アトリエの百合が満開になりました。
今年も気品ある美しさと香りを堪能できて幸せです。
こうしてゆうこさんと記念撮影をしてみると、
なんだかインド映画のポスターで見かけるようなポーズになってしまって、少し照れています。
アトリエの百合が満開になりました。
今年も気品ある美しさと香りを堪能できて幸せです。
こうしてゆうこさんと記念撮影をしてみると、
なんだかインド映画のポスターで見かけるようなポーズになってしまって、少し照れています。
アトリエの庭先に咲き始めた紫陽花とともに眺めるプラチナリングの印象。
いよいよ完成まであと少し、喜びを分かち合いましょう。
結婚指輪が出来上がってお二人がやってくる頃には島はきっと色鮮やかな紫陽花でいっぱいになっているだろう。
毎年のことのはずなのに、いつまで経っても新しくてワクワクは変わらない。
お二人との出会いに、屋久島に季節にありがとう!
五月の陽光を受けて煌めくプラチナが眩しくて、思わず目を細めた。
お二人との結婚指輪作りで大切にしたのは、つながり補い合うリズム。
まるで最初から出会うことが約束されていたように素敵なお揃い感が漂っている、そんなお二人の結婚指輪になると思います。
完成はあと少し先のお楽しみに!
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
制作編
1年間はほぼ土の中にいて、そこで少しずつ命を育んで、五月の爽やかな光をいっぱい浴びて咲いた白い百合。
柔らかで、力強く、香りも品が良くて、
今年もむっちゃ癒された。
考えてみると、百合が咲き始めたのを合図にして始まったお二人の結婚指輪作りだったなあ。
開花とともにその工程もピークを迎えているところである。
お二人が出会うまでにはもちろんそれぞれの暮らしがあって、
それはもしかすると、百合が土の中にいるようにその期間はとても長くて、
ご結婚を前にした今はまさに花が開いた瞬間に似ているのかもしれない。
ペアで揃える結婚指輪選びは陽光の中で行う共同作業のようなものかもしれない。
彼のリングと彼女が選んでくれたのは同じ2.0mm幅のプラチナリング。
表面に島に漂い打ち寄せる柔らかな波のような切り込み模様を施したデザインである。
彼はシンプルにまっすぐに、シャープなアウトラインが好みだったけれど、
彼女はもう少し柔らかな印象を気に入ってくれていた。
この微妙な違いもまた素敵なところで、わたしは気に入っている。
彼女のリングは全体にゆったりとしたカーブを与える。
角をとって柔らかな印象にする。
ここで彼のリングとお揃いになるように仕上げるのはわたしの仕事だ。
彼女のリング表面の切り込み模様は、そのパターンを少しだけ変えて施した。
曲線的な印象にフィットするようにしたかったからだ。
それでも二つのリングの奥底には、二つが元々は同じものであることを感じることができるように、最初に彼と同じシャープな造形に作り上げてから、その後に手の中で柔らかにしていくことにした。
ここまで数々のタッチを加えて硬くなったプラチナリングには炎の中で温度を上げて緊張を解いておく。
木槌や金床などかなり硬い工具を駆使してプラチナリングに柔らかな表情を与える、というのもなんだか不思議に思えるのだけれど、なかなか動きのある曲線になってきた。
あとは全て手の中で育てるように磨き上げてゆく。
柔らかに、そして力強く。
夕暮れ時、作業をひと段落して庭先に出てみると、クリアな空に新しい感じの雲が浮かんでいた。五月晴れとはなるほど。
絶景も時にはいいけれど、ふとした瞬間に綺麗だなと感じられるような何気ない風景が好きだなと思う。
ご飯とナスと小松菜の味噌汁にシャケの切り身を焼いたもの、そして納豆と卵の朝ご飯的な。
ささやかな日常に喜びを感じられるようになると、人生は鮮やかに彩られるのかもしれない。
そんな幸せな場面にそっと寄り添っていてくれるような結婚指輪を作りたいと思う。
大きく深呼吸をして、また明日もジュリーづくりです。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
屋久島サウスのアトリエです。
これから造形を始める彼女のプラチナリング、爽やかな屋久島の五月。
楽しい時間はまだまだ続きます。
澄み切った空も、色鮮やかに咲く花々のハーモニーも、美しき制作の日々です。
島に癒しにありがとう!
お二人の結婚指輪を作りは彼のリングの造形作業がひと段落したところまでを書きました。
ジュエリー作りを始める前に縁窓の向こうの山々や緑を眺めると、これから進める工程がとても楽しい道のりのように思えてくる。
島の自然に囲まれているのだと思うと心が落ち着くのでしょうか、集中も深く入り込める気がしている。
波の音と鳥の鳴き声はよく聞くととても騒がしいのだけれど、なぜかとても静かに感じられるのも不思議だ。
島でジュエリーをつくることはこの多様な自然の一つになることなのかなと思えると嬉しくなる。
お二人の指輪となるプラチナだって、元々はこの自然の中に生まれたものだから。
さて、今日も作っている。
プラチナリングの表件には細いペン先のマジックでリングをくるりと囲む緩やかなカーブを描いておいて、そのガイドラインに沿うように鉄鋼やすりをあててガリガリと削り出していった。
昔からずっと変わらない手作業である。
側面からラインに向かってまずは角度を小さくして一周めを、次は少し角度をつけて2周目を、そのような具合で少しずつリングに斜面を与えていく。
もちろんだけど、プラチナは削り過ぎてしまうと元には戻すことができないので、ダイナミックな動きを与える大胆なタッチに合わせて注意深さも必要だった。
うん、リング全体に漂う気持ちの良い流れのようなものを感じられるようになってきた。
島の山々から里へ、そして海へと流れ巡る水のような力強さと繊細さをお二人の結婚指輪に重ね合わせている。
大まかな切削作業を終えて荒い番手の紙やすりでざっと表面を整えたプラチナリングを作業台の上に置いて眺めたら、お二人とこれまでご一緒してきたデザイン作りのいろいろを思い出してグッときた。
これは出会いがなかったら生まれなかったラインなのかもしれないなと、小さな奇跡に出会っているような感覚を抱くことができた。
オーダーメイドの時間から生まれた彼女のデザインなのだ。
庭先の花々があまりに素敵な昼下がりだった。
新メンバーのふわふわさん!
花を眺めるとふわりと心和らぐのがいいですよね。
海の向こうからは甘いお菓子も届きました。
こちらもまた癒しなのであります。
屋久島と、みなさまと繋がる日々にありがとう!
素敵な5月の週末を。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
雨がたくさん降ると、その翌朝にはいつも決まって新しく咲いた花に出会うことができた。
百合に紫陽花に、ランタナ、ハイビスカス、毎日のようにそのメンバーは増えていった。
そしてアトリエの庭では一年ぶりに集まった小さな楽団みたいに、花たちは鮮やかな色彩のハーモニーを奏でていた。それはとても親密で幸せな響きだった。
そんな島リズムに合わせて庭先を右へ左へ、心躍っていた五月前半を振り返って。