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k20イエローゴールドの響き、屋久島からロサンゼルスにお届けする結婚指輪の物語 #屋久島でつくる結婚指輪

ビーチで眺めたシルエット。

素敵な夕暮れ時でした。

お二人の結婚指輪がオレンジ色の光に、打ち寄せる波の音に溶けていきそうでした。

 

その佇まいはとても優しくて、穏やかで。

お二人の印象と重なって見えました。

 

 

お二人は今ロサンゼルスに住んでいます。

初夏の雨に包まれていた相談会の思い出。

遠くからアトリエまで会いきにてくれてありがとう!

アメリカから屋久島に新婚旅行で訪れたお二人と、雨の日の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

 

花を眺めたり、月も、夜明けも、りんごのケーキも。

豊かな秋の色彩に包まれた制作の日々だったなあ。

屋久島-ロサンゼルス、温もり感じる結婚指輪作りの日々 #屋久島でつくる結婚指輪 #k20イエローゴールド

 

ここで生まれたアイデアやデザインは未来の指輪作りへと繋がってゆく。

長い時間の中でデザインが育まれゆくところがオーダーメイドの素敵なところだなと思います。

 

お二人との指輪作りで生まれたエッセンスのようなものも、きっといつかの誰かに受け継がれてゆくのだろう。

そう思うと胸の高まりを抑えることができません。

 

お二人と相談を重ねた素材選びでは大切にしたことがありました。

どこか古の雅やかさを感じる、k20イエローゴールドの色彩が私もお気に入りなのです。

 

リング幅は2.5mmです。

一つの素材をお二人で分かち合うように、お揃いデザインでお作りしました。

 

k20イエローゴールドというのは?

k24の純金に近しくなるようにゴールド多く配合したもの。

趣深い黄金色がオリジナルで、

太陽の光を受けてエレガントな輝きを放っていました。

 

どうしても柔らかくなりがちなk20ゴールドであるけれど、

ずっと長くお使いいただけるように、

丈夫に仕上げる工夫を重ねてきたので喜びもひとしおです。

 

表面に施した流線形のラインが柔らかな陰影を作り出していて、

二つのリングを重ね合わせてみると、寄り添う波のリズムのようにも見えました。

 

島で暮らしていると、

ここには全てがあって、ここに近づくために何かを表現し続けているのかもしれないな、

と思うことがあります。

絶え間なく移ろう色彩に、自然の美しさにいつも鼓舞されています。

 

あるいはイエローゴールドもまた、この大地のかけらなのかもしれませんね。

同じ創作活動をするお二人にお声がけをいただいて、大切な気持ちを分かち合うことができたような気がして嬉しかった。

 

屋久島から海のずっと向こうに暮らすお二人に。

ご結婚おめでとうございます、静かな輝きに包まれた日々を。

 

世界は繋がっていて、わたしたちはいつも一つなのですね。

愛に溢れた指輪作りをありがとうございました!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

潮風、イエローゴールド、ダイヤモンド、小さな花をかたどる婚約指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

花を支える茎のように細く作ったリングと花とが一つになる日。

驚くほどにあたたかな冬でした。

作業の合間にはいつものビーチまで出かけて浜辺を歩いたりもしました。

体いっぱいでキャッチした潮風と、大好きなイエローゴールドの手触りと。

小さくて繊細な花をかたどるリングを形作るものはイエローゴールドでなくてはならなったと思うのです。

大地の響きが確かにここにある。

手の中にイエローゴールドの柔らかな質量を感じながら。

お花のリングにはダイヤモンドをセットして完成となりますが、

その輝きが纏う“時間”のようなものを感じていただけると思います。

そこに生まれるのはやはり、永遠なのかもしれません。

 

あと少しだけ先のお話になりますが、出来上がりを楽しみにしていてください!

 

 

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制作編

ゴールドとダイヤモンドに永遠を感じながら、小さな花の婚約指輪をつくています #屋久島でつくる結婚指輪

ゴールドとダイヤモンドに永遠を感じながら、小さな花の婚約指輪をつくています #屋久島でつくる結婚指輪

精巧な細工に挑戦しているといつも作業に没頭してしまう。

机の上が道具の海のようになっている。

 

大きさは8mmほどの小さな花を作るのだけれど、支えてくれたのはこんなにもたくさんの道具たちである。

自然の中で出会う柔らかさのようなものを硬い金属に与えるために試行錯誤を繰り返す。それもまた趣深い。

 

花のフォルムは美しい、いろいろな表情を眺めることができる、一つ一つのパーツは繊細でとても薄く、つながりがスムーズで、ワクワクする。

しかし、庭先だと一つの季節だったり、花束だと数日くらいでその楽しみは終わってしまう。

その儚さ故の美しさなのでもあるけれど、どうしてもそれを金属の長い時間の中に留めておきたくなるのだ。

 

 

