をしっかりとキャッチしながら、今日も作業机に向かっている。
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