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屋久島ー沖縄 シルバーで作る、お二人だけの結婚指輪。 #屋久島でつくる結婚指輪

 

台風は内側へと急角度にその進路を変えて再び近づいてきている。

屋久島サウスのアトリエです。

なるほどよく降る雨だ。

 

南の島に暮らしていると、やはりどうしても熱帯特有の気候条件がセットになってくる。

海が荒れて流通が止まったり、停電があったりと、普段はあまり経験しないことが頻繁に起こるのも島暮らしのあるあるなのである。

 

沖縄に暮らすお二人ともそのような島のリズムでつながっているのだろうな、とふと考える。

丸一日停電があったとしても(笑)、強くキャッチして離さない熱帯の魅力をお二人とは分かち合っている。

 

大切な結婚指輪作りをお任せいただきましてありがとうございます。

 

潮の香りやハイビスカス、暮らしに馴染み深いシダの葉も。

島に吹く風の印象を心に抱きながら。

 

 

シルバーでお作りするお二人の結婚指輪は、

素材の生成から始まる制作のプロセスも興味深いと思います。

 

昔ながらの手作業の工程を、今回は細やかに描写していこうと思っている。

まずは最初の第一歩を。

純銀が95%に5%を別の金属を混ぜるとリングは硬く強くなる。

 

リング2本分の素材が出来上がった。

冷却されたシルバーは小さな棒のような形状で、手にするとなかなかに重たい。

窓から差し込む光を受け、アトリエの作業台の上で静かな輝きを放っている。

 

その明るくて軽やかな佇まいはシルバーならではのものだな、と思う。

シルバーを手にしていると心も爽やかで、なんだか楽しくなってきた。

 

シルバーの持つこの軽快さをそのままに、ジュエリーとしての精巧さや品格を備えている。

お二人の結婚指輪はそのように仕上げると最高だろう。

 

そしてその指輪は強くならなくてはならない。

南の島暮らしの一部分になってお二人に寄り添うリングの姿を思い描きながら。

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

屋久島から海を越えてオーダーメイド。サイズゲージとサンプルリングのお届け。#屋久島でつくる結婚指輪

 

台風の合間を縫って島に船がやってきてくれたので、

海の向こうにサンプルリングを発送することができました。

 

オリジナルリングのベースとなるデザイン、素材をお試し頂けるように。

ミカンのネックレス、ツワブキの指輪、サイズゲージを2種類とダイヤモンドのサンプルを梱包いたしました。

 

お二人にとって大切な指輪作りをお任せいただきましてありがとうございます!

 

いよいよ最初の第一歩を踏み出しました。

ここから少しずつデザイン作りを進めて参りましょう。

今からとてもワクワクしています。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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停滞する台風と屋久島の空

 

台風6号は長く島の近くに滞在することが既定路線となった様子なので、

その前半に眺めた情景をまとめておくことにした。

台風が近くなると、やはり空が美しくなる。

見てはいけないものをどうしても見たくなってしまうような、

好奇心を駆り立てる衝動がそこにはあるような気がする。

 

屋久島の夏と満月とプラチナリング #屋久島でつくる結婚指輪

 

いよいよ始まった八月。

昨日の夜は強い風に乗って流れる雲の合間からときどき月が見えました。

台風が近くなると空はドキリとするほどに美しくて!

 

 

お二人の結婚指輪作りを始めた頃は月はまだ半分ほどの大きさで、空には満天の星を見ることができました。

スコールもたくさん降ったし、台風もやってきた!

この夏のジュエリー作りを愛おしく思いながら。

いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

月の満ち欠けであったり、波のリズムであったり、山に雨が降り川から海に渡る水のように。

お二人の結婚指輪には自然の中にある“巡り”のようなものを形として表現しています。

 

その大きな時の流れの中にはわたしたちも含まれているのだなと考えると、

なんだかとても心強く感じられて、自由であることができるような気がします。

 

さて、

彼女のリングには細やかな紙やすりを使って時間をかけて磨き仕上げを施しました。

 

実のところ指輪作りの工程はここで半分、といったところなのですが、

この辺りで一旦呼吸を置くことにいたしましょう。

 

プラチナリングはここまでなかなかに良い仕上がりを見せています。

この夏を全てかけて残りのタッチを積み重ねていきます。

 

わたしたちが抱いていたイメージが小さな質量を持った喜びと共に。

 

横から見るとリングの側面には三日月のシルエットが浮かんでいるようでもありました。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

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いつもここにある喜び。お二人と歩む結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

屋久島サウスのアトリエです。

朝の早い時間から作業机に向かってプラチナリングの表面に荒い番手のヤスリをかけてその造形を整えていると、南から強く吹き付ける海風の音が聞こえてきた。

蝉も力の限り鳴き始めている。

今日も蒸し暑い日になりそうだ。

 

 

海にも癒されながら。8月の熱帯に歩むお二人の結婚指輪作りである。

浜辺を歩きながら制作途中のプラチナリングを眺めた #屋久島でつくる結婚指輪

 

夏の花が咲いて海がある、そして空に星や月を眺めている。

お二人とはとてもシンプルな場所で繋がっているように思う。

 

言葉にしてしまうととても当たり前のことのようにも感じられるけれど、

そこにあるものは遥か昔からずっと変わらない純粋な感動なのかもしれない。

 

ささやかな喜びを分かち合える誰かがいると日々は幸せに彩られる。

ずっと先の未来にも同じ喜びがあると素敵だなと思う。

 

今年の夏は雨がよく降るので小さき植物が大きい(笑)

水と太陽をいっぱい浴びて元気に育っていただきたい。

 

ザーッとスコールが降って、ぴたりと止んだところで作業の手を止めて庭先に出るのはいつもの夏のリズム。

白百合の開花と共にあったお二人の結婚指輪作りだったな、と少し振り返りのムードになっていて自分でも驚いた。

 

リングの表面では、側面から広がるなだらかで丸いラインが出会って頂上を作る。その点が少しずつポイントをずらしながら連なりリングをぐるりと囲んでいる。

切れ味の良い精密ヤスリを使ってそのエッジをシャープに立たせていく。

 

柔らかな優しさがあって、そしてすっきりとシャープなプラチナリングのアウトライン。

お二人と一緒にイメージした結婚指輪が今ここに生まれつつある。

庭先に眺める花や空ようなリングであって欲しいな、と思う。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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