イエローゴールドとダイヤモンドに永遠を感じながら、小さな花の婚約指輪をつくている。

屋久島に咲く花に癒されてジュエリーを作ってしまう #屋久島でつくる結婚指輪

 

ずっと長くお使いいただくために、素材の耐久性に加えてしっかりと丈夫に仕上げるのは大切なことだ。

しかしながら、植物が持つその繊細さを愛おしく思いながら。

この辺りのバランスをしっかりと取りながら。

 

ダイヤモンドは最高品質のものを用意できた。

イエローゴールドで作ったお花と細いリング、ダイヤモンド、シンプルな組み合わせで作っていく。

 

元気に開く小さな花が好きだ。

 

作業がひと段落して庭先で一休みしたのは、陽が落ちる頃だった。秋の冷たい空気が心地よくて、思い切り深呼吸。

 

道具もそうだし、屋久島の空も木々も、鳥たちの声も、いつもジュエリーづくりに寄り添ってくれているのだろう。

そう思うと、今この時間そのものがとても愛おしく感じられた。

 

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山茶花の咲くアトリエで結婚指輪の相談会でした #屋久島でつくる結婚指輪

ボストンから日本へ、短い滞在期間にお二人とお会いできて嬉しかった。屋久島に来てくれてありがとう。

 

新しい暮らしを始めるお二人とご一緒できる結婚指輪作りは楽しい。

真っ直ぐで希望に溢れていて。

 

窓の向こうには咲き始めた山茶花がポコポコ。

秋の陽光に包まれて和やかな相談会だった。

 

 

指輪選びの合間に彼が少し席を外したタイミング。

リングを手にしていた彼女はとても幸せそうだった。

「少しの間暮らした屋久島はきっかけのような場所なのです。ここから大切なことが始まりました。」と言って笑った。

「たしかに、そんな場所かもしれないですね。」とわたしは100%の同意をする。

初めてお会いした人が、その瞬間にまるで島の仲間。

大切な気持ちを分かち合えたような気がして嬉しかった。

 

すっきりと細身のデザインで、色違いのお揃いで、お二人が選んでくれたのは柔らかな癒しを感じる指輪だったと思う。

 

 

相談会が終わって、「三月に日本に帰ってくる時に指輪をお届けしますね!」と約束をしてサヨナラを。

さっそく、お土産にいただいた無花果とチョコレートのシュトレンを美味しくいただきながら、その味わいに感動を覚えつつ(本当に!)、早くもお二人のことを思い出していました。

 

 

日々たくさんの人々を助けるお仕事をする、尊敬するお二人です。

ともに歩み始めた指輪作りの道のりを、どうぞ温かく見守っていてください。

 

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屋久島に咲く花に癒されてジュエリーを作ってしまう #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島サウスのアトリエです。

アトリエの庭先にハイビスカスが咲いたのは嬉しい驚きでもあった。

もうすぐ12月というのに、まるで夏が忘れ物を取りに帰ってきたみたいに暖かい。

オレンジ色と白のツートンカラーをしたツマベニチョウが貴重な宝物を見つけたようにたくさん集まってきた。

 

 

大好きな植物モチーフの指輪作り。

お二人とは自然の中に出会う小さな息吹に癒され愛する気持ちで繋がっているように思う。

海を越えて遠い場所に暮らしているけれど、大切な仲間ができたような気がして嬉しい。

屋久島の祝福に包まれる、小さな花のダイヤモンドリング作りのお話 #屋久島でつくる結婚指輪

 

ハイビスカスの大きくて薄い花びら。軽やかさとしなやかさ。とても細くて強い茎。ため息が出てしまうくらいの豊かな色彩も。

それにしても良くできた作りだな、と魅入ってしまう。

精巧な造形の中には葉脈が伝い、そこを水が流れて生きているのだから凄すぎる!

 

この植物たちのように柔らかで強いジュエリーを作ることができれば最高だろうな、と思うようになったのは島に暮らし初めてとても自然なことだったように思う。

庭先で出会う植物たちは、あるいは作り手としてずっと追いかけていたい憧れでもあるのかもしれない。

 

さて、

今日も小さきものたちに癒されながら。

k18イエローゴールドでかたどった二つの花は二つを重ね合わせて一つにする。

炎に包み込んでその二つを離れなくするのだけれど、その前にバランスをしっかりと眺めておく。

ゴールドの花は薄く軽やかに、ジュエリーとして長くお使いいただけるように強くなくてはならない。

 

繊細で、力強く。

インスピレーションはいつもすぐ近くにある。

今日も屋久島にありがとう。

 

夕暮れ時には作業をひと段落できて、庭先でちょうど半分の月を見上げた。

確かにこの儚さも素敵ではあるけれど、日々の中に出会うささやかな感動や癒しのようなものを、もしも金属という形に留めることができたなら。なぜだろう、そう考えずにはいられない。

 

夜が近づいて流石に空気は冷たくなってきたけれど、月があるだけでほっこりと感じられた。

うん、きっと明日も良くなる。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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